17 / 35
第二章
食事
しおりを挟む
どれぐらいの時間が経っただろうか。
ミカエラの腰が立たなくなるほど、口の中を犯し、満足した様子のクラウドは、口元をぺろりと舐め、2人の口を繋ぎ止めるように出た唾液の糸を拭う。
「ふふ。ミア、大丈夫?もしかして腰が立たなくなるほど感じてくれた?ミア愛しているよ。狂おしい程に。」
ミカエラは、経験した事のない行為に乱れた息を整えつつ、涙目でキッとクラウドを睨む。
それが彼にとって逆効果だということに後々気付くが、今はただ、抵抗の術がこれしか出来なかった。
その姿を見たクラウドは、口元が歪み、何とも言えない興奮が抑えられないと、口元を隠し、少し後ろへ向き、顔を隠す。
このままじゃ無茶苦茶にしてしまう。あぁ。何て可愛いんだ。潤んだ瞳、興奮して熱った頬、僕とミアの唾液で煌めいた唇。犯してしまいたい。ミアの中に沢山出して、僕だけの…僕を見ただけで乱れるミアにしてしまいたい。
下半身がはち切れんばかりに興奮し、深く深呼吸したクラウドは、瞳をギラつかせ、ミカエラを見つめる。
その瞳はまるで獣のようで、ミカエラは身を崩せる。
その時、ノック音がしてドアの方へ振り返ると、エレンが食事の準備を持って立っていた。
クラウドは、小さく舌打ちをした後、ミカエラの耳元で小さく呟く。
続きはまた今夜。
ミカエラが青褪め、じっとクラウドを見つめると、目を細め、笑顔でその場を立ち上がり、エレンに何かを耳打ちした後部屋から出て行く。
エレンは少しクラウドを睨みつつ、ぱっとミカエラの方を見ると、笑顔で部屋に入ってくる。
「ミア!食事の準備が出来たよ。お腹空いただろう?おいで。」
手を差し伸ばされ、恐る恐る手を掴んで立とうとするが、先程の行為のせいで腰が立たず、立ち上がることが出来ない。
その様子を見ていたエレンは、スッと目が座り、睨みつけるようにミカエラを見つめる。
「あいつに何されたの?服は乱れてないし、そこまで行為はされてないはずなんだけど…僕がご飯を作ってる間に2人して楽しんでたの? ムカつくなぁ…。」
ミカエラは青褪めたまま、瞳に涙を浮かべ、楽しんでいたという言葉に対して首を横に振る。
「そっか。無理矢理されたのか。可哀想に。僕のミアにあいつ何してくれてんだよ。…はぁ。仕方がない。ミア、おいで?」
そう言うと、持ってきた食事をテーブルの上に置き、ミカエラを、スッとお姫様抱っこする。
ミカエラはギョッと目を見開き、突然の行為にエレンの首元に腕を回し、落ちないようにしがみつく。
その様子に満足したのか、エレンは少し機嫌が良くなり、微笑みながらソファの上に一緒に座る。
「お…お兄様…?」
「1人で座れないだろう?食べさせてあげるよ。ほら、口を開けて?」
ミカエラの腰を片手でしっかり抱え込み、もう片方の手でスプーンでリゾットのようなご飯を掬い、口元に充てがう。
「エレンお兄様…。私は1人で食べることが出来ます。下ろして頂きたいのですが…。」
少し遠慮気味にお願いしてみるが、エレンは微笑み、腰に当てた手を緩めてはくれない。
無言の圧力で、ミカエラは渋々エレンの手から食事を取るしか出来なかった。
ミカエラの腰が立たなくなるほど、口の中を犯し、満足した様子のクラウドは、口元をぺろりと舐め、2人の口を繋ぎ止めるように出た唾液の糸を拭う。
「ふふ。ミア、大丈夫?もしかして腰が立たなくなるほど感じてくれた?ミア愛しているよ。狂おしい程に。」
ミカエラは、経験した事のない行為に乱れた息を整えつつ、涙目でキッとクラウドを睨む。
それが彼にとって逆効果だということに後々気付くが、今はただ、抵抗の術がこれしか出来なかった。
その姿を見たクラウドは、口元が歪み、何とも言えない興奮が抑えられないと、口元を隠し、少し後ろへ向き、顔を隠す。
このままじゃ無茶苦茶にしてしまう。あぁ。何て可愛いんだ。潤んだ瞳、興奮して熱った頬、僕とミアの唾液で煌めいた唇。犯してしまいたい。ミアの中に沢山出して、僕だけの…僕を見ただけで乱れるミアにしてしまいたい。
下半身がはち切れんばかりに興奮し、深く深呼吸したクラウドは、瞳をギラつかせ、ミカエラを見つめる。
その瞳はまるで獣のようで、ミカエラは身を崩せる。
その時、ノック音がしてドアの方へ振り返ると、エレンが食事の準備を持って立っていた。
クラウドは、小さく舌打ちをした後、ミカエラの耳元で小さく呟く。
続きはまた今夜。
ミカエラが青褪め、じっとクラウドを見つめると、目を細め、笑顔でその場を立ち上がり、エレンに何かを耳打ちした後部屋から出て行く。
エレンは少しクラウドを睨みつつ、ぱっとミカエラの方を見ると、笑顔で部屋に入ってくる。
「ミア!食事の準備が出来たよ。お腹空いただろう?おいで。」
手を差し伸ばされ、恐る恐る手を掴んで立とうとするが、先程の行為のせいで腰が立たず、立ち上がることが出来ない。
その様子を見ていたエレンは、スッと目が座り、睨みつけるようにミカエラを見つめる。
「あいつに何されたの?服は乱れてないし、そこまで行為はされてないはずなんだけど…僕がご飯を作ってる間に2人して楽しんでたの? ムカつくなぁ…。」
ミカエラは青褪めたまま、瞳に涙を浮かべ、楽しんでいたという言葉に対して首を横に振る。
「そっか。無理矢理されたのか。可哀想に。僕のミアにあいつ何してくれてんだよ。…はぁ。仕方がない。ミア、おいで?」
そう言うと、持ってきた食事をテーブルの上に置き、ミカエラを、スッとお姫様抱っこする。
ミカエラはギョッと目を見開き、突然の行為にエレンの首元に腕を回し、落ちないようにしがみつく。
その様子に満足したのか、エレンは少し機嫌が良くなり、微笑みながらソファの上に一緒に座る。
「お…お兄様…?」
「1人で座れないだろう?食べさせてあげるよ。ほら、口を開けて?」
ミカエラの腰を片手でしっかり抱え込み、もう片方の手でスプーンでリゾットのようなご飯を掬い、口元に充てがう。
「エレンお兄様…。私は1人で食べることが出来ます。下ろして頂きたいのですが…。」
少し遠慮気味にお願いしてみるが、エレンは微笑み、腰に当てた手を緩めてはくれない。
無言の圧力で、ミカエラは渋々エレンの手から食事を取るしか出来なかった。
10
あなたにおすすめの小説
病弱な彼女は、外科医の先生に静かに愛されています 〜穏やかな執着に、逃げ場はない〜
来栖れいな
恋愛
――穏やかな微笑みの裏に、逃げられない愛があった。
望んでいたわけじゃない。
けれど、逃げられなかった。
生まれつき弱い心臓を抱える彼女に、政略結婚の話が持ち上がった。
親が決めた未来なんて、受け入れられるはずがない。
無表情な彼の穏やかさが、余計に腹立たしかった。
それでも――彼だけは違った。
優しさの奥に、私の知らない熱を隠していた。
形式だけのはずだった関係は、少しずつ形を変えていく。
これは束縛? それとも、本当の愛?
穏やかな外科医に包まれていく、静かで深い恋の物語。
※この物語はフィクションです。
登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。
大丈夫のその先は…
水姫
恋愛
実来はシングルマザーの母が再婚すると聞いた。母が嬉しそうにしているのを見るとこれまで苦労かけた分幸せになって欲しいと思う。
新しくできた父はよりにもよって医者だった。新しくできた兄たちも同様で…。
バレないように、バレないように。
「大丈夫だよ」
すいません。ゆっくりお待ち下さい。m(_ _)m
人狼な幼妻は夫が変態で困り果てている
井中かわず
恋愛
古い魔法契約によって強制的に結ばれたマリアとシュヤンの14歳年の離れた夫婦。それでも、シュヤンはマリアを愛していた。
それはもう深く愛していた。
変質的、偏執的、なんとも形容しがたいほどの狂気の愛情を注ぐシュヤン。異常さを感じながらも、なんだかんだでシュヤンが好きなマリア。
これもひとつの夫婦愛の形…なのかもしれない。
全3章、1日1章更新、完結済
※特に物語と言う物語はありません
※オチもありません
※ただひたすら時系列に沿って変態したりイチャイチャしたりする話が続きます。
※主人公の1人(夫)が気持ち悪いです。
旦那様の愛が重い
おきょう
恋愛
マリーナの旦那様は愛情表現がはげしい。
毎朝毎晩「愛してる」と耳元でささやき、隣にいれば腰を抱き寄せてくる。
他人は大切にされていて羨ましいと言うけれど、マリーナには怖いばかり。
甘いばかりの言葉も、優しい視線も、どうにも嘘くさいと思ってしまう。
本心の分からない人の心を、一体どうやって信じればいいのだろう。
身代りの花嫁は25歳年上の海軍士官に溺愛される
絵麻
恋愛
桐島花は父が病没後、継母義妹に虐げられて、使用人同然の生活を送っていた。
父の財産も尽きかけた頃、義妹に縁談が舞い込むが継母は花を嫁がせた。
理由は多額の結納金を手に入れるため。
相手は二十五歳も歳上の、海軍の大佐だという。
放り出すように、嫁がされた花を待っていたものは。
地味で冴えないと卑下された日々、花の真の力が時東邸で活かされる。
ヤンデレ旦那さまに溺愛されてるけど思い出せない
斧名田マニマニ
恋愛
待って待って、どういうこと。
襲い掛かってきた超絶美形が、これから僕たち新婚初夜だよとかいうけれど、全く覚えてない……!
この人本当に旦那さま?
って疑ってたら、なんか病みはじめちゃった……!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる