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第参章:この世界で二人生きていくためには
064.中へお入り
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「まあ、ここで話をしていても始らないから取りあえず中に入ろう」
そういってヴァリラディスは合図を出すと上からゴンドラのようなものが降りてきた。どうして彼は最初から使わなかったのかは謎であったが。
三人の目の前にある要塞馬車の外部は物凄くボロボロだった。外装には木材が使われているようだが、継ぎ接ぎだらけで色もまちまちだった。
ゴンドラは軋むような音を出しながら降りてきたけど、三人も乗れるのかが不安になる代物だった。それを察したのかヴァリラディスは気を利かせたつもりのような事を言った。
「大丈夫! 壊れるって判っているものに自分も一緒に乗ろうと思う人間なんかいないのだから、一緒にのっていいぞ」
とりあえずゴンドラに三人は乗ったが、降りてきた時以上に激しく軋む音を出していた。それにスピードも恐ろしく遅かった!
「おじさん、これって新手の絶叫マシーンかなにかなのか? 速度が速い代わりに恐ろしく遅いでもスリリングだぞ! なんか縄が解けそうなんだけど!」
「そうか? これで普通の状態じゃよ。大丈夫さみんなが落ちそうになったらわしの魔動道助けてあげるから」
恐怖? のゴンドラによる上昇も終わり、要塞馬車の中に入った時に見たのは外装以上にボロボロの内部だった。骨組みの金属はわりとしっかりしていたけど、内装の木材も外装以上にボロボロで、穴を布や紙で補修している部分もあった。
「どうじゃ、この要塞馬車は建造から千二百年も現役なんだから、よくもっているだろ! まあ建造当時から残っているのは骨組みだけだが、それ以外は新しくなっているから大丈夫だ」
千二百年? タクヤもアサミも耳を疑った。この世界の一年は地球とは違うのではないかとも思った。あとでわかったことだが、ガルアは地球よりも自転は若干遅く、公転周期も長いので地球よりも一ヶ月ほど余分にある暦だったので、地球の時間で言えば実際は千三百年以上前のことになる。
それはおいといて、この要塞馬車はそれだけ長い時間使われたというのはなぜだろうか? そんな疑問が生じていた。
「そうか、君たちの世界にはこのような乗り物は無かったのかね? この要塞馬車は遥か昔に国家間の戦争が絶えなかった時代に建造されたものなんだ。
でも、今では建造も許されないし、その技術も遥か昔に失われたので、ダメになった部材を交換していたらこんな姿になったわけじゃ。
それはさておき、君らには派遣ギルドに出頭してもらいたいので、数日はここで暮らしてもらいたい」
そういってヴァリラディスが二人を案内したのは、馬車の一室だった。この要塞馬車はどちらかというと船を陸に上げたような構造であったが、同じように動くたびにギシギシと軋む音が全体に響いていた。
案内された部屋は質素であるが清潔な部屋ではあったが、物凄く古い家具が備わっていた。タクヤはその家具にある百科事典のような革張りの本を一冊取り出した。
「おかしいなあ、日本語で書いていないのになんで意味が判るのだろうか? こんなにも変な表意文字なのに」
そういわれアサミも見たら、言われるように読めそうにも無い文字なのに意味が判ったのだ。そう、この世界の標準文字ガルアブル文字が。
そういってヴァリラディスは合図を出すと上からゴンドラのようなものが降りてきた。どうして彼は最初から使わなかったのかは謎であったが。
三人の目の前にある要塞馬車の外部は物凄くボロボロだった。外装には木材が使われているようだが、継ぎ接ぎだらけで色もまちまちだった。
ゴンドラは軋むような音を出しながら降りてきたけど、三人も乗れるのかが不安になる代物だった。それを察したのかヴァリラディスは気を利かせたつもりのような事を言った。
「大丈夫! 壊れるって判っているものに自分も一緒に乗ろうと思う人間なんかいないのだから、一緒にのっていいぞ」
とりあえずゴンドラに三人は乗ったが、降りてきた時以上に激しく軋む音を出していた。それにスピードも恐ろしく遅かった!
「おじさん、これって新手の絶叫マシーンかなにかなのか? 速度が速い代わりに恐ろしく遅いでもスリリングだぞ! なんか縄が解けそうなんだけど!」
「そうか? これで普通の状態じゃよ。大丈夫さみんなが落ちそうになったらわしの魔動道助けてあげるから」
恐怖? のゴンドラによる上昇も終わり、要塞馬車の中に入った時に見たのは外装以上にボロボロの内部だった。骨組みの金属はわりとしっかりしていたけど、内装の木材も外装以上にボロボロで、穴を布や紙で補修している部分もあった。
「どうじゃ、この要塞馬車は建造から千二百年も現役なんだから、よくもっているだろ! まあ建造当時から残っているのは骨組みだけだが、それ以外は新しくなっているから大丈夫だ」
千二百年? タクヤもアサミも耳を疑った。この世界の一年は地球とは違うのではないかとも思った。あとでわかったことだが、ガルアは地球よりも自転は若干遅く、公転周期も長いので地球よりも一ヶ月ほど余分にある暦だったので、地球の時間で言えば実際は千三百年以上前のことになる。
それはおいといて、この要塞馬車はそれだけ長い時間使われたというのはなぜだろうか? そんな疑問が生じていた。
「そうか、君たちの世界にはこのような乗り物は無かったのかね? この要塞馬車は遥か昔に国家間の戦争が絶えなかった時代に建造されたものなんだ。
でも、今では建造も許されないし、その技術も遥か昔に失われたので、ダメになった部材を交換していたらこんな姿になったわけじゃ。
それはさておき、君らには派遣ギルドに出頭してもらいたいので、数日はここで暮らしてもらいたい」
そういってヴァリラディスが二人を案内したのは、馬車の一室だった。この要塞馬車はどちらかというと船を陸に上げたような構造であったが、同じように動くたびにギシギシと軋む音が全体に響いていた。
案内された部屋は質素であるが清潔な部屋ではあったが、物凄く古い家具が備わっていた。タクヤはその家具にある百科事典のような革張りの本を一冊取り出した。
「おかしいなあ、日本語で書いていないのになんで意味が判るのだろうか? こんなにも変な表意文字なのに」
そういわれアサミも見たら、言われるように読めそうにも無い文字なのに意味が判ったのだ。そう、この世界の標準文字ガルアブル文字が。
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