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やっとの思いで仕事を片付けて会社を出たのは定時を大幅に過ぎてからだった。
特に達成感なんてものはなく、あるのは抜け切らない日々の疲労と倦怠感と謎の虚しさ。
駅のホームでいつもの電車に乗って、最寄りの駅の一駅前で降りる。
どうせ仕事が終わらないことはわかってたから、予約は最後の時間で取っておいた。たとえその時間を過ぎたとしてもきっと文句を言われることはないけど、間に合いそうで安心する。
唯の働く美容室までは、駅から歩いて5分だ。
ドアを開けると心地いいベルの音がカランと鳴った。
「あ、お疲れ。間に合ったんだ」
レジの置かれた小さなカウンターの中にいた唯が、俯いていた顔を上げてふわりと笑う。
一瞬前までは無表情だった顔が自分を見つけて笑みを浮かべる様を見るのはなんだか気分がいい。
綺麗な唯の顔でそれをされると余計に。
「お疲れ。なんとかな」
言いながらスーツの上着を預けて、特に案内も待たずいつもの席に座る。
店内には他に人がいる様子はなかった。
「お前だけ?」
「うん、てかいつもそうだって」
「いいって言ってんのに。申し訳ないんだけど」
「何が?そうしたいからしてるだけ」
こんなやりとりも何回目だろう。
俺が来る時店にはいつも唯しかいない。
いつも通り俺と喋りたいから、とかそんな馬鹿みたいな理由だけで他のスタッフを早めに帰らせて夕方以降は予約も入れないようにしているらしい。
ただの雇われの身でありながらそこまで好き勝手できるのが不思議だけど、「売上に貢献してるから店長俺にやさしーの」と唯は前に言っていた。
そりゃこんなのがいたら通うしかないし、さらには腕も良いから唯は人気がある。
「俺、瑞季との間に他人が入ってくるの嫌だから」
手際良く準備をしながら平然と放たれた言葉。
今コイツはどんな顔をしてそんなことを言っているんだろうと鏡越しにその表情を窺うと、俺の視線に気づいた唯がこっちを向いた。
「なに?」
目が合って、そうすることが当たり前だというようにやわらかく微笑まれる。まるで甘やかすようなその表情に、俺ならコイツに何もかもを許してもらえるんじゃないかって、自惚れと期待が入り混じる。
人当たりはいいけど唯のそれは上辺だけだ。
そういう素の表情を見せるのが俺だけだって知ってる。
関係を持った相手には何故か冷たくなることも。
「…べつに。熱烈だなと思って」
もしもいつか、お前が俺のことを受け入れて、俺たちの関係が変わったら。
その時は俺にも冷たくなんのかな、お前。
それがあんまり想像できないって思うのは、やっぱりただの思い上がりかもしれないけど。
月に一回の頻度で、俺は唯に髪を切ってもらう。
いかにも繊細そうな指先がやわらかく俺の髪を梳いてハサミを入れる。丁寧なその手つきにまるで愛されているような気になるのはきっと俺だけじゃなく、コイツを指名する客のほとんどが同じようにこの瞬間だけの夢を見るのだろう。
考えると相応しくない不快感が腹の底で渦を巻く。
実際には何の感情も伴わないその指先が苦しい。
「次は、別のとこで切ろうかな」
逃げ出したいな、と思った。
飼い殺しのような恋から、自分だけのものではないその指先から。
唯に髪を切ってもらうようになってから5年、叶う見込みのない恋をしてからはもうすぐで10年になる。
きっかけが欲しいならタイミングとしては十分だった。
「えー、ダメ」
切られた髪が床に散る。
派手な色をした唯の髪とは違う、なんの面白みもないありふれた黒髪。
お揃いにしようって唯が言ったから、色を抜いて金に染めたこともあった。今はもう見る影もない。
「瑞季の髪に触っていいのは俺だけだから」
頭を撫でるように、指先が髪の間を通り過ぎて行く。こぼれ落ちて、また最初から。
その言葉も手つきも全部、多分きっと俺だけに向けるもので、なのに手に入らない。それならもっと、この手が届かないくらい遠くにいてくれればいい。
「俺、お前のものじゃないんだけど」
「知ってる」
髪を梳いていた指先が離れたかと思えば、今度は左耳に触れた。
少し低い唯の体温が耳のふちをなぞって、耳朶に辿り着く。
やわやわと触れるその手にくすぐったさを覚えて、文句を言おうとした瞬間。
「瑞季。穴、塞がっちゃうよ」
かり、と痛くない程度の強さで、引っ掻くように爪を立てられる。
静かな声の中にどこか咎めるような色を感じた。
床に落ちた髪へと向いていた視線を上げて、鏡越しに唯を見る。
いつもと同じ、なにを考えているのかわからない顔。
表情が抜け落ちるとその美しさは一気に温度を失って作り物のようになる。
外ではいつもへらへらと笑みを浮かべている姿を思えば、こんな顔も俺にだけ見せる隙のようなものなのかもしれない。
「いーよ、別に。もう付けられないし、付けないから」
就職と同時に外したピアスは今も家の引き出しの奥で眠っている。
会社的にピアスの着用がダメだからっていうのは本当で、だけどそれが理由の全てじゃない。
髪色をお揃いにしようって言ったのは唯で、ピアスを一緒にあけようって言ったのは俺だった。
お互いの左耳に穴をあけあって、ファーストピアスは一つのものをふたりで分けてつけた。唯の耳にはあの頃からずっと変わることなくお揃いのピアスが嵌め込まれている。
どれだけ穴が増えても、俺の知らない誰かを抱いても、ずっと。
「…あ、そ。塞がったら俺がまたあけてやるよ」
「お前話聞いてた?」
「聞いてた聞いてた」
「うざ。…塞がったらもう終わりだから、いいんだよ」
いつからかなんて覚えてないけど、その頃には俺はもうお前のことが好きだった。
まっさらなお前の皮膚に針を刺して傷をつけた瞬間の、あの罪悪感ときっと正しくない充足感を今でも覚えてる。
俺が唯へと向ける感情の全てはきっと全部そこにあった。
だから。
この穴が塞がったら、全部終わりにする。
ピアスを外したあの日にそう決めた。
特に達成感なんてものはなく、あるのは抜け切らない日々の疲労と倦怠感と謎の虚しさ。
駅のホームでいつもの電車に乗って、最寄りの駅の一駅前で降りる。
どうせ仕事が終わらないことはわかってたから、予約は最後の時間で取っておいた。たとえその時間を過ぎたとしてもきっと文句を言われることはないけど、間に合いそうで安心する。
唯の働く美容室までは、駅から歩いて5分だ。
ドアを開けると心地いいベルの音がカランと鳴った。
「あ、お疲れ。間に合ったんだ」
レジの置かれた小さなカウンターの中にいた唯が、俯いていた顔を上げてふわりと笑う。
一瞬前までは無表情だった顔が自分を見つけて笑みを浮かべる様を見るのはなんだか気分がいい。
綺麗な唯の顔でそれをされると余計に。
「お疲れ。なんとかな」
言いながらスーツの上着を預けて、特に案内も待たずいつもの席に座る。
店内には他に人がいる様子はなかった。
「お前だけ?」
「うん、てかいつもそうだって」
「いいって言ってんのに。申し訳ないんだけど」
「何が?そうしたいからしてるだけ」
こんなやりとりも何回目だろう。
俺が来る時店にはいつも唯しかいない。
いつも通り俺と喋りたいから、とかそんな馬鹿みたいな理由だけで他のスタッフを早めに帰らせて夕方以降は予約も入れないようにしているらしい。
ただの雇われの身でありながらそこまで好き勝手できるのが不思議だけど、「売上に貢献してるから店長俺にやさしーの」と唯は前に言っていた。
そりゃこんなのがいたら通うしかないし、さらには腕も良いから唯は人気がある。
「俺、瑞季との間に他人が入ってくるの嫌だから」
手際良く準備をしながら平然と放たれた言葉。
今コイツはどんな顔をしてそんなことを言っているんだろうと鏡越しにその表情を窺うと、俺の視線に気づいた唯がこっちを向いた。
「なに?」
目が合って、そうすることが当たり前だというようにやわらかく微笑まれる。まるで甘やかすようなその表情に、俺ならコイツに何もかもを許してもらえるんじゃないかって、自惚れと期待が入り混じる。
人当たりはいいけど唯のそれは上辺だけだ。
そういう素の表情を見せるのが俺だけだって知ってる。
関係を持った相手には何故か冷たくなることも。
「…べつに。熱烈だなと思って」
もしもいつか、お前が俺のことを受け入れて、俺たちの関係が変わったら。
その時は俺にも冷たくなんのかな、お前。
それがあんまり想像できないって思うのは、やっぱりただの思い上がりかもしれないけど。
月に一回の頻度で、俺は唯に髪を切ってもらう。
いかにも繊細そうな指先がやわらかく俺の髪を梳いてハサミを入れる。丁寧なその手つきにまるで愛されているような気になるのはきっと俺だけじゃなく、コイツを指名する客のほとんどが同じようにこの瞬間だけの夢を見るのだろう。
考えると相応しくない不快感が腹の底で渦を巻く。
実際には何の感情も伴わないその指先が苦しい。
「次は、別のとこで切ろうかな」
逃げ出したいな、と思った。
飼い殺しのような恋から、自分だけのものではないその指先から。
唯に髪を切ってもらうようになってから5年、叶う見込みのない恋をしてからはもうすぐで10年になる。
きっかけが欲しいならタイミングとしては十分だった。
「えー、ダメ」
切られた髪が床に散る。
派手な色をした唯の髪とは違う、なんの面白みもないありふれた黒髪。
お揃いにしようって唯が言ったから、色を抜いて金に染めたこともあった。今はもう見る影もない。
「瑞季の髪に触っていいのは俺だけだから」
頭を撫でるように、指先が髪の間を通り過ぎて行く。こぼれ落ちて、また最初から。
その言葉も手つきも全部、多分きっと俺だけに向けるもので、なのに手に入らない。それならもっと、この手が届かないくらい遠くにいてくれればいい。
「俺、お前のものじゃないんだけど」
「知ってる」
髪を梳いていた指先が離れたかと思えば、今度は左耳に触れた。
少し低い唯の体温が耳のふちをなぞって、耳朶に辿り着く。
やわやわと触れるその手にくすぐったさを覚えて、文句を言おうとした瞬間。
「瑞季。穴、塞がっちゃうよ」
かり、と痛くない程度の強さで、引っ掻くように爪を立てられる。
静かな声の中にどこか咎めるような色を感じた。
床に落ちた髪へと向いていた視線を上げて、鏡越しに唯を見る。
いつもと同じ、なにを考えているのかわからない顔。
表情が抜け落ちるとその美しさは一気に温度を失って作り物のようになる。
外ではいつもへらへらと笑みを浮かべている姿を思えば、こんな顔も俺にだけ見せる隙のようなものなのかもしれない。
「いーよ、別に。もう付けられないし、付けないから」
就職と同時に外したピアスは今も家の引き出しの奥で眠っている。
会社的にピアスの着用がダメだからっていうのは本当で、だけどそれが理由の全てじゃない。
髪色をお揃いにしようって言ったのは唯で、ピアスを一緒にあけようって言ったのは俺だった。
お互いの左耳に穴をあけあって、ファーストピアスは一つのものをふたりで分けてつけた。唯の耳にはあの頃からずっと変わることなくお揃いのピアスが嵌め込まれている。
どれだけ穴が増えても、俺の知らない誰かを抱いても、ずっと。
「…あ、そ。塞がったら俺がまたあけてやるよ」
「お前話聞いてた?」
「聞いてた聞いてた」
「うざ。…塞がったらもう終わりだから、いいんだよ」
いつからかなんて覚えてないけど、その頃には俺はもうお前のことが好きだった。
まっさらなお前の皮膚に針を刺して傷をつけた瞬間の、あの罪悪感ときっと正しくない充足感を今でも覚えてる。
俺が唯へと向ける感情の全てはきっと全部そこにあった。
だから。
この穴が塞がったら、全部終わりにする。
ピアスを外したあの日にそう決めた。
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