胸に咲くは純白の花

大波小波

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「っく、あぁ! 駿佑、さん! 駿佑さぁんッ!」
「中に、たっぷり出してやる。寂しいなんて、言わないでくれ」
「ひぁ! はぁ、あ! あぁああ!」
 両腕両脚でしっかりと駿佑にしがみつき、聖は絶頂に達した。
 この時だけは、全てを忘れられる。
 何もかも忘れて、駿佑さんの愛だけを感じていられる。
 どくどくと体内に注がれながら、聖は強く震えた。
「はぁ、はぁ、あぁ……」
 絡みついた聖の腕をほどき、駿佑はその手の甲にキスをした。
「駿佑さん……」
「何だ?」
「悦かった、ですか?」
「最高だ」
 嬉しそうな聖の表情に、ついこちらも頬が緩む。
 彼に会ってから、彼と付き合ってから、笑うことが多くなった。

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