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(1)作業ロボ47号稼働開始!
47ちゃん帰宅する
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第五資材倉庫部は午後6時ごろになると社員は全員帰宅している職場だった。製造ラインによっては二十四時間稼動というところもあるけど、ここは決められた時間以外は搬入も搬出も行わない部署だった。
もちろん、ある程度の残業も発生することもあったが、それは週に一回あるかどうかのものだった。
47ちゃんは、遠く離れた場所までハンドリフトで部品を納入してから戻ってきた時、大半の作業員は帰っていた。待っていたのは責任班長の小林颯太だった。彼は47ちゃんが戻ってくるのを待っていた。
「47ちゃん、おかえり!」
「ただいま班長、本日の業務これにて終了です。これ以上の出庫指示はございません」
「了解、この部署は午後6時28分をもって閉鎖といたします。それでは47ちゃんはマリアステーションに」
「それでは帰ります。また明日宜しくお願いします」
マリアステーションとは構内で働く作業ロボのうちマリア式人間型ロボを保管する部署で、メンテナンスも行うところだった。そこで47ちゃんも含むマリア式はメンテナンスとエネルギー注入を行うところだった。
47ちゃんが帰っていく姿を見送って小林颯太は自分にもあんな彼女がいたらよかったのに、と思っていた。いくら班長とはいっても、この部署は「軽作業」を理由に契約社員に毛が生えた程度の給料しかなかったからだ。
「さっ、俺も帰ろうか。どうせヒマだから今日はパチンコにでも寄って少し打ってから帰ろうか」
もちろん、ある程度の残業も発生することもあったが、それは週に一回あるかどうかのものだった。
47ちゃんは、遠く離れた場所までハンドリフトで部品を納入してから戻ってきた時、大半の作業員は帰っていた。待っていたのは責任班長の小林颯太だった。彼は47ちゃんが戻ってくるのを待っていた。
「47ちゃん、おかえり!」
「ただいま班長、本日の業務これにて終了です。これ以上の出庫指示はございません」
「了解、この部署は午後6時28分をもって閉鎖といたします。それでは47ちゃんはマリアステーションに」
「それでは帰ります。また明日宜しくお願いします」
マリアステーションとは構内で働く作業ロボのうちマリア式人間型ロボを保管する部署で、メンテナンスも行うところだった。そこで47ちゃんも含むマリア式はメンテナンスとエネルギー注入を行うところだった。
47ちゃんが帰っていく姿を見送って小林颯太は自分にもあんな彼女がいたらよかったのに、と思っていた。いくら班長とはいっても、この部署は「軽作業」を理由に契約社員に毛が生えた程度の給料しかなかったからだ。
「さっ、俺も帰ろうか。どうせヒマだから今日はパチンコにでも寄って少し打ってから帰ろうか」
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