異世界の救世主になろう!~主役はやっぱり勇者だ~

☆ウパ☆

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本編

22

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「青と空ってやっぱり青空の事じゃないか?」
「どうやって青空までいくのよ」
「青空に近い場所かな?山とか」

かれこれ10分程経過していたが未だに謎が解けないままだった、これはユージン達に限らず、他のパーティーも同様に分からないままだった。

「ネロちゃん、その島には山はある?」
『はい、島の中心に大きな山が一つだけ』
「じゃあきっとそこだな、その山の山頂に多分あると思う探してみてくれ」
『わかりまし...うわ!』
「どうしたの?!」
『いえ、あの山までの道のりがジャングルみたいになってまして。私こういう所苦手なんです』
「なによもう、なんか出たのかと思ったじゃない。」
『すみません』
「んーーーーーーー」
「どうかしたんですか?ユージン様」
ゆ「いやぁ、なんか違和感を感じてるんだけど...なんだろうな」
「気を付けないとさっきみたいに猛獣がでるよ!」
『脅かさないで下さいよ~』
「なあ、この問題の中にあるDutchってなんなんだ?」
「Dutchはラテン語でオランダ語って意味よ、それがどうしたの?」
「んんー」
「さっきからこの調子なんです」
「...青と空...ラテン語でオランダ語...猛獣...苦手...ジャングル...あ、わかったかもしれない!」
「え?」
「ネロ、今から俺が誘導するから言ったとおりにしてくれ」

突然のユージンの発言に一瞬反応が遅れてしまったが、直ぐに返事をする。

『え?あ、はい!わかりました!』
「そうだなまずは南に約10メートル移動して待機してなにがあったか報告してくれ」
『はい!』

透は地図を見て驚いていた。

「おい、ユージンそっちは赤い光があるじゃねーか!」
『ユージン様!』
「おう!どうだ?」
『助けて下さい~!大蛇ですぅ~!』
「よし、じゃあそのまま南西に約5メートル移動してくれ」
『ええ!?わ、わかりました!』
「おい、ユージンどういうことだ?」
『ユージン様!今度は怒り狂ったゴリラです!ただ他の選手の人が相手をしてます』
「やっぱりか」
「どういうこと?ダーリン」
「まあ、説明するとだな。まず、このなぞなぞは場所をいってるんじゃないって事だ。」
「っ?!どういうことですか!」
「俺はさっきからずっと違和感を感じてたんだが、やっとわかった」
「違和感?」
「マリア、青をラテン語でなんて言う?」
「カエルレウム...」
「じゃあ空は?」
「カエルム...ん?似てる...」
「そう、青と空の共になる場所っていうのはこのふたつをラテン語に直して同じ部分を切り捨て、つまりカ、エ、ル、ムを外して青を読む、そうすると「レウ」って二文字がでてくる、これをオランダ語で言うと恐らく...」
「ライオンだ...」
「ライオンって...さっきネロちゃんが会った奴か?!」
「案外一番始めにあってたってわけだ」
「それじゃあ、ユージン様が感じていた違和感ってなんだったんですか?」
「ん?いや、単純にライオンってジャングルにいなくね?って思っただけだよ」
「流石ね!ダーリン!」
「なんでお前は青と空の読み方知ってたんだよ。」
「図書館で本を読んでたから。」

「だそうだネロ、聞いてたか?」
『はい!さっきのライオンですね!』
「ただ充分に気を付けろよ、猛獣って事に変わりないから」
『天井、水を差すようで悪いが』
「どうした?バハムート」
『あの表示みてみろ』

バハムートが言っているのは生き残っている選手の名前が表示されているモニターだった。そこにはネロとあともう1人の男の名前のみが載っていた。

「っ?!な、どういうことだ!?」
『さっき4人同時に名前が消えた。奴さん宝が見つからねえと判断したのか、周りの奴らを再起不能にして強制的に一番になろうとしてやがる』

全員その会話を耳にした、今頃になって気が付いたがユージン達以外に謎を解こうとしてる者や地図を眺めている者、ルーンに向かって話をしているパーティーはいなくなっていた。生き残っているもう1人の男の名前を見るとトト・カルメンとあった。

「誰だ?」
「トト・カルメン...試合前に見たでしょ、赤髪の男」
「っ?!あいつか!」
「ネロちゃん!聞こえるか?!かなりヤバい状況になってきた!はやくライオンを見つけて終わらせるよ!」
『一体何が!?」
「まあ、わかりやすく言えばお前ともう1人の男しか生き残ってないって事、ただその男かなり危険だから鉢合わせしないようにしながらライオンを狙うぞ」
『はい!わかりました!って見つけました!ライオン!あ、首に石を吊しています、あれですね』
「多分それだ、手っ取り早く頼んだ!いけるな!?」
『任せて下さい!』

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