記憶屋

卯月青澄

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何でそんなに詳しいかと言うと、サッカー部の試合があると応援に行っていたからだ。

葉月先輩の試合と被らなければ応援に行った。

サッカー部の応援というよりは、むしろ彼の応援に行っていた感じ。

だからといって声を上げて声援を送るような事はしなかったし、どちらかと言えば静かに気付かれないように応援をした。

「どういう感情?」と聞かれたら何て答えたらいいのか困ってしまう。

好きか嫌いかと聞かれたら「好き」と答える。

好きなのと聞かれたら「好き」と答えたいけど、私には葉月先輩がいるから…

先輩は私なんかに興味はないけど…

先輩にはキッパリとフラレたけど…

だからと言って、先輩に相手にされないから彼に惹かれているんじゃないかと思われるのは心外だ。

彼は誰かの代わりになるような安っぽい男の人ではないから。
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