漫画みたいな恋がしたい!

mahiro

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現実逃避っていうのかな?

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あれから暫くしてお母さんと慶二さんは二人で外食に出掛けて、僕はあと数ヶ月だけ過ごすこととなった部屋を見渡した。
15年間お母さんと過ごしてきた部屋にあるもの、ひとつひとつに思い出があって、それらを段ボールに敷き詰めなければいけないんだよね。
でも、この気持ちは僕だけじゃなくてお母さんも慶二さんも峯岸君も皆同じ気持ちなんだから僕も頑張らないと。
よし、頑張るついでにもっと楽しいことを考えよう。
例えばそうだなぁ、少女漫画でも今の僕みたいな立ち位置の主人公居たなぁ。
ヒーローとひとつ屋根の下で暮らすようになってお互いがお互いに惹かれ合うんだけど、血の繋がらない兄妹で思いを伝えられないでぎくしゃくしちゃう、みたいな話。
最終的に様々な困難を越えてハッピーエンドを迎えて、読者も幸せな気分になれるっていう物語。
今回の場合、僕も峯岸君も男の子だからそんな風になるなんてないと思うけどね。
そもそも峯岸君家にほとんど帰ってないって慶二さん言っていたし、家で会えるかどうかさえ分からないな。
家で会えなくても、峯岸君にお母さんと慶二さんのことをどう思ってるのかも聞いてみたいけど、話すタイミングあるかな。
あの女の子たちの中に紛れ込む勇気は僕にはないし、ひとりになった瞬間を狙うしかないよね。
そのタイミングってやっぱりトイレに行くタイミングとかかな。
流石に女の子たちもそこまで追い掛けて来ないだろうし。
よし、明日話し掛けてみようって思ったけど、トイレで話が完結すれば良いけど、完結しないで廊下に出て僕と峯岸君が話し掛けてる姿を見てしまったら女の子たちはどう思うだろう。
背の小さい気の弱そうな男の子が自分が話し掛けたいのに話し掛けられない男の子に図々しく声かける構図って。
僕の性別が違うから違う気もするけど、ライバルの女の子視点で見る主人公ってそんな感じだよね。
恋してる男の子の前に突然現れたよく分からない気の弱い女の子。
それでもって知らない間に意中の男の子の視線と心をあっという間に射止めちゃう、みたいな。
目線を変えると結構物語って変わるよね。
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