オルガは悪役令嬢の身代わり花嫁にされた!

ジャン・幸田

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悪役令嬢の影

もう一人のオルガ(1)

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 本物のオルガはアンジェリーナの屋敷で匿われていた。何故かメイド服をいつも着ていて、他の屋敷で働くメイドたちに紛れていた。オルガは女主人専属のメイドとされていて、アンジェリーナの私的空間にいつもいた。そこで秘密の作業をしていた。

 「あの辺境伯夫人になったオルガ、気持ち悪くなるぐらい似ていたわ。何か心当たりないの?」

 アンジェリーナはそういったが、行商をしている娘を仕立てたのは自分の配下の者たちだった。あの悪役王女に似た娘がいるという噂を聞きつけて拉致してきたのだ。憲兵隊にウソの情報を流し拘束したところで、ブラウンドルフ領で取り調べするといって、薬で眠らして連れ出したのだ。後はブラウンドルフ邸で王女らしい化粧をしたのだ。

 ボロボロの服を全て脱がし、裸にしたうえで薬草の入った湯舟で身体を清め、ボロボロの髪を王女と同じに手入れして、顔に化粧をしようとしたとき一同驚愕したものだ。少し痩せているのを除けば王女とうり二つというよりも同じにしか見えない事に!

 「ないわ・・・といいたいけど、ひとつあるわ。あいつが持っていた護身用の剣、あれは貴族しかも公爵以上しか所持出来ない代物だったわ。あれと同じものをあたしは持っている」

 そういってクローゼットの中から取り出した剣は、もう一人のオルガが持っていたもので、コンラートに送り付けた剣と同じだった。
 
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