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第二章・エリザベートと甲冑蟲
32.甲冑蟲ダンジョン!(2)
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それにしてもすごい暑さでサウナのようだった。なんでミーシャがビキニのようなモノをエリザベートに渡したのかが分かった。それに迷宮内はジャングル風呂のようにお湯がたまっていた。
そんなところを歩く一行であったが、そんな暑い場所の壁や床、天井には変な塊があって、それらは蠢いていた。どうもそれが甲冑蟲というものらしかった。でも、形状はまちまちで色も黒・茶・白・青などさまざまなものが転がっていた。
「あのねえ、エリザベート。このあたりの甲冑蟲は低級の歩兵向きのものばかりだから受け入れないでちょうだい。騎士になれる甲冑蟲はあるはずだから」
これらの甲冑蟲はサムリナのように大きくなく、人間を覆うにしては体積が小さい様に感じた。そんな迷宮を小一時間ほど彷徨ったとき、シャーミが身構えた。
「ここから先は気を付けて! この先はお湯が溜まっているけど深い所もあるし、それに手ごわい甲冑蟲が隠れているわ!」
「そうですか・・・すいませんがサムリナさんとはどこで遭遇したのですか?」
エリザベートの質問にシャーミはなんか言いにくそうだった。
「それは・・・そこの岩の上にいた時の話なのよ。私、今日みたいに甘く見て軽いドレスで入ってしまって、汗だくになって疲れて腰かけていたのよ。そしたら多数の甲冑蟲に襲われてしまってね。その時サムリナに助けてもらったのよ」
そんなところを歩く一行であったが、そんな暑い場所の壁や床、天井には変な塊があって、それらは蠢いていた。どうもそれが甲冑蟲というものらしかった。でも、形状はまちまちで色も黒・茶・白・青などさまざまなものが転がっていた。
「あのねえ、エリザベート。このあたりの甲冑蟲は低級の歩兵向きのものばかりだから受け入れないでちょうだい。騎士になれる甲冑蟲はあるはずだから」
これらの甲冑蟲はサムリナのように大きくなく、人間を覆うにしては体積が小さい様に感じた。そんな迷宮を小一時間ほど彷徨ったとき、シャーミが身構えた。
「ここから先は気を付けて! この先はお湯が溜まっているけど深い所もあるし、それに手ごわい甲冑蟲が隠れているわ!」
「そうですか・・・すいませんがサムリナさんとはどこで遭遇したのですか?」
エリザベートの質問にシャーミはなんか言いにくそうだった。
「それは・・・そこの岩の上にいた時の話なのよ。私、今日みたいに甘く見て軽いドレスで入ってしまって、汗だくになって疲れて腰かけていたのよ。そしたら多数の甲冑蟲に襲われてしまってね。その時サムリナに助けてもらったのよ」
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