漫画みたいな恋がしたい!

mahiro

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クラスメイトの反応は?

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体育館から何とか出ることは出来たんだけど、暫く放心状態だったよ。
亜美ちゃんと真莉亜ちゃんも同じだったみたいで三人でお互いを支え合いながら教室に戻って来て、三人してヤバいしか口から出なくなってた。
その間に峯岸君は席に着いていたらしく、玖蕗栖君同様に人に、主に女の子たちに囲まれていたよ。
囲みたくなるよね、あんなイケメンだもん。
僕も女の子だったらあの中に紛れ込んでいたかも。


「今まであんなイケメン見たことなかったから動悸が止まらないよ」


「真莉亜も?私も止まらない…玖蕗栖君もイケメンだったけど、峯岸君の比ではないね」


うんうん、と真莉亜ちゃんが頷きながら女子たちが集まっている場所に目を向けている。
よく見てみたら亜美ちゃんと真莉亜ちゃん以外の女子全員が峯岸君のところに行ってるじゃないか。
凄い、漫画でも囲む人もいれば囲まないで様子を離れた所から見てる人も居たのに。
あれ、今日初めて会う子たちばかりだよね。
それなのに初めから仲良かったかのように峯岸君の周りに集まって話してる。
その中心に居る峯岸君は鬱陶しく思っているのか、頬杖を付きながら外を眺めちゃってる。
あれだけ集まられたら困っちゃうよね。
他の男の子たちはそれを離れた所から眺めてるけど、目が死んじゃってるよ。
まるで合コンに来た女の子が全員イケメンに取られちゃったって構図に見える。


「はい、皆さん。席に着いてください」


そこに担任の先生が来て皆渋々席に着いたけど、女の子たちの視線の場所は変わらない。
亜美ちゃんと真莉亜ちゃんは少し落ち着いたのか前向いてるけど、逆にその方が目立つって変な空間出来ちゃってるな。
先生が話している間も視線の先は変わらないし、自己紹介が始まったんだけど、もう自己紹介が自己アピールみたいになってて女の子たちが凄く怖かった。
あれじゃあ、獲物を狙う野獣みたいだよ。
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