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しおりを挟む「い、痛ッ! う、ぐ、あぁ!」
まだ、誰も受け入れたことのない響の体は狭く、豊を拒絶した。
それでも豊は、お構いなしに腰を進める。
「……」
終始無言で、息だけ荒い。
それが響には、さらに不気味で恐ろしかった。
無理にではあるが、奥まで刺し貫いてしまった豊は、響の腰を抱えたまましばらく黙っていた。
しんとした、広いアトリエの冷たい床に這いつくばって、響は震えていた。
やがて豊が、ゆっくりと抽挿を始めた。
途端に、静かな室内には、響の悲鳴が走った。
「ひ、あぁ! あ、あ、あぁ!」
ぎちぎちなので滑らかに動けない豊は、響の腸壁を引き攣らせながら動いた。
「つ、塚本、くん、んッ! やめッ! マジ、で。あぁあ!」
痛い。
苦しい。
後ろから犯されながら、響は絶望を味わっていた。
どのくらい、そうしていただろう。
長いようで、短いような、そんな地獄の時間。
次第に響の体は豊の動きに慣れてきて、痛みだけは和らいだ。
叩きつけるように、激しく腰をやる豊は、やはり無言だ。
声を上げているのは、響だけだった。
「ん、あ。あ、あぁッ! うッ、あ!」
しかし、痛みがないのに、声が漏れるのはなぜだろう。
響は、頬を赤くした。
(う、嘘。気持ち悦い、なんてアリ!?)
硬い先端が腸壁を擦るたびに、電流が体を駆け巡る。
引き抜かれると、足先から魂が抜けだしそうだ。
奥に挿れられると、声が抑えられない!
響の体の奥から、快感が生まれていた。
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