記憶屋

卯月青澄

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「今度、真理を紹介するね。私の友達で良ければいくらでも…そっ‥それより、いつも何して過ごしてるの?」

「寝てるか、スマホで動画を観てるか、そんなもんですかね」

「そうだよね、ここは病院だもんね」

また余計な事を言って、嫌な事を思い出させるのだけは避けたかった。

「そうだ、面白い動画があるの。一緒に観よう」

私は靴を脱いでベッドの中に入ると、彼の隣に横たわった。

普通じゃない行動に自分でも驚いたけど、自然と体が動いてそうしていた。

前にもこうした事があったような気がする。

それに、肌と肌が触れ合ったけど全く嫌な気がしなかった。

むしろ心地よかった。

それから私と彼は同じベッドの中でYou TubeやTikTokの動画を1つのスマホで一緒に観た。
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