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旅行に行こう⑩★
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そして、その日の晩。私が殿下に抱かれる、四回目の夜。
「あの……本当にいつまでお続けになるんですか?」
殿下は晩餐のあとからずっと私の胸の横を擦っていた。
「きみ、俺のこと変態だと思っているだろう?」
「……ちがうんですか?」
だって、こんなこと初めてもう一時間以上だもの。後ろから私を抱きしめながら、ずーっとそこだけ、さわさわと。
だから意を決して尋ねれば、殿下はくくっと笑った。
「そんな変態のことを好きなきみは痴女だね」
「なっ……⁉︎」
「だって物足りないってことでしょう?」
そしてようやく、殿下の指が下へと下がる。そして蜜壺に触れると……ぴちゃっと。……もう、その手を見せてこないでください。糸を引いているところなんて、見たくないです。
「訓練の成果が出てるようで何より」
無邪気な殿下はとても嬉しそうだけど……もしもスカーレット様に戻った時、反応が違ったらどう思われるのだろう? 残念に思ってくれる? それとも、まるで気がつかない?
……なんて、ダメだ。これじゃあ。
まるで違いに気付いて、残念がってもらいたいみたい。
こんなんじゃ、私は――
「まだまだ足りないみたいだね」
途端、ぴちゃぴちゃと殿下が私の蜜壺をかき混ぜ出す。速い! 速すぎる……と真っ白になるのを覚悟した時 なぜか、殿下の指がピタッと動きを止めてしまった。盛り上がった熱が冷めていく。
「……えっ?」
「ふふ」
笑い声が降ってくると同時に、また殿下の指が私の中で暴れ出す。あ、キタ……今度こそ。そう思うと、またその指は動きを止めてしまって。
「なっ、なんでぇ……?」
「ああ、泣かないで。気持ち良くなりたい?」
涙を拭われ、私は殿下を仰ぎ見ながらこくんと頷く。すると、殿下は私の手を取って、なぜかそのまま股の間へと運んだ。
「じゃあ、自分でやってごらん?」
「えっ?」
「あ~そうだな。それじゃあ、俺の手を貸してあげるから、それで気持ち良くなってごらんよ――いい子のきみならできるよね?」
いい子って、言われたって……。
「だって、気持ち良くなりたいんでしょ?」
耳の縁を舐められて。私はもう、我慢ができなかった。
殿下の大きな手を、動かしてみる。その固い指先が、私のぬかるむ辺りに触れると。それだけで私の背中は跳ねた。髪ごしに殿下の含み笑いがきこえるけど、それすらも背徳的で。気がつけば、右手だけじゃない。殿下の左手も使って、胸の突起を撫でている始末。
「ああん、ふぅん……きもちい……」
「きもちーね。いい子だ。もっと声出して」
その声に誘導されるように、私が懸命に指を動かしていると――その時はキタ。
「ああっ……!」
「俺のことみて!」
とっさに言われ、私は閉じようとしていたまぶたを必死に開く。見上げれば、殿下の瞳がギラギラと燃えているように見えた。獰猛に捕食しようと見下ろすのは――私。そのことに、私は思わず何かを言いかける。
――でも、こんなこと……。
それでも、殿下は見逃してくれなかった。
「なぁに? 言ってごらん」
「でも……」
「今宵は旅先なんだから。いつもと違って当然なんだよ?」
「当然……?」
「そう……貞淑な淑女が乱れようが、誰も咎めない」
むしろ、いい子だ――そう耳元に囁かれてしまえば……私はもう、抗えるほどの理性がない。
私は手を後ろに回し、ずっとおしりを刺激していた固いモノにふれる。
「殿下のが……欲しいの」
「ん。どこに欲しいの?」
「私の、真ん中に……これで私の全部を貫いて!」
すると、殿下は何かを吐き捨てるように笑って。
「愛するきみの望みとあらば」
そして今宵も、私は望んで殿下を受け入れる。
「あの……本当にいつまでお続けになるんですか?」
殿下は晩餐のあとからずっと私の胸の横を擦っていた。
「きみ、俺のこと変態だと思っているだろう?」
「……ちがうんですか?」
だって、こんなこと初めてもう一時間以上だもの。後ろから私を抱きしめながら、ずーっとそこだけ、さわさわと。
だから意を決して尋ねれば、殿下はくくっと笑った。
「そんな変態のことを好きなきみは痴女だね」
「なっ……⁉︎」
「だって物足りないってことでしょう?」
そしてようやく、殿下の指が下へと下がる。そして蜜壺に触れると……ぴちゃっと。……もう、その手を見せてこないでください。糸を引いているところなんて、見たくないです。
「訓練の成果が出てるようで何より」
無邪気な殿下はとても嬉しそうだけど……もしもスカーレット様に戻った時、反応が違ったらどう思われるのだろう? 残念に思ってくれる? それとも、まるで気がつかない?
……なんて、ダメだ。これじゃあ。
まるで違いに気付いて、残念がってもらいたいみたい。
こんなんじゃ、私は――
「まだまだ足りないみたいだね」
途端、ぴちゃぴちゃと殿下が私の蜜壺をかき混ぜ出す。速い! 速すぎる……と真っ白になるのを覚悟した時 なぜか、殿下の指がピタッと動きを止めてしまった。盛り上がった熱が冷めていく。
「……えっ?」
「ふふ」
笑い声が降ってくると同時に、また殿下の指が私の中で暴れ出す。あ、キタ……今度こそ。そう思うと、またその指は動きを止めてしまって。
「なっ、なんでぇ……?」
「ああ、泣かないで。気持ち良くなりたい?」
涙を拭われ、私は殿下を仰ぎ見ながらこくんと頷く。すると、殿下は私の手を取って、なぜかそのまま股の間へと運んだ。
「じゃあ、自分でやってごらん?」
「えっ?」
「あ~そうだな。それじゃあ、俺の手を貸してあげるから、それで気持ち良くなってごらんよ――いい子のきみならできるよね?」
いい子って、言われたって……。
「だって、気持ち良くなりたいんでしょ?」
耳の縁を舐められて。私はもう、我慢ができなかった。
殿下の大きな手を、動かしてみる。その固い指先が、私のぬかるむ辺りに触れると。それだけで私の背中は跳ねた。髪ごしに殿下の含み笑いがきこえるけど、それすらも背徳的で。気がつけば、右手だけじゃない。殿下の左手も使って、胸の突起を撫でている始末。
「ああん、ふぅん……きもちい……」
「きもちーね。いい子だ。もっと声出して」
その声に誘導されるように、私が懸命に指を動かしていると――その時はキタ。
「ああっ……!」
「俺のことみて!」
とっさに言われ、私は閉じようとしていたまぶたを必死に開く。見上げれば、殿下の瞳がギラギラと燃えているように見えた。獰猛に捕食しようと見下ろすのは――私。そのことに、私は思わず何かを言いかける。
――でも、こんなこと……。
それでも、殿下は見逃してくれなかった。
「なぁに? 言ってごらん」
「でも……」
「今宵は旅先なんだから。いつもと違って当然なんだよ?」
「当然……?」
「そう……貞淑な淑女が乱れようが、誰も咎めない」
むしろ、いい子だ――そう耳元に囁かれてしまえば……私はもう、抗えるほどの理性がない。
私は手を後ろに回し、ずっとおしりを刺激していた固いモノにふれる。
「殿下のが……欲しいの」
「ん。どこに欲しいの?」
「私の、真ん中に……これで私の全部を貫いて!」
すると、殿下は何かを吐き捨てるように笑って。
「愛するきみの望みとあらば」
そして今宵も、私は望んで殿下を受け入れる。
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