記憶屋

卯月青澄

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入院してから4ヶ月がたった。

体は弱る一方だった。

食欲は全くなかった。

体は鉛をつけてるように重く、だるくて1日の半分は寝て過ごした。

点滴もほぼ1日中している。

でも、先輩の前だけは弱っている僕の姿は見せたくなかったので、一緒にいる間は元気を装っていた。

「今日は獅子座流星群が見られるんだって。屋上に行って見ようよ」

「いいですね。行きましょう」

僕はベッドから起き上がり、横に置いてある車椅子に腰かけた。
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