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season2
しおりを挟むバレンタインデー当日
女「今年もこの季節がやって来たね♪」
男「そうだね」
女「え~。反応が薄ーい( ̄З ̄)」
男「そりゃ、そうだろ。」
女「何か良いことでもありましたか?」
男「良いことなんかあるかぁっ!」
女「そんな良いことのなかった貴方にケーキを作ってきました♪」
男「どうせ、『賞味期限切れのチョコレートで作った』ってオチがあるんだろ?」
女「それはないよ、去年お互い散々でしたからね。」
男「主に俺だけどな」
女「もぉ~。照れちゃって♪」
男「で、目の前にあるこの箱の中にケーキがあると?」
女「そだよ~。今回は頑張って似顔絵に仕上げた力作だよっ!」
男「じゃあ、開けるぞ。」
男「って誰だよ、このおっさん。」
女「殉教者ヴァレンタインさん」
男「だから誰?」
女「2/14に処刑された聖職者で、バレンタインデーはいわゆる命日なんだよー。」
男「で、その命日にわざわざ細かい似顔絵ケーキを作ったと?」
女「そういうことっ♪」
男「こんなケーキ食えるかっっ!」
女「力作なんだよ?一口位は食べて欲しいな~。」
男「このケーキのおっさん、すっごくこっち見てきてるけど」
女「それは気のせいだよ、デスマスクのレプリカを元に作ってるからそう感じられらだけかな?」
男「・・・、じゃあ一口戴くわ。」
色々と突っ込みどころ満載だったけど、食べてみることにした。
ミルクチョコレートのような色合いのケーキで、細かい髭やシワの再現レベルが高いこと。
髭のあたりを切り分け、一口。
男「確かに美味し・・・、ちょっと辛いのもあるけど・・・」
女「辛いのはちょっとした私の気持ちかな?」
男「綺麗な花には何とやら、って?」
女「誉めてもなにもでませーん♪
(廃棄予定の甘口のカレールーにチョコレート混ぜてケーキ作って食べさせたら喜んで食べてるわwww)」
男「この全部食べて良いの?」
女「うん良いよ、その為に作ってきたんだから。」
~30分後~
男「おい・・・・。あのケーキ、何か混ぜてだろ・・・・」
女「え?なんのことやら。
それに大丈夫?体調悪そうだけど・・・。」
男「段々と食べる毎に辛さが増していく、そして、体調も悪くなってトイレに籠る。」
女「業者から賞味期限切れのカレールーを混ぜてチョコレートケーキ作ったなんて知るわけ無いでしょうっっ!」
男「やっぱりかっ!よりによって賞味期限切れのカレールーを混ぜてたんかいっっ!!」
女「どうしてそれを?」
男「お前がバラしたんやろっっ!!」
後日談?
何だかんだ喧嘩して最後はいつも通り・・・・
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