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早苗メイクアップ作戦!

14・アンズ女子を集める

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 二人の診察は午前中いっぱいかかった。その検査内容について一切説明がなかった。そのためまるでモルモットにでもされたような気がした。早めに診察が終わった早苗は何故か「なごみの里」の女子更衣室に案内された。そこはロッカーが並び姿見と長椅子が置かれていた。その長椅子で待っているようにと言われた。

 待っていると、女子の声が聞こえてきた。

 「早苗さん、若くなった感想は?」

 入ってきたのはアンズだった。そして一緒に来たのはその友人のようだった。

 「うーん、実感ないわね。でも、身体が動かしやすいのはこんなにも嬉しい事とは忘れていたわね」

 そういって早苗は身体を動かしていた。そのスピードに自身も驚いていた。

 「そうなんだ、やっぱり。でもね、やっぱり年相応の恰好をしてもらおうと思ってね、理事長の指示で準備してきたのよ」

 アンズは悪戯を企んでいるような微笑みを浮かべていた。

 「準備って、いま手に提げている紙袋に関係するのですか?」

 早苗はアンズが下げている大きな紙袋を指さしていた。

 「そうよ! これから早苗さんに変身してもらうわよ。そうわね、いま大学にでも行っている女子風にでもしようとおもってね」

 「女子風? でも髪の毛は染めないでよ! わたしアレルギーがあるようだから」

 「大丈夫よ、でもヘアカットするわよ。だから美容師の子に来てもらったから」

 早苗は少し心配になっていた。どんな風にされてしまうんだろうかと。
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