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本編
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「おいー!きたねぇだろ!こっちは正々堂々とサシでやろうって言ってんのに!」
そんな事は悪魔達には関係ない。かまわず攻撃を続けた。それを全て避けきろうとしたが流石に数が押している、
「手伝おうか?ユージン」
「いらねーよ!」
ユージンは必死に考えた、どうしたら必殺技を上手く想像できるのか、自分では大体原因を掴めていた。必殺技などという大層な技だその技を打ったあと、どのくらいロウデンタークに被害がでてしまうのか、抑え過ぎて全く利かないこともある、力加減がイメージができなかった。やはり、自分で自分の作った技をするのは難しかった。
「かといってこの世界にどんな技があるかなんて知らないし、技とかアニメのキャラクターでもあるまいし、あ。」
その時ひらめいた。ユージンの考えた理屈が正しければ結果までわかる必殺技ならば、出すことがてきる。なら、これもできるはずだ。しばらく黙り込んだが覚悟を決めた。
「お前ら、ワ○ピースって知ってるか?グランドラインっていう大陸、その遥かむこうのラフテルって島にある財宝の事さ。ただ、それを見つけるのは簡単にいかないんだ。」
「なに言ってんだ?あいつ」
「俺が一番好きな海賊の一味がそれを狙ってる。」
すぅーと深呼吸をした。
「今からする技はその一味のひとり、武士道を極め、さらに剣をも極める者の技!そいつは近い内に大剣豪になる男だ!」
「あいつまさか」
アニメに興味はなくてもあの映画化までされたアニメだ嫌でも知っている。
「いくぜ!俺に力を貸してくれ!ゾ○!」
悪魔達は何が起こるか予測できない様子だった。
「[百八ポンド砲]!!お前達は飛ぶ斬撃を見たことがあるか?俺に勝ちたきゃ日曜は9:30までに起きてな」
まさしく、宣言通りに飛ぶ斬撃が出た瞬間だった。
悪魔達はこっぱ塵になった。しばらく呆然と眺めていた、ネロに関しては聞いたことも見たこともない技を披露され、想像以上の迫力で、なにが起きたのかわからない様子だった。
「まぁ、色々問題はあったけど結果オーライだな!」
「あの技!すごかったです!一体誰なんですか?!そのゾ○さんって!」
戦闘を終えたユージンに近づきながら興味津々に聞いてきた。
「ああ、あの技はな、本当ならこんなもんじゃないんだ、俺なんかがマネしたとこで所詮こんなものさ。」
「凄いんですね!そのゾ○ロさんって!」
「ああ、めちゃくちゃつえーんだ。」
「ちょっと!?隠れてないけど!?」
「それにしても考えましたね、想像しやすいって言ったら既に見たことのある技が確実だって、私なら思いつきませんでした」
「まさしく、アニメさまさまだな」
「そして、この技ができたって事は」
「無限のアニメ知識を備えたユージンとその剣は相性抜群だな」
「今ならなんでこの剣が俺を選んだかわかる気がする、、」
「皮肉なもんだな」
「さて、この後の事だけど」
「馬車ならドルレインさんが用意しておいてくれたからな、次はどこに行くんだ?」
「ああ少し遠いけど、ここより東の...ほらあの山」
言いながら東に位置する並んでいる他の山とは比べものにならない大きさの山を指差した。
「あそこ。」
全員が口をあんぐりと開けて呆然とユージンが指を指す山の山頂をしばらく見つめていた。
「なに、呆然としてんだよ。」
「軽く言うな!バカかバカなのか!?」
「いや、こいつがバカな事はわかっていたハズだ。」
「一体なにをしにあんな所へ」
「そりゃお前らの神器探しにいくんだろ?」
「あんな所にあるんですか?」
「ああドルレインから聞いた。」
「どんな武器で誰が使うのか分かってるのか?」
「ああ今回はてんちゃんの神器。」
「え?俺の?一体どんな神器なんだ?」
「うーん、まあ行ってからのお楽しみで、あ言い忘れてたけど山頂ってRPGとかだと大体ドラゴンの巣とかだから多分いっぱいいるんじゃないかな」
「ちょっと待って下さい。ドラゴンは国一つ潰せるぐらいの凄い幻獣ですよ?数も少なく希少が高いんです。ドラゴンの鱗ひとつで一生遊んで暮らせるだけの富を手に入れることができます。そんな簡単にいっぱいだなんて...」
◆◇◆
東の山ブリュンヒルデ
「いっぱい来たー!!」
一行は早速山で遭遇してしまったドラゴンから逃げていた。
「ものの数分で遭遇」
「なんとかしてください~ユージン様~」
「いや、俺も流石に恐いからムリ!」
「勇者だろ!勇気あってのなんぼだろ!なんとかしろよ!」
「いや!ムリムリムリムリ!」
「でも、このままは確かにまずい。」
「必殺技でなんとかしてくれ!ドラゴン殺しの技とかないのか!?」
「そんなもんあるか!!まあ、やるだけやるけど!」
走るのを止めて身体を後ろへドラゴンへ向けた。
「いくぞ![百八ポンド砲]!!」
しかし、ドラゴンの装甲は固かった。ユージンの技がとおらなかったのである。
「うそっ!?」
「まじか!」
「ええっ!?」
驚いている間にドラゴンとの距離はどんどん短くなっていく。避けようにも間に合わない!一同がそう思った時だった。先程ユージン達が通った時は気付かなかったが、罠が設置されており、それが作動したのである。ドラゴンが網のような物で捕らえられた。必死に抗うが、抗えば抗うだけ網が窮屈になっていった。
「た、助かった?」
すると、罠の主らしき者達が姿を見せた。姿をみるとどうやら全員獣人のようだった。獣人はユージン達に集まってくる。
「や、やあどうもどうも助かりました。ハハハっ」
ここは友好的に接した方が良いと判断したユージンは笑顔で話しかけた。
しかし、獣人達は
「大人しくしろ!」と怒鳴りつけた。奥の方から年で丸まってしまったであろう小さな杖をついた老人と後ろに獣人の少女が弓のような物を持って一緒に出てきた。
「あのー、この人達のお偉いさんですかね?助けてくれた事にはお礼を申し上げますし、僕達なにもしてないし、先を急いでるのでこれで」
そしてその老人から出た言葉は
「黙れ!悪魔め!ワシらは騙されんぞ!」
だった。
そんな事は悪魔達には関係ない。かまわず攻撃を続けた。それを全て避けきろうとしたが流石に数が押している、
「手伝おうか?ユージン」
「いらねーよ!」
ユージンは必死に考えた、どうしたら必殺技を上手く想像できるのか、自分では大体原因を掴めていた。必殺技などという大層な技だその技を打ったあと、どのくらいロウデンタークに被害がでてしまうのか、抑え過ぎて全く利かないこともある、力加減がイメージができなかった。やはり、自分で自分の作った技をするのは難しかった。
「かといってこの世界にどんな技があるかなんて知らないし、技とかアニメのキャラクターでもあるまいし、あ。」
その時ひらめいた。ユージンの考えた理屈が正しければ結果までわかる必殺技ならば、出すことがてきる。なら、これもできるはずだ。しばらく黙り込んだが覚悟を決めた。
「お前ら、ワ○ピースって知ってるか?グランドラインっていう大陸、その遥かむこうのラフテルって島にある財宝の事さ。ただ、それを見つけるのは簡単にいかないんだ。」
「なに言ってんだ?あいつ」
「俺が一番好きな海賊の一味がそれを狙ってる。」
すぅーと深呼吸をした。
「今からする技はその一味のひとり、武士道を極め、さらに剣をも極める者の技!そいつは近い内に大剣豪になる男だ!」
「あいつまさか」
アニメに興味はなくてもあの映画化までされたアニメだ嫌でも知っている。
「いくぜ!俺に力を貸してくれ!ゾ○!」
悪魔達は何が起こるか予測できない様子だった。
「[百八ポンド砲]!!お前達は飛ぶ斬撃を見たことがあるか?俺に勝ちたきゃ日曜は9:30までに起きてな」
まさしく、宣言通りに飛ぶ斬撃が出た瞬間だった。
悪魔達はこっぱ塵になった。しばらく呆然と眺めていた、ネロに関しては聞いたことも見たこともない技を披露され、想像以上の迫力で、なにが起きたのかわからない様子だった。
「まぁ、色々問題はあったけど結果オーライだな!」
「あの技!すごかったです!一体誰なんですか?!そのゾ○さんって!」
戦闘を終えたユージンに近づきながら興味津々に聞いてきた。
「ああ、あの技はな、本当ならこんなもんじゃないんだ、俺なんかがマネしたとこで所詮こんなものさ。」
「凄いんですね!そのゾ○ロさんって!」
「ああ、めちゃくちゃつえーんだ。」
「ちょっと!?隠れてないけど!?」
「それにしても考えましたね、想像しやすいって言ったら既に見たことのある技が確実だって、私なら思いつきませんでした」
「まさしく、アニメさまさまだな」
「そして、この技ができたって事は」
「無限のアニメ知識を備えたユージンとその剣は相性抜群だな」
「今ならなんでこの剣が俺を選んだかわかる気がする、、」
「皮肉なもんだな」
「さて、この後の事だけど」
「馬車ならドルレインさんが用意しておいてくれたからな、次はどこに行くんだ?」
「ああ少し遠いけど、ここより東の...ほらあの山」
言いながら東に位置する並んでいる他の山とは比べものにならない大きさの山を指差した。
「あそこ。」
全員が口をあんぐりと開けて呆然とユージンが指を指す山の山頂をしばらく見つめていた。
「なに、呆然としてんだよ。」
「軽く言うな!バカかバカなのか!?」
「いや、こいつがバカな事はわかっていたハズだ。」
「一体なにをしにあんな所へ」
「そりゃお前らの神器探しにいくんだろ?」
「あんな所にあるんですか?」
「ああドルレインから聞いた。」
「どんな武器で誰が使うのか分かってるのか?」
「ああ今回はてんちゃんの神器。」
「え?俺の?一体どんな神器なんだ?」
「うーん、まあ行ってからのお楽しみで、あ言い忘れてたけど山頂ってRPGとかだと大体ドラゴンの巣とかだから多分いっぱいいるんじゃないかな」
「ちょっと待って下さい。ドラゴンは国一つ潰せるぐらいの凄い幻獣ですよ?数も少なく希少が高いんです。ドラゴンの鱗ひとつで一生遊んで暮らせるだけの富を手に入れることができます。そんな簡単にいっぱいだなんて...」
◆◇◆
東の山ブリュンヒルデ
「いっぱい来たー!!」
一行は早速山で遭遇してしまったドラゴンから逃げていた。
「ものの数分で遭遇」
「なんとかしてください~ユージン様~」
「いや、俺も流石に恐いからムリ!」
「勇者だろ!勇気あってのなんぼだろ!なんとかしろよ!」
「いや!ムリムリムリムリ!」
「でも、このままは確かにまずい。」
「必殺技でなんとかしてくれ!ドラゴン殺しの技とかないのか!?」
「そんなもんあるか!!まあ、やるだけやるけど!」
走るのを止めて身体を後ろへドラゴンへ向けた。
「いくぞ![百八ポンド砲]!!」
しかし、ドラゴンの装甲は固かった。ユージンの技がとおらなかったのである。
「うそっ!?」
「まじか!」
「ええっ!?」
驚いている間にドラゴンとの距離はどんどん短くなっていく。避けようにも間に合わない!一同がそう思った時だった。先程ユージン達が通った時は気付かなかったが、罠が設置されており、それが作動したのである。ドラゴンが網のような物で捕らえられた。必死に抗うが、抗えば抗うだけ網が窮屈になっていった。
「た、助かった?」
すると、罠の主らしき者達が姿を見せた。姿をみるとどうやら全員獣人のようだった。獣人はユージン達に集まってくる。
「や、やあどうもどうも助かりました。ハハハっ」
ここは友好的に接した方が良いと判断したユージンは笑顔で話しかけた。
しかし、獣人達は
「大人しくしろ!」と怒鳴りつけた。奥の方から年で丸まってしまったであろう小さな杖をついた老人と後ろに獣人の少女が弓のような物を持って一緒に出てきた。
「あのー、この人達のお偉いさんですかね?助けてくれた事にはお礼を申し上げますし、僕達なにもしてないし、先を急いでるのでこれで」
そしてその老人から出た言葉は
「黙れ!悪魔め!ワシらは騙されんぞ!」
だった。
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