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旅の出会い
閑話 魔王をやっつけに行くぞ! side アオ
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・・・・オレの尊厳はどこに?
いや、聖女さまがオレ名前をくれる、っていうんだ。凄い事だな。うん、カッコいい名前を付けてくれっ!
・・・・・。
聖女さまはオレに名前を付けようとブツブツと名前らしきモノを言っているが、なんか適当に言っていないか?
オレに似合うカッコいい名前にしてくれっ!
そう思っていたら聖女さまがどうやらオレの正体に気付いたようだ。
「えぇ~っと、あの犬、名前はなんだっけ?フェ、フェル?違うなぁ。フェルリル?ちょっと違うような、、、。
そうだっ!フェンリルだっ!!」
そうだ!オレは誇り高き神獣フェンリルなんだ!
だけどフェンリルは犬なんかじゃないからな?もう間違えるなよ?
「フェンリル、、、言いにくいなぁ。フェン?ちょっと言い難いかな。フェルかリル?」
お?ブツブツ言っていた名前よりはオレ好みになってきたな。
ヨシっ!許可を出してやるっ。
『そう呼びたいなら呼んでいいぞ。』
そう思って、返事をした時ー。
「良しっ!決めた!!
君の名前は、アオだよ!」
ま~じ~か~。
フェンリル関係ねぇじゃん!
アオってなんだよ。どういう意味なんだよ。
聖女さま、オレが凄いやつだって分かってないだろうぉ~。
でも、聖女さまが決めたんなら仕方ないな。そう呼ばせてやるぜ!
だけど、この聖女さまはいい匂いはするけど、なんだか思ってたのと違うな。
聖女さまというのは、ナーシャ様みたいな感じかと思っていたんだけどなぁ。
なんか頼りない?抜けてる?
まぁ、でもこの聖女さまにはオレがついているからな。
あと少しでオレ本来の力も戻るだろうから、魔王退治だってラクショーだっ。
・・・・・・。
そう思っていたのにぃぃぃ!!
『アオ、私と旅をするなら飼い犬だって分かるように首輪をつけようね。
ちょっと使い込んであるけど、赤い石が付いていて可愛いし勇者の首輪っていう名前が付いているんだよ!カッコいいでしょ?』
ちょっ!待てっ!
『たぶん" 勇者 "っていう名前の犬がしていた首輪なんだろうけどさ。これを付けたらきっとアオも勇者っぽい強い犬になれるよ!』
おまっ、何をオレの首に付けようとしているんだっ!?
何が勇者の首輪だっ!
どっからどう見ても魔力封じの首輪だろうがぁぁぁ~!!
あ、でも一目見て、それに気付くオレってちょっと凄いな。
エッヘン!
て、ちっがぁ~うっ!!!
止めろ、バカっ!そんなモンを首に付けられたら、オレはっ!オレの力はっ!!
・・・・・・・。
必死に手足を使って抵抗したのに、オレの首にソレがピッタリと嵌まってしまった。
何で?どうしてこうなった!?
オレ、もう、力を使えねぇじゃん!
聖女さまと会話出来なくなるじゃんっ!
あとちょっとで力が回復するトコだったのにぃぃぃ~。
コレじゃ鼻が効くただの犬じゃん。
聖女さま、オレの戦力を削いで、何ニコニコしてるんだよぉ。
・・・なんか、一気に魔王退治な気分じゃなくなっちゃったな。
「それじゃクインズの街目指して出発しようか。アオ、これから宜しくね!」
聖女さま、ノー天気に笑っているけど状況分かってるのか?
やっぱりどっか抜けてる聖女さまだよなぁ。
あぁ、うん。これ、オレが傍についていないと駄目なヤツだ。
・・・・・・。
よぉ~っし、オレが魔王を退治してやるから、聖女さまは安心してオレについて来いよ!
魔王が居る場所が分かるのはオレだけだからなっ。
さぁ、行くぞ。
魔王退治に出発だっ!!
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ここまでお読み下さりありがとうございます。
「いいね」及びエールでの応援もありがとうございます。
ここで一旦、アオ視点は終了です。
あと一話、王子サイド視点が入って新章に入る予定です。
いや、聖女さまがオレ名前をくれる、っていうんだ。凄い事だな。うん、カッコいい名前を付けてくれっ!
・・・・・。
聖女さまはオレに名前を付けようとブツブツと名前らしきモノを言っているが、なんか適当に言っていないか?
オレに似合うカッコいい名前にしてくれっ!
そう思っていたら聖女さまがどうやらオレの正体に気付いたようだ。
「えぇ~っと、あの犬、名前はなんだっけ?フェ、フェル?違うなぁ。フェルリル?ちょっと違うような、、、。
そうだっ!フェンリルだっ!!」
そうだ!オレは誇り高き神獣フェンリルなんだ!
だけどフェンリルは犬なんかじゃないからな?もう間違えるなよ?
「フェンリル、、、言いにくいなぁ。フェン?ちょっと言い難いかな。フェルかリル?」
お?ブツブツ言っていた名前よりはオレ好みになってきたな。
ヨシっ!許可を出してやるっ。
『そう呼びたいなら呼んでいいぞ。』
そう思って、返事をした時ー。
「良しっ!決めた!!
君の名前は、アオだよ!」
ま~じ~か~。
フェンリル関係ねぇじゃん!
アオってなんだよ。どういう意味なんだよ。
聖女さま、オレが凄いやつだって分かってないだろうぉ~。
でも、聖女さまが決めたんなら仕方ないな。そう呼ばせてやるぜ!
だけど、この聖女さまはいい匂いはするけど、なんだか思ってたのと違うな。
聖女さまというのは、ナーシャ様みたいな感じかと思っていたんだけどなぁ。
なんか頼りない?抜けてる?
まぁ、でもこの聖女さまにはオレがついているからな。
あと少しでオレ本来の力も戻るだろうから、魔王退治だってラクショーだっ。
・・・・・・。
そう思っていたのにぃぃぃ!!
『アオ、私と旅をするなら飼い犬だって分かるように首輪をつけようね。
ちょっと使い込んであるけど、赤い石が付いていて可愛いし勇者の首輪っていう名前が付いているんだよ!カッコいいでしょ?』
ちょっ!待てっ!
『たぶん" 勇者 "っていう名前の犬がしていた首輪なんだろうけどさ。これを付けたらきっとアオも勇者っぽい強い犬になれるよ!』
おまっ、何をオレの首に付けようとしているんだっ!?
何が勇者の首輪だっ!
どっからどう見ても魔力封じの首輪だろうがぁぁぁ~!!
あ、でも一目見て、それに気付くオレってちょっと凄いな。
エッヘン!
て、ちっがぁ~うっ!!!
止めろ、バカっ!そんなモンを首に付けられたら、オレはっ!オレの力はっ!!
・・・・・・・。
必死に手足を使って抵抗したのに、オレの首にソレがピッタリと嵌まってしまった。
何で?どうしてこうなった!?
オレ、もう、力を使えねぇじゃん!
聖女さまと会話出来なくなるじゃんっ!
あとちょっとで力が回復するトコだったのにぃぃぃ~。
コレじゃ鼻が効くただの犬じゃん。
聖女さま、オレの戦力を削いで、何ニコニコしてるんだよぉ。
・・・なんか、一気に魔王退治な気分じゃなくなっちゃったな。
「それじゃクインズの街目指して出発しようか。アオ、これから宜しくね!」
聖女さま、ノー天気に笑っているけど状況分かってるのか?
やっぱりどっか抜けてる聖女さまだよなぁ。
あぁ、うん。これ、オレが傍についていないと駄目なヤツだ。
・・・・・・。
よぉ~っし、オレが魔王を退治してやるから、聖女さまは安心してオレについて来いよ!
魔王が居る場所が分かるのはオレだけだからなっ。
さぁ、行くぞ。
魔王退治に出発だっ!!
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ここまでお読み下さりありがとうございます。
「いいね」及びエールでの応援もありがとうございます。
ここで一旦、アオ視点は終了です。
あと一話、王子サイド視点が入って新章に入る予定です。
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