この恋は運命

大波小波

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 その日、麻衣はよく食べ、よく喋り、よく笑った。

(外乗で、気分が開放的になっているんだろうな)

 彼の相手をしながら、響也はそう考えていた。

「と、言うことで、だ」

「何がですか?」

 寝室で、ベッドの上に横たわる前に、響也は麻衣に身を乗り出した。

「いや。今夜の麻衣は、とても開放的で素敵だな、と」

「……どうしたんですか、急に」

 何か企んでいるのでは、と麻衣は警戒した。

 そこで、と響也は仰向けに寝転んだ。

「日中は、馬に乗ったが。夜は、私に跨ってみないか?」

「ど、どういうことですか!?」

 詳しい説明は恥ずかしい響也だったが、要するに騎乗位に挑戦してみよう、ということだ。

「僕が、自分で、響也さんを……!」

「麻衣の中に、導いてくれ」

 どきどきと、激しく胸が鳴る麻衣だ。

 以前聞いた、哲郎医師の言葉が思い出された。

『あいつが妙に変態的なことを要求して来たら、きちんと断るんだ』

 こ、これはどうなんだろう。

 変態的なことに、入るんだろうか。

 ためらっていると、響也から声が掛けられた。

「無理はしなくてもいいよ。だけど、たまには私も、麻衣に愛して欲しいんだ」

 そこにあるのは、穏やかな眼差し。

 麻衣は決心して、体ごと響也に被さっていった。

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