バレンタインデーに捧ぐ

野乱屋

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season3

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バレンタインデー当日

女「はいっ!今年もやって来ました!」
男「こらっ!人ん家のドア壊して登場するな!」
女「まぁまぁ、そんなに怒らないで♥」
男「」
この季節になる度に憂鬱になる。
3年目に突入してしまったのだ、俺たちカップルも、そしてこの「バレンタインデー」というイベントも。

去年はおっさんの顔食べて腹痛、一昨年は爪の垢と賞味期限切れのチョコレートで腹痛。

男「で?今年は何を食わして腹を壊させるつもりだ?」
女「やだなー、もう。大切な彼氏に変なもの食べさせるわけないじゃな~い」
男「2年前の俺なら信じてた台詞だな。」
女「今は信じてないわけ!?」
男「このバレンタインデーのチョコレートについてはな」
女「まぁ、確かに。」
俯く彼女。少し言い過ぎたかな?
男「でも、今年は期待してもいいかな?
その紙袋、デパートのイベントで買ってきたチョコレートだろ?」
女「そ、そうなの!
やっぱり期待してるじゃない!」
男「三度目の正直かもしれないからな」
女「二度あることは三度あるかもしれないけどね?」
男「お前がそれを言うなっ!」
ヤバイ、期待どころか心配になってきた。
女「ハイ、今年もハッピーバレンタイン!」
そう言いながら、俺に紙袋を渡す。
かわいいラッピングだが、市販のチョコレートであるのか、裏に賞味期限シールが貼ってあるのはご愛嬌。

男「今年はまとも・・・、なんだこれ?」
女「チョコレートだけど?」
男「どうみてもち⚪こやろ」
女「ち⚪この形したチョコレートだよ?」
男「どこで買ったんだよっ!」
女「世の中にはね、こういう需要もあるから、ネット通販で取り寄せました。」
男「」
女「しかもポイント10倍だから即購入!
し・か・も!次の日には届いたんだから!」
男「・・・、ネット社会怖いな」
よくもまぁこういうチョコレートを見つけてきたものだ。
去年一昨年の悪意のあるチョコレートに比べれば、まだ食べられるか。
男「嬉しくはないけど、いただき・・・・。
って、かったいんだけど。」
チョコレートの癖に固い。
女「そのチョコレートね、『噛んで食べる』より『舐め回すようにして食べる』方がいいらしいよ?」
男「子宝飴みたいに?」
女「どちらかと言えば、そこにある美少女ゲームみたいな舐め方の方がいいかな?」
男「何が悲しくてち⚪こチョコレートを舐めるんだよ。」
女「私の欲を満たすため、かな?」
男「その口黙らせるためにこのチョコレート、突っ込んでやろうか?」
女「嫌よ、貴方の食べ掛け。」
男「」




























これって、後日談いる?
いつも通り、にゃん♪にゃん♪
ってところじゃあ、あ~りませんかねぇ。








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