主人公は自称勇者の末裔?? いいえ、魔王です!!

奏琉

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勇者一行 お姫様を見つける。

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意気揚々と飛び出してきたはいいが、まず向かうべきはどこなのかが検討もつかない。


「どうするよ、エルド。」


「ど、どうしようなぁ、、、」


村で読んだ伝聞書になぞらえればこういう時、可愛くて美人な女の子の悲鳴が


「キャァァァァ!」


悲鳴が聞こえた方角は南東。


「行くぞ、お姫さんを助けに!」


こんなことが都合よく起こるとは。


さすが、俺。


ザッと草むらを走り抜け、切り開いた地に出るとそこにいたのはゴブリンが2匹。


そして、動きづらそうなドレスを着た美しい女。


「リリ、あの女の人を頼む!」


「任せて。」


2匹、といえば自ずと1人1匹を相手にするということがわかる。


「カイ、一瞬で仕留めるぞ。」


エルドの声を無視して額にあるコアを狙う。


コアというのは、魔物のどこかに埋まっている宝石のようなもの。


ここを狙えば一瞬で倒せる上に、死体が残らない。


バキッと景気のいい音をたててコアが粉砕する。


倒すが早いが、女の人に駆け寄って手を差し伸べる。



「大丈夫か、お姫さん?」


「助けていただき、ありがとうございました。私は、アリシア=プラネットと申します。」 


見た目にあった丁寧な話し方。


魔物に襲われ、怯えてこそいるものの気丈な瞳。


「俺はカイ。勇者だ!」


俺がそう名乗ると驚いたような表情をし、腕にすがりついてくる。


「お願いします、私を魔王討伐に一緒に連れて言ってくれませんか?私、白魔導士なのです!」


そんなことを頼まれるとは想定外だが、治療をしてくれる人がいるのはありがたいことだろう。


後ろのふたりにも目配せをすると、微かに頷く。


「分かった。いいよ、一緒に行こう。」


目に見えて明るい顔をするアリシア。


「でもさ、一つお願いがあるんだけど、、、道、教えてくれない?」


後から溜息が聞こえた気がした。
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