記憶屋

卯月青澄

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「すごい星空」

屋上に出ると先輩は両手を空にかざして、クルクルと回っていた。

「先輩、暗いからあんまりハシャグと危ないですよ」

「大丈夫だよ」

「子供みたいですね」

「キャッ!」

先輩は足がもつれてその場に倒れてしまった。

「先輩、大丈夫ですか?」

「・・・・・」

先輩は倒れたまま動こうとしなかった。
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