やっと出来た彼氏がゼンタイフェチだったので私もゼンタイフェチになることにした。

ジャン・幸田

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4.ゼンタイ初体験

25.イベントスタジオ.2

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 私たちが来たのはスタジオ「我楽多」だった。本当はアマチュアバンドが演奏するスタジオなので、楽器や音響装置などが充実していたけど、もちろんゼンタイフェチには必要ないものだった。私たちが通された部屋はそんな楽器が置かれた倉庫みたいなところを開けたようになっていて、なぜか大きなエアベットが置かれていた。そこに男女が十数人座っていたけど、年齢差がある以外はどこにでもいるような普通の人ばかりだった。

 わたしは、ゼンタイが好きということで、ヘビメタバンドマン(失礼だわそれって!)のように、どこか弾けてしまったような人たちばかりだと身構えていたけど拍子抜けだった。しかし、その中にさっき会ったミチルがいたのに驚いてしまった!

 それはミチルも同じようで、まさかこんなところで会うとは思っていなかったようだ。そのせいか、何から言えばいいのかを迷っているようだった。そういえば約束の午後6時はとうに過ぎているようだけど、どういうことなんかしら?

 「えーと、今日は遅くなってごめんね。主催者のわたしが遅刻しちゃったわ! 仕事が遅くなっちゃってね!」
 そう言ってドタドタしながら入ってきたのは貫禄ありそうな女性だった。年齢は・・・見た目ではわからないというか不詳というか・・・そんな感じだった。

 「今日は第23回だったかな? ゼンタイ・コミュニティーフェスを始めたいと思います。私はアルルです。今日は初めての子がいるので自己紹介タイムからやりたいと思います。ところで差し入れはあるかな?」

 そうアルルさんの視線の先にあるテーブルにはいつの間にか飲み物だのお菓子だのお寿司だのが並んでいた。これって一体なんなんだろうか? お食事会みたいなものなの?

 それから自己紹介がはじまったけど、みんな本名ではなくどうもここはハンドルネームみたいなものを名乗るのが決まりのようだった。ちなみにミチルはここではチャオといっていた。なんなのよチャオって? まあ私もニャイだから似たようなものだったけど。

 「えーとニャイちゃんだったわね? あなた、そこのアチャ君に連れられてきたけどゼンタイを持っていないんだよね? そうしたら、お試し用のゼンタイがあるから選んでくれないかな?」

 アルルさんはそういうと、衣装箱の引き出しを開けた。すると、そこには様々な色彩と図案のゼンタイがいっぱいつまっていた! ゼンタイってこんなにも種類があるんだと思って感動にも似たものを感じていた。
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