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第三章・生体装甲に包まれるエリザベート
46.半融合(1)
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評議会の面々がやってくる直前、アテルナに変異が現れた。アテルナは甲冑蟲であるがほぼ永遠の眠りに就いていた時、甲冑騎士の姿で固定されていた。もちろん中は空であったが、元の使役していた巫女アテルナが死亡したからであった。
言い伝えによれば甲冑蟲アテルナを纏い暴虐行為をしていた時に甲冑騎士団の多大な犠牲と引き換えに甲冑のなかの巫女アテルナの息の根を止めたという。そのような最期を迎えたことから永久封印措置になったという。しかし、なぜ廃棄せずにこんな小国ブルガルス公爵国の館で封印されたかは、もはや誰も知る者がいなかった。
「シャーミ様! これっていったい?」
エリザベートが驚きの声をあげたが、それはアテルナの甲冑が崩れ始めたからだ。美しかった甲冑はアメーバーのような流体へと変貌していったからだ。
「それはねエリザベート! あなたと半融合する準備が出来たという事です。もうすぐあなたは甲冑騎士になれるのですよ?」
「甲冑騎士? それって?」
「決まっているじゃないの、私と同じような姿になるのよ! だぶん初めてだから甲冑サイズはあなたに合わせてくれるだろうけど」
それを聞いたエリザベートは少し怖くなった。さきほどシャーミが甲冑騎士になるのを目の当たりにしたけど、それとちがってあまりにもグロテスクだったから。
「そうそう、エリザベート。あなた男を知らないよね?」
「それって? まさか」
「誰か契りを結んでないって事よ! もし契りを結んだことがなかったらすごく痛い想いをするのよ、私みたいに!」
「えっ?」
エリザベートはなんでそんなことを言うのか意図がわからなかった。
言い伝えによれば甲冑蟲アテルナを纏い暴虐行為をしていた時に甲冑騎士団の多大な犠牲と引き換えに甲冑のなかの巫女アテルナの息の根を止めたという。そのような最期を迎えたことから永久封印措置になったという。しかし、なぜ廃棄せずにこんな小国ブルガルス公爵国の館で封印されたかは、もはや誰も知る者がいなかった。
「シャーミ様! これっていったい?」
エリザベートが驚きの声をあげたが、それはアテルナの甲冑が崩れ始めたからだ。美しかった甲冑はアメーバーのような流体へと変貌していったからだ。
「それはねエリザベート! あなたと半融合する準備が出来たという事です。もうすぐあなたは甲冑騎士になれるのですよ?」
「甲冑騎士? それって?」
「決まっているじゃないの、私と同じような姿になるのよ! だぶん初めてだから甲冑サイズはあなたに合わせてくれるだろうけど」
それを聞いたエリザベートは少し怖くなった。さきほどシャーミが甲冑騎士になるのを目の当たりにしたけど、それとちがってあまりにもグロテスクだったから。
「そうそう、エリザベート。あなた男を知らないよね?」
「それって? まさか」
「誰か契りを結んでないって事よ! もし契りを結んだことがなかったらすごく痛い想いをするのよ、私みたいに!」
「えっ?」
エリザベートはなんでそんなことを言うのか意図がわからなかった。
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