籠の中の令嬢

ワゾースキー

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第二章

兄妹なのに

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 エレンはキスによってぼーっとしているミカエラをソファの上に座らせると、拘束した手はそのままに、ミカエラの膨よかな胸に舌を這わす。

 ミカエラは何とか逃げようと身じろぐが、無駄な抵抗の様でエレンの手はびくともしない。

 胸を揉み、時折舌で先端を転がす様に舐めるとミカエラはその度、ビクッと身体が反応する。

「んん… ぁ…」
「ミア…気持ちいい?」

 何とか声を出さない様に下唇を噛んで声を押し殺す。
 しかし、エレンによって先端を甘噛みされると甘い声が出てしまう。

「ぁあっん…  お…お兄様…もぅや…だぁ… ぁあっ…」

 何度もやめてもらえる様に途切れ途切れで懇願するが、エレンは行為をやめない。更に加速する快感に、ミカエラは顔が真っ赤になり、火照った身体が疼く。

「ぁあ! っ…やぁ! お願いっ! も…もぅ」

 プルプルと震える胸に快感を与えられ続けた先端は紅く染まり、ぷくりと尖る。

「ん…? ミアの可愛い乳首はもっとって強請ってるみたいだけど?」

 クスクスと笑いながら、上目遣いでミカエラを覗き込み、乳首をピンっと弾く。その言葉に更に顔を赤らめ、嫌々と首を横に振る。

「そうだなぁ…もぅやめて欲しい?」

 突然提案された質問に羞恥で限界だったミカエラは首を縦に振る。

「いいよ…手を離してあげるから、ミアから僕の首に手を回して僕にキスしてくれる?」

 ギョッと目を見開き、エレンの真意を見定めるが、ミカエラには分からなかった。

「でも…私たちは兄妹です。そんな…こと…嫌…出来ない…です…。」

 怒らせない様に、必死に言葉を紡ぎながら、許してもらえるようにと試みるが、段々目が据わっていくエレンに言葉が詰まる。

「嫌なら…べつにいいよ? 僕はもう少しミアと触れ合っててもいいし、僕もどこまで我慢が出来るか分からない。最後は嫌がっても犯すだけだから。」

 最後、恐ろしい言葉が聞こえた。青褪めた固まっていると、エレンはニコッとしてまた胸の方に顔を埋めようとする。それをミカエラは慌てて止める。

「わっ 分かりましたっ! だからお願いっ! お兄様っ…」
「しょうがないなぁ~ ほら。」

 ぱっと手を離し、目を細めて柔らかな笑顔でミカエラを見つめる。

 ミカエラは急いではだけていた胸元を元に戻し、押さえ込まれていた手首を胸の前でさする。一度軽く息を吐いて、何かを決意した様にゆっくりと、エレンの首の後ろの方へ手を伸ばし、軽くキスをする。

 ミカエラが、目を閉じてチュッとキスをした後、ゆっくり瞼を開けエレンの顔を見ると、笑顔が消えている。ミカエラが内心恐怖で慄く。

「違う。 もっと深くて濃厚なキスが出来るだろう? 分からなければ、分かるまで教えてあげようか?」

 優しく言われているし、口元は笑っていても、目が笑っていない。ミカエラは辿々しく自ら口を開き、エレンの口の中へ舌を伸ばし入れる。

 くちゅ…

 クラウドやエレンにされたように真似をして舌を動かすが、これでいいのだろうかと、不安が過ぎる。
 すると、エレンも片手で腰を抱き込み、ミカエラの頭を自らの方へ寄せ、もっと深くと言わんばかりに深く、深く唇を合わせる。
 ミカエラは羞恥で倒れそうになりながら必死に兄が満足するように舌を動かす。

 ちゅ…くちゅ… ん…  
 はぁ…んっ…   ぴちゃ…じゅっ…んんっ…

「ふふ…上手…。 ミア…大好き」

 満足したのか、頭を撫でてスッとその場で立ち上がる。すると、ドアの外から足音が聞こえてこちらへ誰かぎ来る音がした。ミカエラはビクッと身体を震わせ、呼吸を整えつつ、ドアの方へ視線を向けた。
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