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第一章
決意
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その日の夜、勉強会を思い出しながら、その時にオススメだとルイズに渡された本をベッドでくつろぎながら読み進める。
なるほどね…
やっぱり他国は女性と男性の数はこの国のように極端に偏ってないんだわ…。
この国のように女性というだけで重宝されることがない…
自由に恋愛して、縛りもなく自由に過ごして…
未婚の女性や仕事をしっかりして生計を立ててる女性もいるみたい。
なんて素敵…
私…他国で生きたいわ…。
お母様とお父様たちには寂しい思いをさせるかもしれないけど、家督を継ぐのもローズマリーがいるし、一度国を出ると戻ってくるのは少し難しいかもしれないけど、絶対帰って来れないって訳じゃなさそう。
まず12歳になったら学園に入学することになる。
そこで他の留学生の子がいないか確認して仲良くなるの。出来れば女の子がいいな…。
この国の女の子と友達にもなりたいけど、考え方が合わなさそうなのよね…。
ちやほやされて、なぜ嫌なの?って真顔で聞かれそう。
うん。この感覚はこの国の人には分かってもらえない。
仕方がないわ。
次に15歳になったらまず他国に連れてってもらおう…旅行でもなんでもいいわ。知り合いや他国の知識も増やしつつ、自分の目で色んな国を見ることは大切だもの。それから治安の良さそうな国をいくつか候補にあげる。
そして17歳になったら家を出るの!
もちろんまずはお父様に相談して…
次にお母様かしら?
お兄様たちや他のお父様たちはおいおいね…
はぁ…ワクワクが止まらないわ!
でも早い段階で計画を知られないようにしなきゃ!
知られて無理矢理、婚姻をまとめられたり、目的のための進路を断たれたら元も子もないもの!
今はまだお父様たちも無理に男の子と縁談を結ぼうともなさらないし、お茶会のお誘いも断れるわ!
クラウドは何度も遊んでマシかもしれないけど、現実的に沢山の男の子と仲良くしたり、囲まれたり、ちやほやされたり…苦手なのよね。
そういえば、ルイズ様も少しマシかな…?
ううん。
勉強の時はお互いに白熱したし、楽しかったけど、恋愛となるとまた別の話
やっぱり私が何人もの男性と仲良くするなんて想像が出来ない。一人ずつならまだしも…沢山来られたら身体が強張ってしまう。結婚なんて夢のまた夢。
徐々に…徐々に計画を進めなきゃね!
そんなことを考えながら自分が、この国から羽ばたく姿を想像して、頬が緩む。
興奮している自分を落ち着かせるために、口元の前で手を合わせ、はぁっ…と息を吐く。
膝に置いていた本を横に退け、クッションを抱きしめ窓の外を見ると、月が光り輝き、自分の未来もあんな輝かしいものになれば良いのにと、ミカエラは願いながら、重たい瞼を閉じてスッと眠りについた。
なるほどね…
やっぱり他国は女性と男性の数はこの国のように極端に偏ってないんだわ…。
この国のように女性というだけで重宝されることがない…
自由に恋愛して、縛りもなく自由に過ごして…
未婚の女性や仕事をしっかりして生計を立ててる女性もいるみたい。
なんて素敵…
私…他国で生きたいわ…。
お母様とお父様たちには寂しい思いをさせるかもしれないけど、家督を継ぐのもローズマリーがいるし、一度国を出ると戻ってくるのは少し難しいかもしれないけど、絶対帰って来れないって訳じゃなさそう。
まず12歳になったら学園に入学することになる。
そこで他の留学生の子がいないか確認して仲良くなるの。出来れば女の子がいいな…。
この国の女の子と友達にもなりたいけど、考え方が合わなさそうなのよね…。
ちやほやされて、なぜ嫌なの?って真顔で聞かれそう。
うん。この感覚はこの国の人には分かってもらえない。
仕方がないわ。
次に15歳になったらまず他国に連れてってもらおう…旅行でもなんでもいいわ。知り合いや他国の知識も増やしつつ、自分の目で色んな国を見ることは大切だもの。それから治安の良さそうな国をいくつか候補にあげる。
そして17歳になったら家を出るの!
もちろんまずはお父様に相談して…
次にお母様かしら?
お兄様たちや他のお父様たちはおいおいね…
はぁ…ワクワクが止まらないわ!
でも早い段階で計画を知られないようにしなきゃ!
知られて無理矢理、婚姻をまとめられたり、目的のための進路を断たれたら元も子もないもの!
今はまだお父様たちも無理に男の子と縁談を結ぼうともなさらないし、お茶会のお誘いも断れるわ!
クラウドは何度も遊んでマシかもしれないけど、現実的に沢山の男の子と仲良くしたり、囲まれたり、ちやほやされたり…苦手なのよね。
そういえば、ルイズ様も少しマシかな…?
ううん。
勉強の時はお互いに白熱したし、楽しかったけど、恋愛となるとまた別の話
やっぱり私が何人もの男性と仲良くするなんて想像が出来ない。一人ずつならまだしも…沢山来られたら身体が強張ってしまう。結婚なんて夢のまた夢。
徐々に…徐々に計画を進めなきゃね!
そんなことを考えながら自分が、この国から羽ばたく姿を想像して、頬が緩む。
興奮している自分を落ち着かせるために、口元の前で手を合わせ、はぁっ…と息を吐く。
膝に置いていた本を横に退け、クッションを抱きしめ窓の外を見ると、月が光り輝き、自分の未来もあんな輝かしいものになれば良いのにと、ミカエラは願いながら、重たい瞼を閉じてスッと眠りについた。
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