やっと出来た彼氏がゼンタイフェチだったので私もゼンタイフェチになることにした。

ジャン・幸田

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3.フェチなるものとは

19.彰とお食事.2

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 私はこういったデートをした経験がなかったので、なにもかも新鮮であったけど、いまから話そうとしていたのは「フェチ」な話だった。私は時間さえあればネットでゼンタイフェチについて色々と調べてみたけど、興味深くなっていく半面、ドン引きしそうにもなったりした。

 ゼンタイフェチの団体を取材したネット上の記事の中には「フェチの中のフェチ」と書いていたり、本当に変態になったかのように感じる、なんてものもあった。しかも、男女のエッチを互いに着たままやるというエッチなフェチ作品があるのには私はただ唖然とするしかなかった。

 まあ、私はこの歳でヴァージンなので、ゼンタイを着てやるのと、着ないとの差など理解しようもなかった。だから、それがどういうものなのかが分からなかった。それはともかく彰なら相手になってもいいのかなと思っていた。

 余談であるけど、うちの父は昔気質で娘は結婚するまで貞操を守らないといけない(その半面、兄二人には遊びなさいと男女差別的な事を言っていた)なんていっていたから、娘に変な虫が付かないかと注意ばっかりしていた。
 もっとも、幸か不幸か分からないけど私には彼氏といった者が出来ず、最近では誰でもいいからもらってくれる男いないかなという始末だった。本当に娘はモノじゃないんだから!

 「嘉奈さん。週末のイベントだけど二つあって、はしごして夜明けまであるけどいいかな? いわゆるオールナイトというものなんだ」

 彰の言葉に私は、これって朝帰り決定なの? と思ったけど、ゼンタイのイベントってそんなに長丁場になるなんて思っていなかったので意外だった。

 「それはいいけど、なんていうか、どういえばいいんか、わからないけど、危ないものではないですよね?」

 「危険、ではないけどアブノーマルかもしれないと思うかも。でもサポートしてくれる女性もいるし、どちらかといえば懇親会みたいなものさ」

 私には一体何のことか分からないけど、そう思っていたら彰はスマホを操作してイベント宣伝のサイトを出してくれた。

 「まず最初に行くのはゼンタイ・コミュニティーフェスというもので、見学だけでもいいんだ。それで次はこちらの金色夜会で、ショーを見ながら仮装するというものなんだ」

 私はそれを見た時ギョットしてしまった。前者はゼンタイ姿の男女が入り乱れている画像で、後者は異様なコスプレをした人々の画像だった。いったいこれってなんなんだよ!
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