青銅の魔女にされた少女

ジャン・幸田

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青銅の甲冑

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 そしてしばらくすると、はるみの手を持ち上げて始めた。 そして奥からメリッサと同じような甲冑を着せられた者たちが入って来た。その者たちは身長は違うので、大人から子供もいるようだが、言葉を一切発することなく、金属の軋むようなギシギシといった音を奏でていた。どうもあの甲冑を着るとブリキのおもちゃみたいになってしまうんだろうか、そんな妄想した。そのとき、はるみは空を浮かんでいるような変なふわふわとした気持ちになっていた。

 「君のような若い娘をこれから青銅の甲冑の中に閉じ込められると思うと、それだけで僕は幸せになるのさ! そして君も絶対幸せと思うはずだ! それって素晴らしいことと思わないかい?」

 ピエロの言葉に対しはるみは心の中で叫んでいた。絶対そんなことを思わないわ! なんで甲冑なんか着ないといけないのよ! 私は乙女だよ! でも身体は言うことを聞かず、身体は陶酔したようになっていた。そして横にははるみを閉じ込める青銅の甲冑が運び込まれた。それは美しいと迂闊にも思ってしまった。さっきみたメリッサが着ていた甲冑のように優美であった。

 「さあ、時間だ! これから君は青銅の魔女の弟子さ! 覚悟したまえ!」

 ピエロとその仲間たちははるみの身体を着せ替え人形のようにして持ち上げた。まず最初に体を拭き、両手両足の関節部分から甲冑をはめ始めた。すると不思議な事に甲冑から何かぶよぶよしたものが出てきて密着してしまった。そんなふうに肘や肩膝など甲冑がのパートが時々とハメられていくと、はるみの身体は甲冑と融合していくかのようになった。

 そして手の甲にもハメられていった。柔らかい指先をした手は金属のグローブにでも覆われてしまった。それはまるでロボットのようであった。そして次に始めたのは、最初にエッチなことをされた股間に金属のパンツみたいなものをはめるではないか!

 「心配しないでもいい! 青銅の魔女は基本、処女でなければならないからな。君の下腹部に着用したのは貞操帯ていそうたいさ! これで君は守られるからな!」

 貞操帯? その意味をしるはずのないはるみはパニックになっていた。いったいこれからどうなるのよ! そう思っていると、はるみの身体にエビの甲羅のような青銅の甲冑が首から下に装着されてしまった!

 はるみは甲冑を着せられ全身が重くなったと思ったら、身体の上に油のようなものをかけられてしまった。
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