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二度目は作業
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適当に宿を取り部屋の中へ。互いの成果を確認だ。
「昨夜は留置所に泊まったんだが、城壁の中にある留置所でな。あそこに泊まっていれば暴れまわったとしても俺達の無実を兵士達が証明してくれる。当日は全員で泊まるぞ」
「えぇ……、それってどうなの?捕まりたくないしそんなに暴れる必要も無いと思うんだけど」
「こそこそやるのは面倒くさいし、獣人共の怒りを抑えるために復讐もしておく必要がある。奪えるものは全て奪うぞ」
「そうだな。俺は賛成する」
「殺しはしないで欲しいな」
「お安い御用だ」
「それじゃ僕の方だけど。奴隷商館は確かに4つあったよ。内1つは国の仕事を受けてて犯罪者や戦争奴隷を扱っている硬い所だから外していいと思う。セリクと一緒に三箇所回れば分かるかも。彼次第だね」
「それじゃ2人で回ってきてくれ。渡した金は全部使っていいぞ」
「いいの?結構な金額だったけど」
「どうせ強奪するからな。多すぎると荷物になる、減らしておけ」
「君は?」
「戦う準備だ」
という事でノアとセリクは偵察に行った。
こっちも準備をしていこう。
とはいえ便利な襲撃セットが売っているわけもないので、前回の反省を踏まえながら必要なものを用意する。
まず襲撃のイメージだ。
襲撃の前に喧嘩でもして捕まっておく。外に獣人達を待たせておいて、深夜になったら一応保険で入れ替わらせてから奴隷商館へ。
ドッカンバトルと行きたいが、目立てばすぐに兵士が呼ばれてしまう。やはり深夜に忍び込む形になる。
店の者と用心棒がいると思うが、今回は死なない程度に放置するつもりだ。ついでに【声】を抜いてみよう。成功すれば安全性が上がる。
不意打ちを警戒の為に鉄陣を小さくして鎧の様にしながら探索出来るようにしよう。
店の者を脅して店主の元へ、店主を脅して金を奪う。可哀そうだがこいつらにはアホになってもらう。
人間の奴隷達からは【縛】を抜き出したいが、邪魔になりそうだし余計な物は見られたくない。
んー、居る場所次第だな。前回同様で地下に居た場合は先に全員解放して上に上げてしまおう。
後は獣人達を確保して、動けないなら治療して自分で歩かせる。
留置所の石壁を空けて通過、外に待たせた獣人共に引き渡して終了。
あれ?別に今から集めるものなんて無いな。仕方ない寝よう。
昨日は夜中にゴソゴソしていたから眠い。おやすみなぐぅ・・・。
二人が戻ってきて起こされたのは昼過ぎだった。
「何寝てるのさ、戦う準備とか言ってなかった?」
「寝不足じゃ戦えないだろ、場所は分かったのか」
「あぁ。しかし人数までは分からない」
「分からなくても行くしか無いだろう。外の仲間がいる場所は遠いのか?」
「いや、俺1人ならすぐに戻ってこれる位置だ」
「ふーん。じゃあ今からちょっと行ってきてくれ。例の場所から外に出す。襲撃は今晩だ」
サリクに繋ぎをつけさせて、後は手筈通りに進めるだけだ。襲撃は二回目だしどうってこと無い。
夕方には戻ってきたサリクと共に街で喧嘩をして留置所に舞い戻った。
「またお前か!問題ばかり起こすな!」
「殺してないのに騒ぎ過ぎなんだよ。怪我も治してやっただろ?」
「黙れ!怪我人が居れば問答無用で裁判にかけているところだ!」
隊長さんかな?おこです。まぁ今晩だけ世話になるわ。
留置所の部屋を3人揃って1部屋ずつ占拠した。平和な街なんだなぁ。兵士も真面目だし、なんでこんな街の奴隷商が獣人を襲ったりしたんだろう?
夜も更けた頃に街の外側の石壁を抜いて獣人達を引き入れた。
別にいらんのだが、一応見回りがあった場合の為に代弁要員だ。
サリクだけは連れて3人で奴隷商館へ入り、計画通りに事を進める。見つけた相手は全て手足を撃ち抜き、動けなくなったところで【声】を抜き出した。発声した音じゃなく、声を出す機能を抜いた形だ。証言も出来なくなるし、腕も撃ち抜いているのでしばらくは文字も書けないだろう。
「やりすぎじゃない?」
「甘っちょろい事を抜かすな。殺してないだけ有情だ」
殺していないのは、殺しは大事になるってのと、獣人の数が足りなかった場合に尋問するためだ。
溜め込んでいた金は前回を大幅に上回り、袋に詰め込んだら俺では持ち上がらず、嫌がるサリクに全て持たせた。やったぜ。
奴隷たちは地下に詰められていたので、人間の奴隷は【縛】を抜いて順次解放する。殺すなと言っておいたが上でぎゃあぎゃあ騒いでいるのが聞こえるので、やらかしているかもしれんな。
最後に獣人の子供達を確保して終わりだ。と思っていたんだが。
「なにモンだお前ら?」
「あん?お前こそなんだ?虎の獣人か?」
マッチョな獣人が一番奥に居た。子供たちと同じ部屋だ。
「サリク、知っているやつか?」
「知らない。子供達は里の子だ」
「ふーん。おい虎、お前はどうしたい?奴隷からは解放してやるが子供たちは里に戻すぞ」
「願ってもねぇ、それでいい。俺は……こいつらが帰れるまで確認する」
「勝手にしろ」
上で騒いでいる連中を囮にして、石壁と土を消し去って地上に繋げた。後を戻しておけばここから逃げたとは想像も出来ないだろう。
「昨夜は留置所に泊まったんだが、城壁の中にある留置所でな。あそこに泊まっていれば暴れまわったとしても俺達の無実を兵士達が証明してくれる。当日は全員で泊まるぞ」
「えぇ……、それってどうなの?捕まりたくないしそんなに暴れる必要も無いと思うんだけど」
「こそこそやるのは面倒くさいし、獣人共の怒りを抑えるために復讐もしておく必要がある。奪えるものは全て奪うぞ」
「そうだな。俺は賛成する」
「殺しはしないで欲しいな」
「お安い御用だ」
「それじゃ僕の方だけど。奴隷商館は確かに4つあったよ。内1つは国の仕事を受けてて犯罪者や戦争奴隷を扱っている硬い所だから外していいと思う。セリクと一緒に三箇所回れば分かるかも。彼次第だね」
「それじゃ2人で回ってきてくれ。渡した金は全部使っていいぞ」
「いいの?結構な金額だったけど」
「どうせ強奪するからな。多すぎると荷物になる、減らしておけ」
「君は?」
「戦う準備だ」
という事でノアとセリクは偵察に行った。
こっちも準備をしていこう。
とはいえ便利な襲撃セットが売っているわけもないので、前回の反省を踏まえながら必要なものを用意する。
まず襲撃のイメージだ。
襲撃の前に喧嘩でもして捕まっておく。外に獣人達を待たせておいて、深夜になったら一応保険で入れ替わらせてから奴隷商館へ。
ドッカンバトルと行きたいが、目立てばすぐに兵士が呼ばれてしまう。やはり深夜に忍び込む形になる。
店の者と用心棒がいると思うが、今回は死なない程度に放置するつもりだ。ついでに【声】を抜いてみよう。成功すれば安全性が上がる。
不意打ちを警戒の為に鉄陣を小さくして鎧の様にしながら探索出来るようにしよう。
店の者を脅して店主の元へ、店主を脅して金を奪う。可哀そうだがこいつらにはアホになってもらう。
人間の奴隷達からは【縛】を抜き出したいが、邪魔になりそうだし余計な物は見られたくない。
んー、居る場所次第だな。前回同様で地下に居た場合は先に全員解放して上に上げてしまおう。
後は獣人達を確保して、動けないなら治療して自分で歩かせる。
留置所の石壁を空けて通過、外に待たせた獣人共に引き渡して終了。
あれ?別に今から集めるものなんて無いな。仕方ない寝よう。
昨日は夜中にゴソゴソしていたから眠い。おやすみなぐぅ・・・。
二人が戻ってきて起こされたのは昼過ぎだった。
「何寝てるのさ、戦う準備とか言ってなかった?」
「寝不足じゃ戦えないだろ、場所は分かったのか」
「あぁ。しかし人数までは分からない」
「分からなくても行くしか無いだろう。外の仲間がいる場所は遠いのか?」
「いや、俺1人ならすぐに戻ってこれる位置だ」
「ふーん。じゃあ今からちょっと行ってきてくれ。例の場所から外に出す。襲撃は今晩だ」
サリクに繋ぎをつけさせて、後は手筈通りに進めるだけだ。襲撃は二回目だしどうってこと無い。
夕方には戻ってきたサリクと共に街で喧嘩をして留置所に舞い戻った。
「またお前か!問題ばかり起こすな!」
「殺してないのに騒ぎ過ぎなんだよ。怪我も治してやっただろ?」
「黙れ!怪我人が居れば問答無用で裁判にかけているところだ!」
隊長さんかな?おこです。まぁ今晩だけ世話になるわ。
留置所の部屋を3人揃って1部屋ずつ占拠した。平和な街なんだなぁ。兵士も真面目だし、なんでこんな街の奴隷商が獣人を襲ったりしたんだろう?
夜も更けた頃に街の外側の石壁を抜いて獣人達を引き入れた。
別にいらんのだが、一応見回りがあった場合の為に代弁要員だ。
サリクだけは連れて3人で奴隷商館へ入り、計画通りに事を進める。見つけた相手は全て手足を撃ち抜き、動けなくなったところで【声】を抜き出した。発声した音じゃなく、声を出す機能を抜いた形だ。証言も出来なくなるし、腕も撃ち抜いているのでしばらくは文字も書けないだろう。
「やりすぎじゃない?」
「甘っちょろい事を抜かすな。殺してないだけ有情だ」
殺していないのは、殺しは大事になるってのと、獣人の数が足りなかった場合に尋問するためだ。
溜め込んでいた金は前回を大幅に上回り、袋に詰め込んだら俺では持ち上がらず、嫌がるサリクに全て持たせた。やったぜ。
奴隷たちは地下に詰められていたので、人間の奴隷は【縛】を抜いて順次解放する。殺すなと言っておいたが上でぎゃあぎゃあ騒いでいるのが聞こえるので、やらかしているかもしれんな。
最後に獣人の子供達を確保して終わりだ。と思っていたんだが。
「なにモンだお前ら?」
「あん?お前こそなんだ?虎の獣人か?」
マッチョな獣人が一番奥に居た。子供たちと同じ部屋だ。
「サリク、知っているやつか?」
「知らない。子供達は里の子だ」
「ふーん。おい虎、お前はどうしたい?奴隷からは解放してやるが子供たちは里に戻すぞ」
「願ってもねぇ、それでいい。俺は……こいつらが帰れるまで確認する」
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