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(4)マリア式47号起動!

作業ロボにされたわたし

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 その日改造エリアに呼ばれたマリア式三体はいずれも真っ黒い外骨格をしていたが、そのうえに用途に応じた外装が施されていた。

 まず41号は美少女着ぐるみのような姿に改造されてしまった。それを見た47号は嫉妬していた。ものすごく可愛かったからだ。
 ついで45号はネコ型ロボットのような姿にされたが、それはそれで可愛らしかった。そして47号の番が来てしまった。昨日までは平凡な少女だったのにいまでは素体にすぎなくなっているのは悲しかったが、もうここまできたら開き直るしかなかった。

 47号が装着マシーンの中に入ると、周囲にいくつものロボットアームが伸びてきていた。そのアームの先には様々なパーツが掴まれていた。

 そのパーツが47号の身体の各所に装着されて行ったが、固定するためにネジ止めするような音がするのが少し悲しかった。その音は電化製品の組み立てでもしているかのような感じがしたからだ。
 
 47号には真っ赤で派手なメタリックボディに黄色いラインが引かれた、はっきりいえば目立ちすぎる姿だった。

 装着マシーンから出された47号の頭脳には自分がどんな姿をしているかというイメージが送られていた。そのメタリックボディは女性らしい体つきをしていた。胸は大きく腰もまた同じでウエストは引き締まっていた。その一方で足のブーツは太く、腕には装甲板が装着されていた。その姿は女性型工場作業ロボだった。

 「こ、これがわたしなの? 格好いいのか悪いのか分からないわ」
 それが47号が自分の姿を見た感想だったが、自分ではどうすることも出来ない事だった。

 「これから47号は第五資材倉庫部所属となります。勤務時間は午前九時から午後六時まで休憩は随時で合計一時間。休日は企業カレンダーによります。給料は・・・機械だからあなたのメンテナンスと稼働可能なように整備してあげることで相殺ね」

 そんな事を聞いて47号は頭に来ていた! やっぱりわたしは道具扱いなんだと! 

 「47号! あなたはいま何者なの?」

 その声に47号はこう答えた。

 「わたし47号は作業ロボです! これから会社のため在庫管理をして出庫作業などをします!」

 47号はこうして作業ロボへと生まれ変わったのであった。
 

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