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余裕を見せていたのは始めから魔法石を持っていたからで、男が明らかに魔法を使えるように見えないからだろう。
さて、どうするか。
二対一、しかも片方は魔法石の持ち主だ。
無抵抗であろう男を助けることは、今世でも転生前に使用していた魔法というより能力を使うことができるので簡単だ。
ただ、能力を使うことで男たち二人に目をつけられるのは面倒である。
そう悩んでいると、目を疑う光景が広がっていた。
「うぉあああ?!」
「おおぉ?!」
魔法石を男に向けていたのに、何故か魔法石と男たちは吹き飛び、大きな木刀のようなものを手にしていたらしい男だけが無傷でその場に立っていた。
まさか、魔法石を使う前に木刀で吹き飛ばしたのか?
でも、一般的な木刀だけで男二人を飛ばすような力などない筈だが。
まさかこれが男の能力というわけではないだろう。
今までそんな能力、聞いたことないし。
「嘘をついているのはお前たちだ」
吹き飛ばされた男たちは俺のすぐ近くまでやってきて、地面に顔をぶつけていた。
コロコロと足元に転がってきた魔法石を広いあげると、紫色に輝いていることに気付いた。
魔法石は使わないときは基本的に無色で、使用中は黄色に輝き、放出し終わると紫色に輝くのだ。
つまり、どういうことだ。
さっき魔法を放出していたということか?
いつ?
どのタイミングで何の魔法を使ったというのだ?
さて、どうするか。
二対一、しかも片方は魔法石の持ち主だ。
無抵抗であろう男を助けることは、今世でも転生前に使用していた魔法というより能力を使うことができるので簡単だ。
ただ、能力を使うことで男たち二人に目をつけられるのは面倒である。
そう悩んでいると、目を疑う光景が広がっていた。
「うぉあああ?!」
「おおぉ?!」
魔法石を男に向けていたのに、何故か魔法石と男たちは吹き飛び、大きな木刀のようなものを手にしていたらしい男だけが無傷でその場に立っていた。
まさか、魔法石を使う前に木刀で吹き飛ばしたのか?
でも、一般的な木刀だけで男二人を飛ばすような力などない筈だが。
まさかこれが男の能力というわけではないだろう。
今までそんな能力、聞いたことないし。
「嘘をついているのはお前たちだ」
吹き飛ばされた男たちは俺のすぐ近くまでやってきて、地面に顔をぶつけていた。
コロコロと足元に転がってきた魔法石を広いあげると、紫色に輝いていることに気付いた。
魔法石は使わないときは基本的に無色で、使用中は黄色に輝き、放出し終わると紫色に輝くのだ。
つまり、どういうことだ。
さっき魔法を放出していたということか?
いつ?
どのタイミングで何の魔法を使ったというのだ?
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