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しおりを挟む温かい紅茶をいただきながら、琉果は考えていた。
(そういえば、愛人はみんな、良い所のお坊ちゃんだったっけ)
だから春馬も、こういった高尚なセンスの持ち主なのだろう。
以前の琉果ならば、彼らと自分を比べて、卑屈になったかもしれない。
しかし、今は違う。
共に一つの目的を持って、楽しく動いた仲間だ。
春馬とは、特に多く話もした。
(お父さんを、素敵な人だね、って言ってくれたし!)
月島は、確かに名家名門ではなかったが、琉果の誇りだ。
笑顔でお茶菓子のクッキーを頬張る琉果を、春馬は微笑みながら見ていた。
だが、慶事ではあるが悲しくもある知らせを、告白した。
「琉果くん。実はね、僕……結婚するんだ」
「えっ、結婚!?」
「うん。だから、このお屋敷を離れるんだ。皆とも、琉果くんとも、お別れ」
「そんなぁ」
結婚は、確かにめでたいことだ。
しかし琉果には、淋しさの方が大きかった。
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