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日常編 オフの日
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『あぁ、皆さん。落ち着いてください。そこはらめぇええ!』
倉庫で荷造りを終えて、家に帰って夕食を食べ、命の洗濯とも言える風呂を終え、寝る前の憩いのひとときを自室で過ごしていたら、ハクの悩ましい声が聞こえてきていた。
そういえば、今日はオフの日なので、ハクのお風呂の日だったな。
家の一階に作られている浴室でメンバーたちによって、綺麗にされている真っ最中なのだろう。
『ファ、ファーマちゃん!? そこは洗わなくていいですからっ! ああぁ、らめぇえええ! メラニアさんもそこは優しくしてくださいぃいい!!』
真っ白な毛並みを持つハクは、探索から帰ってきたオフの日に必ず入浴を強制され、メンバーたちによって綺麗にされるのが日課となっていたのだ。
ただ、ハクはお風呂があまり好きでないらしく、更にはメンバーたちの激しい可愛がりに遭い毎度大騒ぎして、俺の寝室に駆け込んでくるまでが日常となっていた。
『あっ、あっ、あっ、皆さん激しいれすぅうう!! もう、ムリィいい!! グレイズ殿、お助けを~!!』
階下から階段を駆け上がるハクの足音が聞こえてきていた。
そして、ドアが勢いよく開かれると、水浸しのままのハクが飛び込んできた。
『グレイズ殿! お助けを~! 皆さんの可愛がりがぁ……』
おいおい、毎回言ってるけども濡れたまま来るんじゃないって。
『だって、だって、皆さんの可愛がりが激しいんです。あたし、耐えられません』
お風呂を終え、綺麗な毛並みに戻ったハクであるが、その毛並みは水を含んだままであり、床に水滴がポタポタと垂れている。
「グレイズさん、ハクが行ったから、後の仕上げよろしくお願いねー」
「ハクちゃんは綺麗にしといからー。グレイズさん、あとよろしくー」
階下からハクを水浸しにした張本人たちからの仕上げ依頼が舞い込んでくる。
「おー、分かった。やっておくから、階段の水だけは拭いておいてくれ」
「任せろ。階段までは綺麗にしとく」
俺は階下のメンバーたちにお掃除を頼むと、用意してあった布を手に取り、ビショビショのハクの毛から水気を取る作業に入った。
『グレイズ殿からも皆さんに言ってあげてください。あたしはお風呂にそんなに入らなくても大丈夫だと』
「いや、風呂は大事だぞ。ハクは狼だからな。その毛並みにノミやダニが住み着いたら、ハク自身が大変な目に遭うことになるんだからな。身体くらいは自由に洗わせてやった方がいいぞ」
幼女女神であるアクセルリオン神の使徒であり、ハクが元魔獣であることは知っているが、今は一介の狼なのだ。
『あたしは自分で毛繕いしますし、お風呂に入ると、皆さんが尻尾とかお腹とか耳の裏とかを入念にマッサージされるんで……』
俺は水浸しのハクの後ろに座ると、清潔な布で毛についた水分を拭きあげていた。
「それだけ、みんなにハクが愛されてるということさ。そう、嫌がってやるな。リボンとか服も専用のを作ってもらってるんだろ?」
ハクもパーティーの一員として、探索用の革服を特注してもらい、ダンジョンに潜る時には装備しているのだ。
おかげで魔物の返り血で毛が汚れる部分も少なっていた。
『確かに皆さんには大変にお世話してもらってますが、ソレとコレとは別なのです。あたしは敏感なので、あまり激しく触れられるのは……』
ワシャワシャとハクの毛に付いた水分を布で取りながら、いつもの愚痴を聞いていく。
どうも、ハクは触れられることに対して敏感らしく、お風呂でみんなに綺麗される際、色々と触れられるのが耐えられないそうだ。
「じゃあ、俺も拭かない方がいいのか?」
『ソレとコレは別です。濡れたままだと、あたしが風邪を引くので、早く拭いてください』
ハクは、どうにもわがままな狼であった。
俺はなるべく優しくハクの身体を拭いていってやる。
アクセルリオン神の所では、なんだか人の姿になっていた気もするが、本人にそのことを聞いてもはぐらしてくるので、今でも俺の隣で寝ることは許してあった。
みんなもハクが俺のベッドでくるまっているのは許しているらしい。
ムエルたちに追放されて、打ちのめされていた俺にとってハクとの出会いがあったからこそ、今のパーティーのメンバーが揃ったと思っている。
そのため、ハクにはとても感謝をしているのだ。
「へいへい。ハクが風邪を引かないようにすぐに拭きあげてやるよ」
『優しくですよ。優しく。あたし、敏感ですからね』
「はいはい。いつも通り優しくしてやるから安心しろって」
水気をいっぱい吸った布を新しい布に取り替え、俺にもたれかかり、すべてを委ねてお腹を見せているハクのまだ少し水気が残る身体を拭きあげていくことに集中していった。
しばらくの間、ハクの身体を拭いてやると水気が完全に抜けたことでモフモフの毛並みが復活していた。
奥の方に水気が残ってないか、ワシャワシャと撫でて確認していく。
「よし、完璧だ。どうだハク?」
『さすがグレイズ殿です。完全に乾いたようですね』
風呂を終えて、乾燥を終えたハクの毛はいつも通り、モフモフとした感触を俺の手に返してきていた。
これが俺のオフの日の癒しタイムだ。
ダンジョンに潜らない日も色々と忙しい日々を送っており、ハクの入浴後の拭きあげタイムが、唯一ゆっくりとした時間を過ごせる時であった。
「ふぅ、よしよし。これで、また明日から潜れるな」
『グレイズ殿も最近はお仕事が増えて、忙しそうにしてますから、少しはゆっくりとされた方がいいですよ』
「まぁ、暇よりはいいさ。どうも、俺は仕事をしてた方が落ち着く性分らしいしな」
ハクが俺に甘えるように身体を擦り付けて心配をしてきていた。
アクセルリオン神が自らの大事な使徒を神器の意識体として封入した『超越者の腕輪』の持ち主である俺とハクは一心同体の以心伝心の間柄だ。
すでに付き合いは、俺が『超越者の腕輪』と出会った時からということもあり、二〇年以上になっている。
ただ、ハクが覚醒したのはつい半年前だが。
でも、俺にとっては大事な仲間の一員であり、よき相談相手でもあった。
「ハクちゃーん。そろそろ、終わったー! メリーさんが食後のデザート作ってくれたよー。グレイズさんも来てー」
『デザート!? グレイズ殿! デザートですって! すぐに行きましょう! クイーンに食べられてしまいます』
ファーマが階下でメリー謹製のデザートができたと呼んだのを聞いたハクが、甘えるように身体をすりつけていたかと思うと、尻尾をパタパタと振って、俺の服の裾を引っ張っていた。
「おいおい。夕食もしっかりと食ってたじゃないか。太るぞ」
『デザートは別腹です。あたしは成長期だからいっぱい食べるべきなんです!!』
謎理論を力説してハクが袖をひっぱるので、俺も濡れた布を手に取ると、階下に降りていくことにした。
こうして、メリーのデザートを堪能すると、俺たちのオフの日は暮れていった。
---------------------
今週末には電子版の配信が始まりますので、よろしくお願いします<m(__)m>
ついでに新作始めました『記憶がないので、VRMMO世界で頑張って生き延びます』というスキル&ジョブで成長する主人公のサバイバル冒険譚となっております。下記リンクより飛べます。お暇ならこちらもお気にいり登録して頂ければ幸いです。
おっさん商人の次回更新日は3月15日(金)となります。
倉庫で荷造りを終えて、家に帰って夕食を食べ、命の洗濯とも言える風呂を終え、寝る前の憩いのひとときを自室で過ごしていたら、ハクの悩ましい声が聞こえてきていた。
そういえば、今日はオフの日なので、ハクのお風呂の日だったな。
家の一階に作られている浴室でメンバーたちによって、綺麗にされている真っ最中なのだろう。
『ファ、ファーマちゃん!? そこは洗わなくていいですからっ! ああぁ、らめぇえええ! メラニアさんもそこは優しくしてくださいぃいい!!』
真っ白な毛並みを持つハクは、探索から帰ってきたオフの日に必ず入浴を強制され、メンバーたちによって綺麗にされるのが日課となっていたのだ。
ただ、ハクはお風呂があまり好きでないらしく、更にはメンバーたちの激しい可愛がりに遭い毎度大騒ぎして、俺の寝室に駆け込んでくるまでが日常となっていた。
『あっ、あっ、あっ、皆さん激しいれすぅうう!! もう、ムリィいい!! グレイズ殿、お助けを~!!』
階下から階段を駆け上がるハクの足音が聞こえてきていた。
そして、ドアが勢いよく開かれると、水浸しのままのハクが飛び込んできた。
『グレイズ殿! お助けを~! 皆さんの可愛がりがぁ……』
おいおい、毎回言ってるけども濡れたまま来るんじゃないって。
『だって、だって、皆さんの可愛がりが激しいんです。あたし、耐えられません』
お風呂を終え、綺麗な毛並みに戻ったハクであるが、その毛並みは水を含んだままであり、床に水滴がポタポタと垂れている。
「グレイズさん、ハクが行ったから、後の仕上げよろしくお願いねー」
「ハクちゃんは綺麗にしといからー。グレイズさん、あとよろしくー」
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『グレイズ殿からも皆さんに言ってあげてください。あたしはお風呂にそんなに入らなくても大丈夫だと』
「いや、風呂は大事だぞ。ハクは狼だからな。その毛並みにノミやダニが住み着いたら、ハク自身が大変な目に遭うことになるんだからな。身体くらいは自由に洗わせてやった方がいいぞ」
幼女女神であるアクセルリオン神の使徒であり、ハクが元魔獣であることは知っているが、今は一介の狼なのだ。
『あたしは自分で毛繕いしますし、お風呂に入ると、皆さんが尻尾とかお腹とか耳の裏とかを入念にマッサージされるんで……』
俺は水浸しのハクの後ろに座ると、清潔な布で毛についた水分を拭きあげていた。
「それだけ、みんなにハクが愛されてるということさ。そう、嫌がってやるな。リボンとか服も専用のを作ってもらってるんだろ?」
ハクもパーティーの一員として、探索用の革服を特注してもらい、ダンジョンに潜る時には装備しているのだ。
おかげで魔物の返り血で毛が汚れる部分も少なっていた。
『確かに皆さんには大変にお世話してもらってますが、ソレとコレとは別なのです。あたしは敏感なので、あまり激しく触れられるのは……』
ワシャワシャとハクの毛に付いた水分を布で取りながら、いつもの愚痴を聞いていく。
どうも、ハクは触れられることに対して敏感らしく、お風呂でみんなに綺麗される際、色々と触れられるのが耐えられないそうだ。
「じゃあ、俺も拭かない方がいいのか?」
『ソレとコレは別です。濡れたままだと、あたしが風邪を引くので、早く拭いてください』
ハクは、どうにもわがままな狼であった。
俺はなるべく優しくハクの身体を拭いていってやる。
アクセルリオン神の所では、なんだか人の姿になっていた気もするが、本人にそのことを聞いてもはぐらしてくるので、今でも俺の隣で寝ることは許してあった。
みんなもハクが俺のベッドでくるまっているのは許しているらしい。
ムエルたちに追放されて、打ちのめされていた俺にとってハクとの出会いがあったからこそ、今のパーティーのメンバーが揃ったと思っている。
そのため、ハクにはとても感謝をしているのだ。
「へいへい。ハクが風邪を引かないようにすぐに拭きあげてやるよ」
『優しくですよ。優しく。あたし、敏感ですからね』
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「よし、完璧だ。どうだハク?」
『さすがグレイズ殿です。完全に乾いたようですね』
風呂を終えて、乾燥を終えたハクの毛はいつも通り、モフモフとした感触を俺の手に返してきていた。
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ダンジョンに潜らない日も色々と忙しい日々を送っており、ハクの入浴後の拭きあげタイムが、唯一ゆっくりとした時間を過ごせる時であった。
「ふぅ、よしよし。これで、また明日から潜れるな」
『グレイズ殿も最近はお仕事が増えて、忙しそうにしてますから、少しはゆっくりとされた方がいいですよ』
「まぁ、暇よりはいいさ。どうも、俺は仕事をしてた方が落ち着く性分らしいしな」
ハクが俺に甘えるように身体を擦り付けて心配をしてきていた。
アクセルリオン神が自らの大事な使徒を神器の意識体として封入した『超越者の腕輪』の持ち主である俺とハクは一心同体の以心伝心の間柄だ。
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ただ、ハクが覚醒したのはつい半年前だが。
でも、俺にとっては大事な仲間の一員であり、よき相談相手でもあった。
「ハクちゃーん。そろそろ、終わったー! メリーさんが食後のデザート作ってくれたよー。グレイズさんも来てー」
『デザート!? グレイズ殿! デザートですって! すぐに行きましょう! クイーンに食べられてしまいます』
ファーマが階下でメリー謹製のデザートができたと呼んだのを聞いたハクが、甘えるように身体をすりつけていたかと思うと、尻尾をパタパタと振って、俺の服の裾を引っ張っていた。
「おいおい。夕食もしっかりと食ってたじゃないか。太るぞ」
『デザートは別腹です。あたしは成長期だからいっぱい食べるべきなんです!!』
謎理論を力説してハクが袖をひっぱるので、俺も濡れた布を手に取ると、階下に降りていくことにした。
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