記憶屋

卯月青澄

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「生意気言ってすいません」

「なら付き合おうか?」

私は目をこすりながら涙声でそう言った。

彼の優しい言葉に私はある事を思いついた。

イタズラ心に火がついてしまった。

最初はほんのお遊びのつもりだった…

「僕でよければ元カレの代わりでも何でもします」

何はともあれ私と彼は付き合う事に…

もしかしたら、まーくんが結びつけてくれたのかもしれない。


それから毎日、私と彼は部活が終わると一緒に帰った。

そして彼には私が葉月先輩に真似て買った伊達メガネを着けさせ洋服を着させた。

私は彼に葉月先輩になりきらせてしまった。

でも彼は嫌な顔ひとつせずに私に従ってくれた。

私と会う時は必ずメガネをし、洋服を着てくれた。
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