主人公は自称勇者の末裔?? いいえ、魔王です!!

奏琉

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side魔王 旅立ち、いざ人の住むところへ

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「魔王様、貴方がどうしても行くと言うなら私にも手があります。」


尖った耳を悪魔をかたどったイヤーカフのような魔具で人の耳のような形に欺き、二百cm程あった身長を人のサイズに合わせ百七十数cmまで縮ませる。


あとは魔力を抑えるためのブレスレットを腕につければどこからどう見ても人間だろう。


クロウに見つからないようにそっと出ていこうと思ったが、唯一人目のないと予測した窓の外に陣どっているとは想定外だろう。


「なんだ、クロウよ。そこをどけ。」


魔具を外せば軽く押し返せるが今は力をセーブした身。


ただの阿呆のように見える奴も一応上級なのだ。


「私のことも連れていってくださ「断る。」」


仕方がなくその窓から出ていくことを諦め、玄関へと向かう。


最後まで話しきれなかった阿呆が驚きすぎて羽根を動かすのをやめ、真っ逆さまに落ちていったのを私は見てなどいない。


「さぁ、行こうではないか。」


「まーおーうーさーまー、、、お願いですから、せめてこれだけでも持っていってくださいぃぃぃ」


さぁ行こうという時に何度も何度も邪魔をする奴だ。


だが、クロウが持ってきたのは一振りの剣。


これくらいなら、魔物と戦うのに使えるだろう。


「嗚呼。城に魔物の痕跡すら残したら許さぬからな。」


その言葉を聞いて、震え上がり卒倒したのも私は知らない。


今度こそ魔王城に背を向け歩き出す。


ただ、少し心配なのは元々城にいた魔物共が人を襲わないか。


「私」というストッパーが居たからこそ人を襲うことはしなかったが、私が居なくなってどう変わるか。


人も、低級な魔物ならともかく中級には手も足も出ないだろう。


「人を襲うようなら私が切り捨てようぞ。」


……………………………………………………………………

一方魔王城


「ほら、早く出ておいきなさい!人を襲ったら魔王様直属の精鋭が許さないと思いなさい!」


ワタワタと忙しく、クロウただ一人が動き回り周っていた。
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