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そこからは、リリアさんとエリスちゃんの二人はばあちゃんと、ジーンさんに連れられてどこかへ行ってしまった。
彼女達のモンスターも連れていってしまった。
残っていた主催者さんや、他の参加者さんにはドン引きされるかなと思いきや、
「いやぁ、ココロさんって喧嘩強いんだねぇ」
「拳闘士の才能あるんじゃないの?」
「世界目指す気あるなら、いいジムというかクラブ紹介するよ」
「あの、後で馬乗りになって殴ってもらっていいですか?
出来れば罵倒もお願いします」
と何故か好評だった。
前から思っていたけど、動画投稿者さんは変な人たちが多い。
最後のエムの人は真性のそっちの人のようだ。
まぁ、そんな感じでそこから先の動画撮影は和やかに順調に進んで行った。
ちなみに、あたしの暴力行為は画面の向こうでも、とても好評だったようだ。
パフォーマンス、演出の一つとして理解されたらしい。
傷害事件にならないならそれでいい。
前科持ちにはなりたくないし。
いや、だったら殴るなと言われそうだが、こっちとしても頭に血が上っていたし、向こうも魔法を行使しようとしたから、これは正当防衛と言えるはずだ。
うん。そういうことにしておこう。
さて、話が終わった頃に、ばあちゃん達が戻ってきた。
そこに、リリアさんの姿は無かった。
けれど、
「あの、ありがとうございました!」
ばあちゃんに連れられて、エリスちゃんが姿を現した。
エリスちゃんがあたしに深々と頭を下げて、そう言ってきた。
「ツグミのこと、ありがとうございました!」
「…………」
「私、どうかしてたんです。
でも、あの子には逆らえなくて、その」
はぁ。
あたしはポリポリ頭を掻きながら、ばあちゃんを見た。
ばあちゃんは、ニコニコ微笑んでいる。
次にツグミちゃんを見た。
ツグミちゃんは、複雑そうな顔をしている。
そりゃそうか。
「そう、それで?」
「え?」
「だから?」
「えっと、その、ごめんなさい!」
「エリスちゃん、わかってないなぁ。
ちょい、顔あげて」
「あ、はい」
「はい、そのまま歯食いしばって」
べちんっ!!
あたしは、エリスちゃんにもビンタをかました。
「命を簡単に捨てるんじゃないの。言い訳なんて聞きたくないね。
それと、謝る相手を間違えてる。以上!」
「ごめん、なさい。ごめんなさい!!」
エリスちゃんが泣き始めた。
だが、知るか。
「ツグミ、ごめんなさい!!」
ツグミちゃんがエリスちゃんに名前を呼ばれ、謝罪されている。
ツグミちゃんは、あたしを見て、それからエリスちゃんを見た。
そして、もう興味もなさげにエリスちゃんから離れてあたしに甘えてきた。
「ツグミっ!!」
ツグミちゃんは、ぷいっと無視する。
これが、ツグミちゃんの答えのようだ。
あたしはツグミちゃんを抱きかかえ、もふもふしながら大きな独り言を口にした。
「謝ったからって、罪がチャラになるわけじゃないのにねぇ?
ねぇ、ツグミちゃん、ツーちゃんもそう思うよね?」
「ピーー!」
ツグミちゃんが同意するかのように鳴いた。
エリスちゃんに、絶望したかのような表情が浮かぶが知ったことじゃない。
「よーし、ヒィもツーちゃんもタマも、今日は皆頑張ったねぇ。
偉い偉い」
エリスちゃんがボロボロに泣き始めるが、知ったことじゃない。
ばあちゃんはずっとニコニコしていた。
さすがばあちゃんだ。
ニコニコしながら、エリスちゃんの肩をぽんぽんと叩いて、またどこかへ連れていってしまう。
「辛辣だねぇ」
ジーンさんが、楽しそうに言ってくる。
「謝ったからって許してもらえるなんて、んなことそうそうあるわけないじゃないですか。
ごめんで済むなら警察も裁判もいらないし、そもそも喧嘩なんて起こるわけないんですよ」
「うん、そういうところが、君辛辣だね」
「そうですか?」
「でも、いい薬になったと思うなぁ。
そういう意味では俺からも感謝を捧げるよ。ありがとうね。
小さなお姉さん?」
「あたし、高校生なんですけど」
「あはは、そうだね。
まぁ、いいや。このあと打ち上げもあるしね。
おばあさんが戻ってきたら、会場に向かおうか」
「未成年なんで、お酒飲めないんですけど」
「おばあさんの許可は貰ってるし、そのおばあさん同伴だしね。もちろんお酒はださないよ。だから大丈夫だよ」
そんな雑談をして、ばあちゃんが戻ってくるのを待つ。
それにしても、疲れた。
明日は一日寝ていたい。
うん、ダラダラしよう。そうしよう。
タマがあたしの頭の上で眠そうに欠伸をする。
朝早かったもんなあ。
読者諸君。
まぁ、こんな感じであたしは魔物使いとしての活動をゆるっと開始したのだった。
え、何が、伝説になったのかって?
リリアさんへ、馬乗りになって物理的にぶん殴ったことですが、何か?
彼女達のモンスターも連れていってしまった。
残っていた主催者さんや、他の参加者さんにはドン引きされるかなと思いきや、
「いやぁ、ココロさんって喧嘩強いんだねぇ」
「拳闘士の才能あるんじゃないの?」
「世界目指す気あるなら、いいジムというかクラブ紹介するよ」
「あの、後で馬乗りになって殴ってもらっていいですか?
出来れば罵倒もお願いします」
と何故か好評だった。
前から思っていたけど、動画投稿者さんは変な人たちが多い。
最後のエムの人は真性のそっちの人のようだ。
まぁ、そんな感じでそこから先の動画撮影は和やかに順調に進んで行った。
ちなみに、あたしの暴力行為は画面の向こうでも、とても好評だったようだ。
パフォーマンス、演出の一つとして理解されたらしい。
傷害事件にならないならそれでいい。
前科持ちにはなりたくないし。
いや、だったら殴るなと言われそうだが、こっちとしても頭に血が上っていたし、向こうも魔法を行使しようとしたから、これは正当防衛と言えるはずだ。
うん。そういうことにしておこう。
さて、話が終わった頃に、ばあちゃん達が戻ってきた。
そこに、リリアさんの姿は無かった。
けれど、
「あの、ありがとうございました!」
ばあちゃんに連れられて、エリスちゃんが姿を現した。
エリスちゃんがあたしに深々と頭を下げて、そう言ってきた。
「ツグミのこと、ありがとうございました!」
「…………」
「私、どうかしてたんです。
でも、あの子には逆らえなくて、その」
はぁ。
あたしはポリポリ頭を掻きながら、ばあちゃんを見た。
ばあちゃんは、ニコニコ微笑んでいる。
次にツグミちゃんを見た。
ツグミちゃんは、複雑そうな顔をしている。
そりゃそうか。
「そう、それで?」
「え?」
「だから?」
「えっと、その、ごめんなさい!」
「エリスちゃん、わかってないなぁ。
ちょい、顔あげて」
「あ、はい」
「はい、そのまま歯食いしばって」
べちんっ!!
あたしは、エリスちゃんにもビンタをかました。
「命を簡単に捨てるんじゃないの。言い訳なんて聞きたくないね。
それと、謝る相手を間違えてる。以上!」
「ごめん、なさい。ごめんなさい!!」
エリスちゃんが泣き始めた。
だが、知るか。
「ツグミ、ごめんなさい!!」
ツグミちゃんがエリスちゃんに名前を呼ばれ、謝罪されている。
ツグミちゃんは、あたしを見て、それからエリスちゃんを見た。
そして、もう興味もなさげにエリスちゃんから離れてあたしに甘えてきた。
「ツグミっ!!」
ツグミちゃんは、ぷいっと無視する。
これが、ツグミちゃんの答えのようだ。
あたしはツグミちゃんを抱きかかえ、もふもふしながら大きな独り言を口にした。
「謝ったからって、罪がチャラになるわけじゃないのにねぇ?
ねぇ、ツグミちゃん、ツーちゃんもそう思うよね?」
「ピーー!」
ツグミちゃんが同意するかのように鳴いた。
エリスちゃんに、絶望したかのような表情が浮かぶが知ったことじゃない。
「よーし、ヒィもツーちゃんもタマも、今日は皆頑張ったねぇ。
偉い偉い」
エリスちゃんがボロボロに泣き始めるが、知ったことじゃない。
ばあちゃんはずっとニコニコしていた。
さすがばあちゃんだ。
ニコニコしながら、エリスちゃんの肩をぽんぽんと叩いて、またどこかへ連れていってしまう。
「辛辣だねぇ」
ジーンさんが、楽しそうに言ってくる。
「謝ったからって許してもらえるなんて、んなことそうそうあるわけないじゃないですか。
ごめんで済むなら警察も裁判もいらないし、そもそも喧嘩なんて起こるわけないんですよ」
「うん、そういうところが、君辛辣だね」
「そうですか?」
「でも、いい薬になったと思うなぁ。
そういう意味では俺からも感謝を捧げるよ。ありがとうね。
小さなお姉さん?」
「あたし、高校生なんですけど」
「あはは、そうだね。
まぁ、いいや。このあと打ち上げもあるしね。
おばあさんが戻ってきたら、会場に向かおうか」
「未成年なんで、お酒飲めないんですけど」
「おばあさんの許可は貰ってるし、そのおばあさん同伴だしね。もちろんお酒はださないよ。だから大丈夫だよ」
そんな雑談をして、ばあちゃんが戻ってくるのを待つ。
それにしても、疲れた。
明日は一日寝ていたい。
うん、ダラダラしよう。そうしよう。
タマがあたしの頭の上で眠そうに欠伸をする。
朝早かったもんなあ。
読者諸君。
まぁ、こんな感じであたしは魔物使いとしての活動をゆるっと開始したのだった。
え、何が、伝説になったのかって?
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