漫画みたいな恋がしたい!

mahiro

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いつもと違う風景?

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ホームルームが無事終わった途端、また女の子たちが峯岸君の元へ駆けていく形相が必死すぎて、僕の中で亜美ちゃんと真莉亜ちゃん以外のクラスの女の子が恐怖の対象になりそうだよ。
小学校とか中学校ではこんなこと一度もなかったし、皆仲良かったからそんなこと思ったことなかったけど、こればっかりは無理かも。
二人も疲れちゃったのか寄り道とかしないで門の前でお別れしたよ。
まだ半日しか経ってないのに濃い半日だったからね、仕方ないよね。
さぁ、僕も家に帰ることにしよう。
お母さんとは入学式終了してから別れて、先に家に帰ってるんだけど、先月から遠方に出張していた慶二さんが昨晩帰って来て今日会う予定なんだって。
僕のことは気にしないで会いに行っても良いんだよって昨日伝えていたんだけど、今日会う約束してるからって昨日は会いに行かなかったんだ。
きっと今日僕の入学式があったから会いに行けなかったんだよね。
本当は会いに行きたかっただろうに、申し訳ないことしちゃったな。
いやいや、僕が気にしたらお母さんはもっと気にしちゃうよね。
今日はこの後、僕のことを気にせずに楽しんできてくれたら嬉しいって思うようにしないと。
両頬を一度叩いてから、家のドアを開ければ見慣れた革靴があった。
この靴があるということは慶二さんが来てるってことだ。
お母さんを迎えに来たのかな。
よくお母さんが約束の時間に来ないと家まで迎えに来てたなぁ。
もしかして僕の入学式の後にあった親同士の打ち合わせ時間が長引いて約束の時間に間に合わなかったのかな。
そう思いながら恐る恐る部屋に入っていくと、リビングの方からお母さんと慶二さんの話し声が聞こえてきた。
いつもならお母さんのバタバタした足音と慶二さんへ遅れたことへの謝罪の嵐が聞こえてくるんだけど、今日は珍しく二人の落ち着いた声しか聞こえてこない。
珍しいな、と思っているとリビングに繋がるドアが開いた。


「お帰り、葵」


ドアを開けたお母さんと、その後ろには優しく微笑んだ慶二さんの姿があった。
慶二さんは目鼻立ちがはっきりしていて、口元にあるホクロがセクシーだと思う。
身長も高くて体格も良くて艶々のウェーブのかかった黒髪も格好いい。
お母さんも美人だから美男美女が並んで歩いてる感じなんだよね。
今もリビングにいる人たちの顔面偏差値が高過ぎて眩しいよ。


「お帰り、葵君」


「ただいま、お母さん、慶二さん」


眩しい光を発しているような二人の格好を見てみれば、お母さんは白のブラウスに淡いピンクのスカート。
慶二さんは白のワイシャツに紺のズボン。
これから何処かに行くのかな。

 
「葵、帰って来たばっかりで悪いんだけど、お話があるの。聞いてくれる?」
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