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メグミ誕生
素体
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人間に戻れる。そういわれてもメグミは疑問であった。モニターに映る姿はロボットそのものだったから。拘束具が外され身体というよりもボディが自由になったのでまず最初にしたのは自分のボディを撫でまわすことだった。
ボディの外装は外骨格であったが、元の身体をトレースするような滑らかさはあったが堅い材質であった。関節部は硬質なゴムのようになっていた。そして顔は唇はあったが装飾の意味しかなかった。目の部分は大きな瞳のようになっていたが、LEDライトで光るだけのものであった。
「本当に何をしたのですか? 私の身体を機械にしたのですか!」
メグミは泣きそうだったが、涙腺というものが残っているのかわからなかった。でもなんで物が見えているのだろうか、不思議であった。
「あなたを機械に置き換えたというわけではないわよ。ハイペリオンスーツという特殊なスーツであなたを覆たのよ。あなた自身では脱ぐことできないわよ。だから逃げださないでちょうだい。逃げ出しても他の人にはロボットにしか見えないわよ」
自分で脱ぐことが出来ないハイペリオンスーツ? なにを言っているのかわからなかった。
「なんですか、それって?」
「うーん、簡単にいえば機ぐるみよ。着るではない機械の方の機ぐるみ。パワードスーツみたいなものよ」
パワードスーツ? たしか介護用とか土木作業や軍事用なんかに使うもので、ハイペリオンの製品群だったことを思い出した。
「じゃあ、着ているっていうわけなのですか、ロボットを?」
「そうよ、あなたはロボットの中身というわけよ、そういうのは素体というのよ。栗林めぐみはロボットアイドルのメグミに生まれ変わったわけよ。その気になれば何年もそのままなのよ。すごいでしょう」
メグミはすごいでしょうといわれても困るしかなかった。ロボットになんかなりたくないというのに。でも身体は気持ちよかった。ロボットになって。でも疑問は数多くあった。
「あのうすいません、トイレはどうなるのですか、それとご飯はどうなるのですか。生身なのですよね、わたしは」
ボディの外装は外骨格であったが、元の身体をトレースするような滑らかさはあったが堅い材質であった。関節部は硬質なゴムのようになっていた。そして顔は唇はあったが装飾の意味しかなかった。目の部分は大きな瞳のようになっていたが、LEDライトで光るだけのものであった。
「本当に何をしたのですか? 私の身体を機械にしたのですか!」
メグミは泣きそうだったが、涙腺というものが残っているのかわからなかった。でもなんで物が見えているのだろうか、不思議であった。
「あなたを機械に置き換えたというわけではないわよ。ハイペリオンスーツという特殊なスーツであなたを覆たのよ。あなた自身では脱ぐことできないわよ。だから逃げださないでちょうだい。逃げ出しても他の人にはロボットにしか見えないわよ」
自分で脱ぐことが出来ないハイペリオンスーツ? なにを言っているのかわからなかった。
「なんですか、それって?」
「うーん、簡単にいえば機ぐるみよ。着るではない機械の方の機ぐるみ。パワードスーツみたいなものよ」
パワードスーツ? たしか介護用とか土木作業や軍事用なんかに使うもので、ハイペリオンの製品群だったことを思い出した。
「じゃあ、着ているっていうわけなのですか、ロボットを?」
「そうよ、あなたはロボットの中身というわけよ、そういうのは素体というのよ。栗林めぐみはロボットアイドルのメグミに生まれ変わったわけよ。その気になれば何年もそのままなのよ。すごいでしょう」
メグミはすごいでしょうといわれても困るしかなかった。ロボットになんかなりたくないというのに。でも身体は気持ちよかった。ロボットになって。でも疑問は数多くあった。
「あのうすいません、トイレはどうなるのですか、それとご飯はどうなるのですか。生身なのですよね、わたしは」
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