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後日談 おまけ
しおりを挟む今日は金曜日。ということは明日が土曜という事実は変わらず、私たちにとって休日を示していた。
帰りにそれぞれの家に寄り、用具を持って私の家へ向かった。
村上逮捕後、扉の後始末はもちろん私たちがやる羽目になった・・・。扉には小窓のようなガラスが付いていたため片付けには少し手間取った。
月曜日にガラスなしの扉を見て、教師達はどう思うだろう・・・・・・。それよりも村上のことで忙しくなりそうだから誤魔化せるかな・・・。
そんなわけで、その後、特に流れもなく私の家でお泊り会をすることとなった。
「なんかドキドキしちゃうなぁ!」
「私もお泊りしたことないからワクワクだよ!!」
まだ着いてもいないのに法子と栞のテンションは上がりきっていた。
一方薫子はというと、緊張してカチコチに固まっている。こういうの弱いんだな・・・。
それにしてももう7時を回るというのに、親はよく許してくれるものだ・・・・・・。
一番心配なのは、家の親だけども・・・。
そうこうしているうちに私の家に着いてしまった。
「ちょっと待ってて、言ってくるから」
まず家に了解も得ずにお泊り会を始めようとしてしまうことに吃驚だが・・・、まぁ友達の頼みなんだから仕方ないか。
三人を玄関に待たせ、私だけ家に上がった。
「お母さん、ちょっと話があるんだけど・・・」
「私からも話があるわよ」
う・・・・・・、それはそうだ。最近の下校は遅い・・・。一度帰ってきてから遊びに行くのではなく、下校すらしてこないのだから文句を言われて当然。
ガミガミといつもの説教が始まった・・・。玄関に友達いるんだよ? これは物凄く恥ずかしい・・・・・・。
説教は15分ほど続いた。きっと三人は退屈しているだろう・・・・・・。
すると玄関から足音が聞こえてきた。
「ねぇ、美結。玄関にいるのってお友達?」
「あ、お姉ちゃん・・・。そうだけど」
「え!? 何あんた、お友達連れてきてたの!?」
「うん、なんかお泊り会しようって話になっちゃって・・・・・・」
「そういうことはもっと早く言いなさいよ!! あぁ、もうこんなに待たせちゃって・・・・・・」
「だからさっき話があるっていったじゃん・・・・・・」
お母さんはまるで別人のようにきびきびと部屋を片付け始め、1分もかからぬ内に綺麗になった。
エプロンをパッパッと払うと、笑顔を作り呼んでこいと言ってきた・・・。
私が手招きすると、二人の少女と一人のロボットが賑やかに上がってきた。
「お邪魔しまーす!!」
「お邪魔します、こんな遅くに突然すみません・・・」
「オジャマシマスデスワ・・・・・・・・・」
「えぇ、いらっしゃい! 全然構わないわよ、駄目娘にこんな可愛いお友達がいたなんて・・・」
「楽しそうな子たちだね。私は美結の姉ね!」
「はい、よろしくお願いします!」
お互いが自己紹介し、私はそれを眺めているだけだった。なんでかって? そりゃ、さっきのが聞こえてたら恥ずかしいから何も言えなかったんだ・・・・・・。
すぐに晩御飯を頂く、人数分が用意されていたわけじゃないので少なめだったが、私はお腹いっぱいになった。
それはみんなも同じだ。家庭で食べる食事は、給食とは少し違う。なぜか新鮮で、心も満腹になれた。
その後はお風呂に入る。法子がみんなで入ろうと言い出し、栞がそれに乗ってしまう。何でかこれだけは薫子も乗り、多数決では負けてしまった・・・。家のお風呂はそんなに大きくないのに・・・。
栞がやけにはしゃぎ、それに釣られてみんなのテンションも上がる。色んなところをぶつけたり、狭くてくつろぐことは出来なかった。だけど、凄く楽しかった。こんなにはしゃいだのは、いつ以来だろう・・・・・・。
「美結~、楽しそうだなぁ! いいなぁ、私もお泊り会したいなぁ~!」
「うん、したらいいじゃん。楽しいから!」
いつもなら無理に強がって純粋に楽しいなんていえない・・・。でも、今日だけは素直な私に戻っていた。
少々狭いが、私の部屋に四枚の布団が敷かれる。
それを見ているだけで、三人はワクワクが止まらないようだった。
時計は9時を指し、小学生には眠くなる時間帯になった・・・。みんな布団に入りはするが、雑談が止まることはなかった。
「またこういうことしたいねー! 今度は家とかでしようよ!」
「そうですわ! 私のお家なら広大なお部屋で枕投げが出来ますわ!!」
「悪かったな、狭い部屋で!」
「くすくす・・・、いいね。友達って・・・」
法子がそう呟くと、みんな黙り込んだ。きっと4人の少女は、頭の中で回想しているのだ。今まであったこと、この4人が絆で結ばれるまでのストーリーを脳内に蘇らせているのだろう・・・。
「色々あったけど、結果的にはよかったよな・・・・・・」
「そうですわね、私たちは本当の友情を交し合える友達が出来た・・・」
「その中に、私なんかが入っていていいのかな・・・・・・」
「もちろんだよ、私たちはもう三人じゃない。四人なんだもん!! 絆を繋ぐ人数は減ったりしない、これからもずっと増えていくんだよ!」
「それこそあの歌みたいにな、友達百人できるかなってやつ」
「そうだね・・・、私は今までひとりもいなかったけど、間に合うかな?」
「あなたに信じる心が芽生えたのなら、きっと大丈夫ですわ!」
「百人できなくてもいいじゃないか」
「・・・・・・・・・・・・?」
「百人分の友情を与えてくれる友達がいれば、人数なんて関係ないだろ!」
「・・・、じゃあ・・・。もう達成してるね・・・・・・・・・ッ!」
次の日、早朝の特撮アニメを見ながら暴れまわるお姉ちゃんを見て、みんなで爆笑した・・・・・・。
これをすっかり忘れてた・・・、恥ずかしい・・・・・・。
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