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第3話クール系元ヤンお姉さん王子に会う
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「ふぅ……」
家のまえまで来て、流理はようやく一息ついた。
矢で狙われるなんてはじめての体験だった。
ラオウのお尻を振り返って確認した。大丈夫だ。矢は刺さっていない。
「ラオウ、ありがとう。お前さん、速いねえ」
ヒヒン!
ラオウは、誇らしげにいなないた。
「あの……」
流理の胸のなかには、頬を紅く染めた美少年が縮こまっていた。
「おっと、こりゃ失礼」
流理は少年を抱えなおし、ラオウのうえに座らせて向かい合った。
少年は、さっきよりも顔を真っ赤にさせていたが、意を決したように息を吸って、流理の目を見た。
「あの……、たすけてくれて、ありがとうございました」
「どういたしまして。家はどこだい?送るよ」
「いえ、ちょっと今は……その……帰れなくて……」
「ふむ……それじゃあとりあえずお茶でも飲もうか。つかれちゃったよ」
「はい……」
ラオウはしゃがんでくれた。
流理が先に降りて、少年に手を差し伸べた。
「名前はなんていうんだい?私は流理」
少年は差し伸べられた手にちょっと戸惑っていたが、やがて手をとった。
「ボクの名前は、アベルです」
「へぇ!じゃあ、アベルは王子様なのかい!」
「あ、ハイ、第二王子ですが……」
「へ~!アハハ、ぽいぽい、王子様っぽい。へ~、はじめて見た」
ふたりは家のなかのダイニングテーブルに向かい合って話していた。
ふたりのまえには、木製のコップが置かれ、なかにはお茶が注がれている。
流理はお茶を飲もうといったはいいが、そういえばお茶はあるのかな?と思った。お湯の沸かし方もよくわからない。
しかし、どういうわけか、家のなかに入ったらもう用意されていたのでそれを飲んだ。天使がやってくれたのかな?と思った。衣食住完備という話だし。
味は花と蜜の香りがした。
アベルは王子様ぽいといわれて、顔を伏せた。
「あら、ゴメンよ。ちょっとハシャギ過ぎたかね」
「あ、いえ、ちがうんです。なんか、そういう反応新鮮でして」
「ああ……、実はつい最近引っ越して来たようなもんでね。悪いね、王子の顔も知らないで」
「いえ……。ボクはそんなに公務にも出ていませんから……」
「ふ~ん。それにしてもなんでまたあんなトコでゴブリンに追われてたんだい?一人だし」
ふつう、王子には護衛がいるものなのでは?と流理はイメージした。
アベルは自嘲気味な笑みを浮かべた。
「実は、救世主に嫌われてしまったようでして……」
「へぇ……」
救世主ってことは私と同じ異世界転生してきたやつだね、と流理は思った。
~回想~
ある日、その男はやってきました。
「オレは異世界からやってきた転生者だ!お前たちの世界を良くしてやろう!」
なんの前触れもなく、王の間に現れたその男はそう宣言しました。
王宮魔道士や近衛兵が排除しようと、すぐに対応しました。しかし、その力自体は本物でした。
男の名前はアレキサンダー。
近衛兵長の助命を願った王に四つん這いになることを要求し、その上にあぐらをかいて改めて名乗りました。
自分は救世主だ、と。
その日から救世主は我が物顔で国政に口を出すようになりました。
予算もないのに武力を増強しようとしたり、それならと国印を押しただけの紙を通貨として流通させようとしたり、なにやら自分もよく仕組みや原料すらわかっていないカラクリを宮廷鍛治師たちにつくらせようとしたりしました。
思い通りにいかないとカンシャクを起こすため、城内は常に戦々恐々としています。
しかし、なによりマズいことには、モンスター狩りをし始めたことです。
「ん?それはマズいのかい?」
流理が口をはさんだ。
「ハイ。我がアルドラド王国では、モンスターの長たちとの古き盟約により、不可侵条約を結んでおります。ですから積極的な狩りなどもってのほかなのです」
「ふ~ん」
今朝のことです。
このままでは民にモンスターからの被害が及ぶことになるだろうと思い、ボクは救世主に進言することにしました。
救世主だとみずから名乗っているのだから、民のためだと理を説けばわかってくれると思ったのです。
しかし……
「民のため?なにをおためごかし言ってるんだよ。王族特権を守りたいだけだろ?この偽善者が!そういう奴がオレは一番嫌いなんだよっ!」
と、次の瞬間にはゴブリンの集落に転移させられていました。
「大変な目にあったようだね」
「ええ。あのゴブリンの集落は、先日救世主が試みに襲った集落だったようです。とても殺気立っていました」
アベルは遠い目をした。実は、かなりの恐怖体験をしたようだ。
「なるほど、それで帰れない、と」
流理はタバコを唇にくわえた。火はつけない。
「アベル君は、魔法が使えるみたいだね」
「あ、ハイ、多少は」
「火、出してた」
「ハイ」
「なんでゴブリンに火をあてなかったの?」
アベルはギリギリのところで火をあてないよう、コントロールしていた。
それが流理にはなぜかわかった。
「そんなことしたら、本格的に戦争になっちゃいますから。本末転倒です」
立派だ、と流理は思った。
「でも、危なかったよ?」
「そうですけど……ゴブリンたちが怒るのもわかりますし……」
困ったように答えるその姿は、年相応の子どもにも見えた。
「ん?アベル君って何歳?」
「え?なんですか、急に?14歳ですけど……?」
「ふ~ん」
弟と同い年か、と流理は思った。
流理は立ち上がってアベルのそばに行くと、ワシャワシャ~!とアベルの頭をめちゃくちゃにした。
「わっ、わっ!なんですか!?」
「ふふっ、いや~、やわらかそうな髪だな~と思って」
「ええ~?」
「ふむ……」流理はやさしい手つきでアベルの頭をポンッとした。「ゴメン、ちょっと席外すよ」
流理は二階に行くと、出窓を開けた。
「天使ちゃん、聞こえてるんだろ?」
〈……ハイ〉
流理の頭のなかに、申し訳無さそうな声がひびく。
「大変なことになっているようだね」
〈……ハイ〉
「とりあえず、火くれる?」
空中に火の玉があらわれた。流理はこれくらいではもはや驚かず、くわえたタバコを寄せた。
ぷはー。
「世界の安定者、救世主、か。なんだか真逆のことをやっているようだねぇ」
〈どうやらそのようで……〉
「どうするの?」
〈どうするの?と言われましても、ハァ、まあ、世界のことというより、社会のことなんで、管轄外と申しますか……〉
「ふむ、そこは関知しないわけだね」
〈ハイ、あんまり度が過ぎなければ……〉
「ふ~ん」
ぷはー。
〈あの~……怒っちゃいました……?〉
「べつに。天使ちゃんってやっぱり神様の類なんだなって、思っただけ」
〈その心は?〉
「神様は責任なんてとらないもんね」
〈……ふふっ〉
「なにを笑ってるんだい」
〈流理さんって、人間ぽいなあって思いまして〉
「こわ」
〈怖くないですよ~。それに約束は守りますよ?〉
「あん?」
〈お試し期間中。やめますか?いつでもこの世界から脱出できますよ?〉
「あんな子残して行けるかよってーの。まったく、アンタ、ホントは悪魔なんじゃないのかい?」
〈ふふふ〉
天使は愉快そうに笑った。
「確認だけど、アンタから止める気はないんだね?」
〈そうですねぇ。呼びかけくらいはしてもいいんですけど……〉
「けど?」
〈ずっとミュートされてるんで〉
「…………」
ぷはー。
流理は携帯灰皿にタバコをねじこむと、出窓に置いたままだったスカジャンを手に、一階にもどった。
「アベル君」
「は、はい」
「行くよ」
流理はスカジャンに腕を通した。背中には聖母マリアの刺繍が縫ってある。
「モンスター狩り狩りだ」
家のまえまで来て、流理はようやく一息ついた。
矢で狙われるなんてはじめての体験だった。
ラオウのお尻を振り返って確認した。大丈夫だ。矢は刺さっていない。
「ラオウ、ありがとう。お前さん、速いねえ」
ヒヒン!
ラオウは、誇らしげにいなないた。
「あの……」
流理の胸のなかには、頬を紅く染めた美少年が縮こまっていた。
「おっと、こりゃ失礼」
流理は少年を抱えなおし、ラオウのうえに座らせて向かい合った。
少年は、さっきよりも顔を真っ赤にさせていたが、意を決したように息を吸って、流理の目を見た。
「あの……、たすけてくれて、ありがとうございました」
「どういたしまして。家はどこだい?送るよ」
「いえ、ちょっと今は……その……帰れなくて……」
「ふむ……それじゃあとりあえずお茶でも飲もうか。つかれちゃったよ」
「はい……」
ラオウはしゃがんでくれた。
流理が先に降りて、少年に手を差し伸べた。
「名前はなんていうんだい?私は流理」
少年は差し伸べられた手にちょっと戸惑っていたが、やがて手をとった。
「ボクの名前は、アベルです」
「へぇ!じゃあ、アベルは王子様なのかい!」
「あ、ハイ、第二王子ですが……」
「へ~!アハハ、ぽいぽい、王子様っぽい。へ~、はじめて見た」
ふたりは家のなかのダイニングテーブルに向かい合って話していた。
ふたりのまえには、木製のコップが置かれ、なかにはお茶が注がれている。
流理はお茶を飲もうといったはいいが、そういえばお茶はあるのかな?と思った。お湯の沸かし方もよくわからない。
しかし、どういうわけか、家のなかに入ったらもう用意されていたのでそれを飲んだ。天使がやってくれたのかな?と思った。衣食住完備という話だし。
味は花と蜜の香りがした。
アベルは王子様ぽいといわれて、顔を伏せた。
「あら、ゴメンよ。ちょっとハシャギ過ぎたかね」
「あ、いえ、ちがうんです。なんか、そういう反応新鮮でして」
「ああ……、実はつい最近引っ越して来たようなもんでね。悪いね、王子の顔も知らないで」
「いえ……。ボクはそんなに公務にも出ていませんから……」
「ふ~ん。それにしてもなんでまたあんなトコでゴブリンに追われてたんだい?一人だし」
ふつう、王子には護衛がいるものなのでは?と流理はイメージした。
アベルは自嘲気味な笑みを浮かべた。
「実は、救世主に嫌われてしまったようでして……」
「へぇ……」
救世主ってことは私と同じ異世界転生してきたやつだね、と流理は思った。
~回想~
ある日、その男はやってきました。
「オレは異世界からやってきた転生者だ!お前たちの世界を良くしてやろう!」
なんの前触れもなく、王の間に現れたその男はそう宣言しました。
王宮魔道士や近衛兵が排除しようと、すぐに対応しました。しかし、その力自体は本物でした。
男の名前はアレキサンダー。
近衛兵長の助命を願った王に四つん這いになることを要求し、その上にあぐらをかいて改めて名乗りました。
自分は救世主だ、と。
その日から救世主は我が物顔で国政に口を出すようになりました。
予算もないのに武力を増強しようとしたり、それならと国印を押しただけの紙を通貨として流通させようとしたり、なにやら自分もよく仕組みや原料すらわかっていないカラクリを宮廷鍛治師たちにつくらせようとしたりしました。
思い通りにいかないとカンシャクを起こすため、城内は常に戦々恐々としています。
しかし、なによりマズいことには、モンスター狩りをし始めたことです。
「ん?それはマズいのかい?」
流理が口をはさんだ。
「ハイ。我がアルドラド王国では、モンスターの長たちとの古き盟約により、不可侵条約を結んでおります。ですから積極的な狩りなどもってのほかなのです」
「ふ~ん」
今朝のことです。
このままでは民にモンスターからの被害が及ぶことになるだろうと思い、ボクは救世主に進言することにしました。
救世主だとみずから名乗っているのだから、民のためだと理を説けばわかってくれると思ったのです。
しかし……
「民のため?なにをおためごかし言ってるんだよ。王族特権を守りたいだけだろ?この偽善者が!そういう奴がオレは一番嫌いなんだよっ!」
と、次の瞬間にはゴブリンの集落に転移させられていました。
「大変な目にあったようだね」
「ええ。あのゴブリンの集落は、先日救世主が試みに襲った集落だったようです。とても殺気立っていました」
アベルは遠い目をした。実は、かなりの恐怖体験をしたようだ。
「なるほど、それで帰れない、と」
流理はタバコを唇にくわえた。火はつけない。
「アベル君は、魔法が使えるみたいだね」
「あ、ハイ、多少は」
「火、出してた」
「ハイ」
「なんでゴブリンに火をあてなかったの?」
アベルはギリギリのところで火をあてないよう、コントロールしていた。
それが流理にはなぜかわかった。
「そんなことしたら、本格的に戦争になっちゃいますから。本末転倒です」
立派だ、と流理は思った。
「でも、危なかったよ?」
「そうですけど……ゴブリンたちが怒るのもわかりますし……」
困ったように答えるその姿は、年相応の子どもにも見えた。
「ん?アベル君って何歳?」
「え?なんですか、急に?14歳ですけど……?」
「ふ~ん」
弟と同い年か、と流理は思った。
流理は立ち上がってアベルのそばに行くと、ワシャワシャ~!とアベルの頭をめちゃくちゃにした。
「わっ、わっ!なんですか!?」
「ふふっ、いや~、やわらかそうな髪だな~と思って」
「ええ~?」
「ふむ……」流理はやさしい手つきでアベルの頭をポンッとした。「ゴメン、ちょっと席外すよ」
流理は二階に行くと、出窓を開けた。
「天使ちゃん、聞こえてるんだろ?」
〈……ハイ〉
流理の頭のなかに、申し訳無さそうな声がひびく。
「大変なことになっているようだね」
〈……ハイ〉
「とりあえず、火くれる?」
空中に火の玉があらわれた。流理はこれくらいではもはや驚かず、くわえたタバコを寄せた。
ぷはー。
「世界の安定者、救世主、か。なんだか真逆のことをやっているようだねぇ」
〈どうやらそのようで……〉
「どうするの?」
〈どうするの?と言われましても、ハァ、まあ、世界のことというより、社会のことなんで、管轄外と申しますか……〉
「ふむ、そこは関知しないわけだね」
〈ハイ、あんまり度が過ぎなければ……〉
「ふ~ん」
ぷはー。
〈あの~……怒っちゃいました……?〉
「べつに。天使ちゃんってやっぱり神様の類なんだなって、思っただけ」
〈その心は?〉
「神様は責任なんてとらないもんね」
〈……ふふっ〉
「なにを笑ってるんだい」
〈流理さんって、人間ぽいなあって思いまして〉
「こわ」
〈怖くないですよ~。それに約束は守りますよ?〉
「あん?」
〈お試し期間中。やめますか?いつでもこの世界から脱出できますよ?〉
「あんな子残して行けるかよってーの。まったく、アンタ、ホントは悪魔なんじゃないのかい?」
〈ふふふ〉
天使は愉快そうに笑った。
「確認だけど、アンタから止める気はないんだね?」
〈そうですねぇ。呼びかけくらいはしてもいいんですけど……〉
「けど?」
〈ずっとミュートされてるんで〉
「…………」
ぷはー。
流理は携帯灰皿にタバコをねじこむと、出窓に置いたままだったスカジャンを手に、一階にもどった。
「アベル君」
「は、はい」
「行くよ」
流理はスカジャンに腕を通した。背中には聖母マリアの刺繍が縫ってある。
「モンスター狩り狩りだ」
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