122 / 200
迷宮魔道な場所へ
113・迷宮魔道な場所へ(4)
しおりを挟む
ここ第502実験室に設置されたガイノイドブースは丹下犯罪学研究所に特設されたものよりも高性能なのは明らかだった。ガイノイド・アイリの電脳プログラムが再構築され山村愛莉の自我が再構築されていった。このとき、本物の人間の脳細胞を使った電脳でなかったらバレる可能性があった。そのためのシステムに施されていたとはいえ、やはりガイノイド・エリーとシンクロしていなければこの時点でアウトになっていた。でも、それもこれもスパイデバイスのおかげで今のところは問題ないようだった。
「山村さんにはいっていなかったけど、あなたほどの頭脳を持っていたら人間なんていう種族を脱して新たな新人類になるべきだったのよ。その第一歩として機械の身体になってもらったのよ」
タオ先輩はそういいながら撫でまわすようにアイリのボディを愛撫していた。いくら柔らかい肉体は消失しているとはいえ、外骨格でこんなことをされるのはいい気持ちはしなかった。同じボディタッチをするのなら真由美とするほうがよかったと愛梨は思っていた。そういいたかったけど、この時のタオ先輩による愛莉の自我プログラムは途中だったので何も言う事はできなかった。
そうしている間にも自我の再構成は進んでいたが、淳司が施したプログラムと大きな違いがあった。淳司の、ガイノイド・エリーに宿っている愛莉の自我は人間の少女だった時のものであったが、タオ先輩のはおそらく自分に都合のいいモノにしているようだった。機械の身体になったのを悦びと感じるのを優先していた。
「さあ山村さん、いいえ愛莉。もうすぐ目覚めるのよ! 新人類の先駆者になるのよ。その第一歩として起動するのよ!」
愛莉の本来の自我は電脳の別領域にインストールされ、新たな愛莉の、エキゾチック・ブレインの中枢になるはずの愛莉が誕生しようとしていた。
「山村さんにはいっていなかったけど、あなたほどの頭脳を持っていたら人間なんていう種族を脱して新たな新人類になるべきだったのよ。その第一歩として機械の身体になってもらったのよ」
タオ先輩はそういいながら撫でまわすようにアイリのボディを愛撫していた。いくら柔らかい肉体は消失しているとはいえ、外骨格でこんなことをされるのはいい気持ちはしなかった。同じボディタッチをするのなら真由美とするほうがよかったと愛梨は思っていた。そういいたかったけど、この時のタオ先輩による愛莉の自我プログラムは途中だったので何も言う事はできなかった。
そうしている間にも自我の再構成は進んでいたが、淳司が施したプログラムと大きな違いがあった。淳司の、ガイノイド・エリーに宿っている愛莉の自我は人間の少女だった時のものであったが、タオ先輩のはおそらく自分に都合のいいモノにしているようだった。機械の身体になったのを悦びと感じるのを優先していた。
「さあ山村さん、いいえ愛莉。もうすぐ目覚めるのよ! 新人類の先駆者になるのよ。その第一歩として起動するのよ!」
愛莉の本来の自我は電脳の別領域にインストールされ、新たな愛莉の、エキゾチック・ブレインの中枢になるはずの愛莉が誕生しようとしていた。
0
あなたにおすすめの小説
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話
桜井正宗
青春
――結婚しています!
それは二人だけの秘密。
高校二年の遙と遥は結婚した。
近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。
キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。
ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。
*結婚要素あり
*ヤンデレ要素あり
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる