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母との再会

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 藤山智子が出演していた映画「サマーインベーダー」は、ざっと言ってこんな感じの話だった。

 大学生グループが夏休みを利用し、中国山地の中にある山村で冒険をするというものであった。

 山村では日本ピラミッドなどと言われてる、山の周辺で類猿人が出現するという噂があった。その正体を確かめてみようというのが大学生達の目的であった。

 その 類猿人の正体は、実は異星人のペットであった。もちろんその異星人の目的は地球を侵略するということであり、大学生グループがどんどんまきこまれていくという物語であった。

 特撮作品であるので宇宙人は着ぐるみを着ているし、唐突に巨大化して暴れまわった。また地球防衛軍といった組織も出てくるけど、簡単に全滅してしまう。

 地球は侵略者によって征服されてしまうのか? そう思われた時、大学生の一人が異星人でヒーローとなって巨大化して戦って、最後は勝利して終わり。

 まぁどっかで聞いたことあるような話であった。その中で智子が演じたのが侵略者の少女であった。

 特撮であるが、現在のようにコンピューターグラフィックがなく、セットを組んでのものであったため、いささか古めかしくもあったし、予算が低かったのかそのセットもややチープに見えた。

 ストーリーもそれほど面白いとは思えなかった。でも智子の演じた宇宙人の造形だけは目に見張るものがあった。あまりにもリアルすぎたので、その宇宙人の姿とは本当に宇宙人ではないかという気がした。

 それにしても母の智子はなぜこんな映画に出たのか不思議でならなかった千佳であった。
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