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【 番外編 】ざまぁ、な話。その後の話。
元親友のその後 1
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何で私がこんな目に遭わなくちゃなんないのよっ!
怒りのあまり壁に思わず投げつけたスマホはゴツッと嫌な音とともに床に落ちた。
画面を上向きにして落ちたスマホは今も通知音が引っ切りなしに鳴っているので故障はしていないようだ。
「紗夜の泣き顔をちょっと見たかっただけなのに。」
口から出た言葉に一ヶ月前、ファミレスで二人で会った時の事が頭に浮かぶ。
私の話に血の気が引いたような顔をして呆然としていた紗夜の表情に愉快な気分になったのを思い出す。
結局、泣いた顔を見る事は出来なかったけれど、それでもショックを受けて怒る事も問いただす事も出来ずにいる紗夜の姿に心が満たされたと思った。
でもそれも紗夜が結婚式で突然居なくなるまでの短い間だけの事。
あの日、私は結婚式を欠席していた。
紗夜の婚約者が私を選んだ事を暴露して満足していたし、弱った紗夜を見に行くのに三万円も払うのは馬鹿らしかったから。
だから『教会の床が突然光ったと思ったら花嫁が消えた。』だとか『光が消えた後、花婿が全裸で転がっていた。』だとかいうのを後から知った。
ネットで見た動画は本当に意味が分からない。
でも紗夜が注目されているのが何だか腹が立った。ズルいじゃない!
どうせ私に婚約者を寝取られて拗ねて逃げ出しただけでしょ?
大学の時のサークル仲間から紗夜の家族が捜索願いを出した事を知って良いアイデアが浮かんだと思った。
失踪した親友の安否を心配してテレビのインタビューを美人の私が受けていたら、私の方がもっと注目されて芸能事務所にスカウトされたり青年実業家とかに見染められるんじゃないか、って。
だって私の方が美人だし頭もいいし男にモテまくりの人生を歩んで来たんだから。
なのに私が折角、情報提供してインタビューも受けさせてやったのに、映ったのは口元から下だけっておかしいでしょ!
そりゃあ、私の美声を知っている人には私だって分かるとは思うけど、会社で『テレビ局から出演依頼を受けた。』って言っちゃったから、放送日の翌日は私に劣等感を抱いてる女子社員たちの目がウザかった。
でもまさか。
私と紗夜がファミレスで話す動画をネットに投稿されていて、しかも投稿者がニュースを見てそれが私たちだと気付くなんてそんな事ある?
しかも『紗夜が失踪したのは私の所為?』だとか『紗夜を殺して隠したのは花婿か親友か。』なんて面白おかしくネットで好き勝手に議論されるなんて思わなかった。
こうやって冤罪は作られるんだって、加害者扱いされて初めて知った。
紗夜が居なくなったのは私の所為な訳ないじゃない!
私が紗夜を殺すとか意味分かんない。だって私は紗夜の親友をやってあげてたのよ?
私が親友ポジをやってあげないと、紗夜なんてその場限りの友だち付き合いだけで仲いい子なんて居なかったでしょ。高校の時も大学の時だって。
紗夜とは同じ高校から同じ大学に進んだ同級生ってやつだったわ。
女子校に居ても美人の私は人気があって学年問わず有名人な私と教室の隅で地味子たちと一緒にいるような紗夜とは接点なんて無かった。
紗夜を初めて意識したのは、卒業間近の同級生たちの進学先が決まってきた頃だった。
美人なだけじゃなく頭も良かった私はそこそこの国立大に学校推薦を貰って早々に受験を終わらせるつもりだった。なのに、私は推薦を貰えなかった。
だからクリスマスもお正月も返上して勉強する羽目になって、前期試験で何とか合格を貰ってホッと息をついた頃、私の学校推薦を横取りしたのが紗夜だと知って無性に腹が立った事を今でもよく覚えている。
そんな紗夜との接点が出来たのは、大学で入ったサークルが一緒になったから。
入会して直ぐに先輩や同級生の男子たちが寄ってくるのは当然だったけれど、紗夜は逆に女子に囲まれている事が多かった。
だけど接点と言っても同じ高校出身で同じサークルってだけの挨拶する程度のもの。別に仲良くしたい相手ではなかったからね。
ふと疑問に思った。
それなのに、なんで紗夜の親友ポジなんかになったんだっけ?
元々、人気者の私に近寄ってくる人間なんて沢山いた。男の子が周りに居ると嫉妬する女の子が面白くて煽ったりしてたら、共学の間は女の子の友だちは殆ど居なかった。
でも高校は女子校だったから私に嫉妬していても"人気者の私 "に近づきたかった子は多かったから、一緒に連んで出掛ける友だちは沢山いたし私と友だちになりたがる子も多勢いた。
勿論、彼氏も途切れる事なくいたし私に釣り合う男が居ない時は、友だちの好きな子や彼氏で良さげな男がいたら声掛けて遊んだり相性が良かったら奪ったりしてた。
偶に文句を言われる事も有ったけれど、その気が無ければ私の誘いに乗る訳ないじゃない?
それに相談をする為に会っただけで、向こうが勝手にその気になっただけなんだから私の所為じゃないでしょ。
まぁ、落ち込んだり憔悴しきった子の顔を見ると愉しいっていうか、普段、私のおこぼれ目当てで近付いて来てたのなんて態度で分かってたからいい気味、みたいな?
所詮、その程度の友だち付き合いだったし?
だって私と一緒に居るから男との出会いが会った訳でしょう?
それって元々は私の男だったって事じゃない。
あまりにしつこく食い下がってギャーギャー言ってくる女がいたから、そう言ってあげた事もあった。
彼はあなたとは知り合いでもなんでもなかったじゃない!!
とか何とか泣きながら喚いていたから、『だから彼は私と出会わなかったからあなたで妥協したんじゃない?』って言い返したんだっけ。
当たり前の事に気付かないなんて可哀想だとちょっと同情もしたけれど、その後当て付けで自殺未遂を起こしたりしたから同情するのも辞めたんだっけ。
あぁ、つまんない事を思い出しちゃったじゃない。
どうして紗夜と仲良くなったのか、だったっけ?
・・・・・そう、そうだ!
しつこかった女の所為で同情するのは辞めたけれど、中学時代からひどくなってきた偏頭痛と肩こりが更に酷くなってて、大学に入ってからは更に体調を崩しやすくなっていたのよね。
肩こりの原因は分かってる。成長期になってどんどんと大きくなっていった胸が原因だ。こればかりは仕方がない。最終的にEカップまで成長した胸ってやっぱり体に負担が掛かるのよ、特に肩に。
偏頭痛の原因はよく分からないけれど、完璧な私にも一つぐらいは欠点?それとも弱点?があった方がより魅力的に見えるって神様も思ったんじゃないかな。
偏頭痛も肩こりもいつもって訳じゃなくて、偶に酷くなるぐらいだから気にもしていなかったのに体調まで悪くなり始めたから、そろそろ病院にでも行こうか、と思っていた時に紗夜に声を掛けられたんだったっけ。
「あの、大丈夫?」
大学構内のベンチで休んでいた私に声をかけてきた紗夜は、私の返事も聞かずに隣に座って馴れ馴れしく背中を摩り始めたのよ。
今まで会話らしい会話もしてこなかったのに、いきなり声をかけてきたと思ったら隣に座って、具合の悪いところと関係の無い背中を摩るって、とムカついたけれどその時は返事をするのも面倒なぐらい体調が悪かった。
だから紗夜の好きにさせていたらその内に体が楽になってきて頭もスッキリした気がした。
たぶん気のせいなんだろうけれど、その後も紗夜が私の傍に居ると体調が良くなる気がして一緒に行動する事がだんだんと増えていったのよ。
紗夜は自分をよく分かっているのか、私に擦り寄るような事もなかったし恋愛にもあまり興味が無い感じで癪に触る事もなかったからね。
偶に私の男関係で説教くさい事を言ってくる事も有ったけれど、それ以外は一緒にいて楽だし私の引き立て役にもなるから『紗夜は私の親友だから!』なんて言ってたんだっけ。
そうだった。そんな感じで大学生活を過ごして、紗夜は私よりもちょっとだけいい会社で働いていて、学生の時みたいに一緒に居る事が少なくなったきた頃、また偏頭痛と肩こりがひどくなってきた。
憂さ晴らしで社内恋愛している男性社員に体の事で悩んでいるって片っ端から相談すれば、『マッサージは得意なんだ。』なんて言い寄ってくる男ばかりで本当笑えた。
何組か破局したらしいけれど私の知ったこっちゃない。
それでも体調不良でイライラしている時に紗夜から連絡が来たのよね。
同期入社の男性と婚約した、って。
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ここまでお読み下さりありがとうございます。
お気に入り登録及びエールでの応援もありがとうございます。
大変励みになっております。
元親友(はるか)の話も三話になる予定です。次は紗夜視点&はるか視点になります。
怒りのあまり壁に思わず投げつけたスマホはゴツッと嫌な音とともに床に落ちた。
画面を上向きにして落ちたスマホは今も通知音が引っ切りなしに鳴っているので故障はしていないようだ。
「紗夜の泣き顔をちょっと見たかっただけなのに。」
口から出た言葉に一ヶ月前、ファミレスで二人で会った時の事が頭に浮かぶ。
私の話に血の気が引いたような顔をして呆然としていた紗夜の表情に愉快な気分になったのを思い出す。
結局、泣いた顔を見る事は出来なかったけれど、それでもショックを受けて怒る事も問いただす事も出来ずにいる紗夜の姿に心が満たされたと思った。
でもそれも紗夜が結婚式で突然居なくなるまでの短い間だけの事。
あの日、私は結婚式を欠席していた。
紗夜の婚約者が私を選んだ事を暴露して満足していたし、弱った紗夜を見に行くのに三万円も払うのは馬鹿らしかったから。
だから『教会の床が突然光ったと思ったら花嫁が消えた。』だとか『光が消えた後、花婿が全裸で転がっていた。』だとかいうのを後から知った。
ネットで見た動画は本当に意味が分からない。
でも紗夜が注目されているのが何だか腹が立った。ズルいじゃない!
どうせ私に婚約者を寝取られて拗ねて逃げ出しただけでしょ?
大学の時のサークル仲間から紗夜の家族が捜索願いを出した事を知って良いアイデアが浮かんだと思った。
失踪した親友の安否を心配してテレビのインタビューを美人の私が受けていたら、私の方がもっと注目されて芸能事務所にスカウトされたり青年実業家とかに見染められるんじゃないか、って。
だって私の方が美人だし頭もいいし男にモテまくりの人生を歩んで来たんだから。
なのに私が折角、情報提供してインタビューも受けさせてやったのに、映ったのは口元から下だけっておかしいでしょ!
そりゃあ、私の美声を知っている人には私だって分かるとは思うけど、会社で『テレビ局から出演依頼を受けた。』って言っちゃったから、放送日の翌日は私に劣等感を抱いてる女子社員たちの目がウザかった。
でもまさか。
私と紗夜がファミレスで話す動画をネットに投稿されていて、しかも投稿者がニュースを見てそれが私たちだと気付くなんてそんな事ある?
しかも『紗夜が失踪したのは私の所為?』だとか『紗夜を殺して隠したのは花婿か親友か。』なんて面白おかしくネットで好き勝手に議論されるなんて思わなかった。
こうやって冤罪は作られるんだって、加害者扱いされて初めて知った。
紗夜が居なくなったのは私の所為な訳ないじゃない!
私が紗夜を殺すとか意味分かんない。だって私は紗夜の親友をやってあげてたのよ?
私が親友ポジをやってあげないと、紗夜なんてその場限りの友だち付き合いだけで仲いい子なんて居なかったでしょ。高校の時も大学の時だって。
紗夜とは同じ高校から同じ大学に進んだ同級生ってやつだったわ。
女子校に居ても美人の私は人気があって学年問わず有名人な私と教室の隅で地味子たちと一緒にいるような紗夜とは接点なんて無かった。
紗夜を初めて意識したのは、卒業間近の同級生たちの進学先が決まってきた頃だった。
美人なだけじゃなく頭も良かった私はそこそこの国立大に学校推薦を貰って早々に受験を終わらせるつもりだった。なのに、私は推薦を貰えなかった。
だからクリスマスもお正月も返上して勉強する羽目になって、前期試験で何とか合格を貰ってホッと息をついた頃、私の学校推薦を横取りしたのが紗夜だと知って無性に腹が立った事を今でもよく覚えている。
そんな紗夜との接点が出来たのは、大学で入ったサークルが一緒になったから。
入会して直ぐに先輩や同級生の男子たちが寄ってくるのは当然だったけれど、紗夜は逆に女子に囲まれている事が多かった。
だけど接点と言っても同じ高校出身で同じサークルってだけの挨拶する程度のもの。別に仲良くしたい相手ではなかったからね。
ふと疑問に思った。
それなのに、なんで紗夜の親友ポジなんかになったんだっけ?
元々、人気者の私に近寄ってくる人間なんて沢山いた。男の子が周りに居ると嫉妬する女の子が面白くて煽ったりしてたら、共学の間は女の子の友だちは殆ど居なかった。
でも高校は女子校だったから私に嫉妬していても"人気者の私 "に近づきたかった子は多かったから、一緒に連んで出掛ける友だちは沢山いたし私と友だちになりたがる子も多勢いた。
勿論、彼氏も途切れる事なくいたし私に釣り合う男が居ない時は、友だちの好きな子や彼氏で良さげな男がいたら声掛けて遊んだり相性が良かったら奪ったりしてた。
偶に文句を言われる事も有ったけれど、その気が無ければ私の誘いに乗る訳ないじゃない?
それに相談をする為に会っただけで、向こうが勝手にその気になっただけなんだから私の所為じゃないでしょ。
まぁ、落ち込んだり憔悴しきった子の顔を見ると愉しいっていうか、普段、私のおこぼれ目当てで近付いて来てたのなんて態度で分かってたからいい気味、みたいな?
所詮、その程度の友だち付き合いだったし?
だって私と一緒に居るから男との出会いが会った訳でしょう?
それって元々は私の男だったって事じゃない。
あまりにしつこく食い下がってギャーギャー言ってくる女がいたから、そう言ってあげた事もあった。
彼はあなたとは知り合いでもなんでもなかったじゃない!!
とか何とか泣きながら喚いていたから、『だから彼は私と出会わなかったからあなたで妥協したんじゃない?』って言い返したんだっけ。
当たり前の事に気付かないなんて可哀想だとちょっと同情もしたけれど、その後当て付けで自殺未遂を起こしたりしたから同情するのも辞めたんだっけ。
あぁ、つまんない事を思い出しちゃったじゃない。
どうして紗夜と仲良くなったのか、だったっけ?
・・・・・そう、そうだ!
しつこかった女の所為で同情するのは辞めたけれど、中学時代からひどくなってきた偏頭痛と肩こりが更に酷くなってて、大学に入ってからは更に体調を崩しやすくなっていたのよね。
肩こりの原因は分かってる。成長期になってどんどんと大きくなっていった胸が原因だ。こればかりは仕方がない。最終的にEカップまで成長した胸ってやっぱり体に負担が掛かるのよ、特に肩に。
偏頭痛の原因はよく分からないけれど、完璧な私にも一つぐらいは欠点?それとも弱点?があった方がより魅力的に見えるって神様も思ったんじゃないかな。
偏頭痛も肩こりもいつもって訳じゃなくて、偶に酷くなるぐらいだから気にもしていなかったのに体調まで悪くなり始めたから、そろそろ病院にでも行こうか、と思っていた時に紗夜に声を掛けられたんだったっけ。
「あの、大丈夫?」
大学構内のベンチで休んでいた私に声をかけてきた紗夜は、私の返事も聞かずに隣に座って馴れ馴れしく背中を摩り始めたのよ。
今まで会話らしい会話もしてこなかったのに、いきなり声をかけてきたと思ったら隣に座って、具合の悪いところと関係の無い背中を摩るって、とムカついたけれどその時は返事をするのも面倒なぐらい体調が悪かった。
だから紗夜の好きにさせていたらその内に体が楽になってきて頭もスッキリした気がした。
たぶん気のせいなんだろうけれど、その後も紗夜が私の傍に居ると体調が良くなる気がして一緒に行動する事がだんだんと増えていったのよ。
紗夜は自分をよく分かっているのか、私に擦り寄るような事もなかったし恋愛にもあまり興味が無い感じで癪に触る事もなかったからね。
偶に私の男関係で説教くさい事を言ってくる事も有ったけれど、それ以外は一緒にいて楽だし私の引き立て役にもなるから『紗夜は私の親友だから!』なんて言ってたんだっけ。
そうだった。そんな感じで大学生活を過ごして、紗夜は私よりもちょっとだけいい会社で働いていて、学生の時みたいに一緒に居る事が少なくなったきた頃、また偏頭痛と肩こりがひどくなってきた。
憂さ晴らしで社内恋愛している男性社員に体の事で悩んでいるって片っ端から相談すれば、『マッサージは得意なんだ。』なんて言い寄ってくる男ばかりで本当笑えた。
何組か破局したらしいけれど私の知ったこっちゃない。
それでも体調不良でイライラしている時に紗夜から連絡が来たのよね。
同期入社の男性と婚約した、って。
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大変励みになっております。
元親友(はるか)の話も三話になる予定です。次は紗夜視点&はるか視点になります。
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