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宮廷パーティーにて
処女妻は令嬢のまま(4)
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いやらしい帝国軍人にじろじろ見られ、私はなぜ啓子の人形を着せられたのか分かった。いつもなら同伴する人形の啓子を護るためだと。はっきりわからないけど、いま着せられている人形服は特殊なもので、使いようによれば強固な戦闘服になるようだ。
「橘花宮殿下、この装備はどんな可能性があるのですか?」
高級軍人の一人がじろじろ私の身体を見ていた。もし、人形の面をつけていなかったら嫌悪感がにじみ出ている顔を相手に見せていたのは間違いなかった。書類上だけとはいえ人の妻なんだから。
「この人形服に装甲を施して、そうですね落下傘で敵陣に降下させて後方をかく乱する事が出来ます。その装甲には重火器の射撃に十分だ得られますし、敵軍の毒ガス兵器による卑劣な攻撃にも耐えられます。現在、秘密裡に量産しておりますから、来月には最初の人形化部隊を創立できます。差し当たって西部戦線の対満華民国戦に投入します」
投入? どうやら哲彦は自分の愛人や妻に着せている人形服を兵士に着せようとしているようだ。でも、それって・・・変態ではないかとおもった。今の時代、金属製の重い甲冑を着て戦うことはないのは知っているけど、兵士に人形服を着せて戦わせるなんて・・・想像するだけでも嫌だった。そんな変な事なのに周囲の軍人たちは顔をひきずらせながらも称賛しているのは、やはり身分が高いからだといえた。
「啓子! そろそろお暇してもいいぞ! ご苦労様!」
哲彦はそういってパーティーの途中で私たちを退出させた。どうやらパーティーの参加者には体調がすぐれないと説明しているようだったが、ボロがでないうちに早く返そうというようだった。退出途中でわたしは恐ろしいものをみた。それは金属に覆われた機械仕掛けの兵士たちだった。
「橘花宮殿下、この装備はどんな可能性があるのですか?」
高級軍人の一人がじろじろ私の身体を見ていた。もし、人形の面をつけていなかったら嫌悪感がにじみ出ている顔を相手に見せていたのは間違いなかった。書類上だけとはいえ人の妻なんだから。
「この人形服に装甲を施して、そうですね落下傘で敵陣に降下させて後方をかく乱する事が出来ます。その装甲には重火器の射撃に十分だ得られますし、敵軍の毒ガス兵器による卑劣な攻撃にも耐えられます。現在、秘密裡に量産しておりますから、来月には最初の人形化部隊を創立できます。差し当たって西部戦線の対満華民国戦に投入します」
投入? どうやら哲彦は自分の愛人や妻に着せている人形服を兵士に着せようとしているようだ。でも、それって・・・変態ではないかとおもった。今の時代、金属製の重い甲冑を着て戦うことはないのは知っているけど、兵士に人形服を着せて戦わせるなんて・・・想像するだけでも嫌だった。そんな変な事なのに周囲の軍人たちは顔をひきずらせながらも称賛しているのは、やはり身分が高いからだといえた。
「啓子! そろそろお暇してもいいぞ! ご苦労様!」
哲彦はそういってパーティーの途中で私たちを退出させた。どうやらパーティーの参加者には体調がすぐれないと説明しているようだったが、ボロがでないうちに早く返そうというようだった。退出途中でわたしは恐ろしいものをみた。それは金属に覆われた機械仕掛けの兵士たちだった。
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