17 / 22
アシャンの部屋探し!
(16)久々の外出は
しおりを挟む
派手なドレスの少女に葬式にでも行くようなヘボな男の二人、それがアシャンと僕の姿だった。そんな二人がボロアパートを出て大家さんに渡された地図を頼りに坂道を登っていった。その坂道だけどその先に何があるなんて興味がなかったので登ったことはなかった。特に用事がなかったからであるが。
僕の心はドキドキしていた。こんなふうに女の子とツーショットで歩くなんてことをしたことなかったからだ。月並みな表現だけど、心臓がバクバクというかどうにかなりそうになっていた。これが年齢が釣り合っていたのならカップルに見えるだろうけど、いまや僕もアラサーなので下手をすると援助交際している女子校生と中年サラリーマンと人には見られるであるのは想像するのはたやすかった。でも本当は女戦士と主従関係を結ばされた無職男・・・にしても女戦士ってどうやって戦うんだ、いったい?
そんな考えている僕をひこずるようにアシャンは颯爽と足取り軽く歩いていた。その日は春まだ浅い小春日和。沿道の民家の庭先の花で咲いているといえば梅ぐらいだった。そういえば失業したのが年末だから何日ぶりの外出なんだろうか、覚えていなかった。どうも単調な生活をしていると時間の概念は急速に失われてしまったようだ。部屋で暖房も灯油を買うお金がなくて使えず毛布でくるまっていた。
そんな毛布でくるまっていた時、暇つぶしに妄想していたのはエッチな事ばっかりだった。人間の三大欲求のうち睡眠欲は時間がたっぷりあるので充足できるけど、食欲はお金がないので満たされなかった。残る性欲といえば・・・相手なんかいたためしはないので、どれをもって満足になるなんて知らなかった。それに女の子とイチャイチャしてあんなことやこんなことをしてどうにかなるなんて、やったことないのだから当然だった。だから妄想でエッチな気分になっても、本当のところそれが性欲を満たしているんかどうかは判断しようもなかった。
そんなとき、アシャンの長い髪の毛が風にたなびいていた。彼女はポニーテールにしているのでほんの先っぽだけだったが、こんな風に女の子の髪がゆれるのを見たのがいつだったのかが。思い出せなかった。そんな光景はテレビの世界だけの話だった。そういえばそれもテレビはリサイクル料金を払いたくない人から貰って来たブラウン管のやつに地レジチューナーを取り付けた”なんちゃってデジタルテレビ”で見た光景なのではっきりとは見たものではなかったけど。
「ケイジ、もうちょっと早く歩いてくれない? 早くしなければいけないんだからあなたと」
「アシャンそれって?」
「決まっているじゃないの、あなたと主従関係を深める契り、ち・ぎ・り・よ!」
その言葉に僕は愕然してしまった。童貞喪失というか筆下しというか、表現はどうでもいいけどそんな風に女の子の方から言われるなんて想像していなかったから、僕の顔は赤くなった。なんだって近くを歩いていたおばさんがこっちを見やってニヤットしたような気がしたからだ。きっと、こう思っているんだろう、近ごろの若いカップルははっきりいうんだなあと。それにしても。エッチが下手というか初心者ですらない僕としても満足しないのになぜこだわるんというんだろうか。
「いいの、僕でアシャン!」
「いいのよ、この世界に転移してきて最初に出会ったのがあなたで本当によかったわ。あなた
素質溢れているのよ」
「素質?」
「そう素質。わたしとやるときに教えてあげるからさ」
そういってアシャンはさらに速度を上げた。そして僕はアシャンを追っかけるように坂道を上る速度を上げた。それでも僕は彼女の前に出ることは無かった。
僕の心はドキドキしていた。こんなふうに女の子とツーショットで歩くなんてことをしたことなかったからだ。月並みな表現だけど、心臓がバクバクというかどうにかなりそうになっていた。これが年齢が釣り合っていたのならカップルに見えるだろうけど、いまや僕もアラサーなので下手をすると援助交際している女子校生と中年サラリーマンと人には見られるであるのは想像するのはたやすかった。でも本当は女戦士と主従関係を結ばされた無職男・・・にしても女戦士ってどうやって戦うんだ、いったい?
そんな考えている僕をひこずるようにアシャンは颯爽と足取り軽く歩いていた。その日は春まだ浅い小春日和。沿道の民家の庭先の花で咲いているといえば梅ぐらいだった。そういえば失業したのが年末だから何日ぶりの外出なんだろうか、覚えていなかった。どうも単調な生活をしていると時間の概念は急速に失われてしまったようだ。部屋で暖房も灯油を買うお金がなくて使えず毛布でくるまっていた。
そんな毛布でくるまっていた時、暇つぶしに妄想していたのはエッチな事ばっかりだった。人間の三大欲求のうち睡眠欲は時間がたっぷりあるので充足できるけど、食欲はお金がないので満たされなかった。残る性欲といえば・・・相手なんかいたためしはないので、どれをもって満足になるなんて知らなかった。それに女の子とイチャイチャしてあんなことやこんなことをしてどうにかなるなんて、やったことないのだから当然だった。だから妄想でエッチな気分になっても、本当のところそれが性欲を満たしているんかどうかは判断しようもなかった。
そんなとき、アシャンの長い髪の毛が風にたなびいていた。彼女はポニーテールにしているのでほんの先っぽだけだったが、こんな風に女の子の髪がゆれるのを見たのがいつだったのかが。思い出せなかった。そんな光景はテレビの世界だけの話だった。そういえばそれもテレビはリサイクル料金を払いたくない人から貰って来たブラウン管のやつに地レジチューナーを取り付けた”なんちゃってデジタルテレビ”で見た光景なのではっきりとは見たものではなかったけど。
「ケイジ、もうちょっと早く歩いてくれない? 早くしなければいけないんだからあなたと」
「アシャンそれって?」
「決まっているじゃないの、あなたと主従関係を深める契り、ち・ぎ・り・よ!」
その言葉に僕は愕然してしまった。童貞喪失というか筆下しというか、表現はどうでもいいけどそんな風に女の子の方から言われるなんて想像していなかったから、僕の顔は赤くなった。なんだって近くを歩いていたおばさんがこっちを見やってニヤットしたような気がしたからだ。きっと、こう思っているんだろう、近ごろの若いカップルははっきりいうんだなあと。それにしても。エッチが下手というか初心者ですらない僕としても満足しないのになぜこだわるんというんだろうか。
「いいの、僕でアシャン!」
「いいのよ、この世界に転移してきて最初に出会ったのがあなたで本当によかったわ。あなた
素質溢れているのよ」
「素質?」
「そう素質。わたしとやるときに教えてあげるからさ」
そういってアシャンはさらに速度を上げた。そして僕はアシャンを追っかけるように坂道を上る速度を上げた。それでも僕は彼女の前に出ることは無かった。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
人狼な幼妻は夫が変態で困り果てている
井中かわず
恋愛
古い魔法契約によって強制的に結ばれたマリアとシュヤンの14歳年の離れた夫婦。それでも、シュヤンはマリアを愛していた。
それはもう深く愛していた。
変質的、偏執的、なんとも形容しがたいほどの狂気の愛情を注ぐシュヤン。異常さを感じながらも、なんだかんだでシュヤンが好きなマリア。
これもひとつの夫婦愛の形…なのかもしれない。
全3章、1日1章更新、完結済
※特に物語と言う物語はありません
※オチもありません
※ただひたすら時系列に沿って変態したりイチャイチャしたりする話が続きます。
※主人公の1人(夫)が気持ち悪いです。
旧校舎の地下室
守 秀斗
恋愛
高校のクラスでハブられている俺。この高校に友人はいない。そして、俺はクラスの美人女子高生の京野弘美に興味を持っていた。と言うか好きなんだけどな。でも、京野は美人なのに人気が無く、俺と同様ハブられていた。そして、ある日の放課後、京野に俺の恥ずかしい行為を見られてしまった。すると、京野はその事をバラさないかわりに、俺を旧校舎の地下室へ連れて行く。そこで、おかしなことを始めるのだったのだが……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる