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(2)逢瀬
リボーン・・・
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「お前のその身体はもう人間ではないと言うことなんか!」
俺はバケモノの姿をした静香に言い寄ってしまった。その時、おもわず静香の胸に手を置いてしまった。その感覚といえば、昆虫のような・・・ひいていえばカブトムシの胴体のような感触だった。そう、昆虫の外骨格のような感覚だった。
「わ、わたし。人間ではないのは認めるわ。でも、こころはまだ人間よ! あなたに抱きしめて欲しいわ」
そういって静香は抱きついてきた。しかし、その感覚は異様なものだった。柔らかいものではなく、なんか全身に剣道の防具でも着せられたような女を抱いているような感覚だった。
静香の体表には節があり、お腹は蛇腹のようになっていた。またウエストは引き締まり胸や腰は人間の女性らしいボディラインであったけど、なにか着ぐるみ・・・なんかのメタルヒーローが着るようなパワードスーツで覆われていた。
「わたしのこと、好きになってほしいとは言わないわ。だって、こんなバケモノになってしまったから。まあ、画像の続きをみてちょうだい」
画像の中の白骨化した静香の肉体が、蛹の中で再構成され始めた。どうやって撮影したのかは分からないが、蛹の中で静香の骨格に新たな組織が付き始めたが、内臓が人間のそれとはちがうようであった。
「これはねえ、昆虫の筋肉組織と同じものに再構成されたのよ。それに骨格の一部も改変されて胴体がお尻に向けて伸びてしまったのよ。
人間の時と同じなのは脳細胞と生殖器だけよ。だからわたしの人間だったときのアイデンディティは保たれているのよ」
そういう静香であるが、その顔は蟷螂のようにグロテスクなものになっていた。静香はぽっちゃりとした可愛らしいセミロングが似合う女の子だったのに、その面影など残っていなかった。
それから何時間が経過したかはわからないが、蛹の中から静香が出てきた。その姿はサイズを除けば蟷螂そのもののようだった。バケモノになった静香の前に近寄ってくる人影が写っていた。まさか、静香をバケモノにしたやつなのか?
俺はバケモノの姿をした静香に言い寄ってしまった。その時、おもわず静香の胸に手を置いてしまった。その感覚といえば、昆虫のような・・・ひいていえばカブトムシの胴体のような感触だった。そう、昆虫の外骨格のような感覚だった。
「わ、わたし。人間ではないのは認めるわ。でも、こころはまだ人間よ! あなたに抱きしめて欲しいわ」
そういって静香は抱きついてきた。しかし、その感覚は異様なものだった。柔らかいものではなく、なんか全身に剣道の防具でも着せられたような女を抱いているような感覚だった。
静香の体表には節があり、お腹は蛇腹のようになっていた。またウエストは引き締まり胸や腰は人間の女性らしいボディラインであったけど、なにか着ぐるみ・・・なんかのメタルヒーローが着るようなパワードスーツで覆われていた。
「わたしのこと、好きになってほしいとは言わないわ。だって、こんなバケモノになってしまったから。まあ、画像の続きをみてちょうだい」
画像の中の白骨化した静香の肉体が、蛹の中で再構成され始めた。どうやって撮影したのかは分からないが、蛹の中で静香の骨格に新たな組織が付き始めたが、内臓が人間のそれとはちがうようであった。
「これはねえ、昆虫の筋肉組織と同じものに再構成されたのよ。それに骨格の一部も改変されて胴体がお尻に向けて伸びてしまったのよ。
人間の時と同じなのは脳細胞と生殖器だけよ。だからわたしの人間だったときのアイデンディティは保たれているのよ」
そういう静香であるが、その顔は蟷螂のようにグロテスクなものになっていた。静香はぽっちゃりとした可愛らしいセミロングが似合う女の子だったのに、その面影など残っていなかった。
それから何時間が経過したかはわからないが、蛹の中から静香が出てきた。その姿はサイズを除けば蟷螂そのもののようだった。バケモノになった静香の前に近寄ってくる人影が写っていた。まさか、静香をバケモノにしたやつなのか?
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