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コーデリアの父エドガー・レンフォードは元王国宰相職まで務めた大貴族であり、レンフォード公爵家は数代さかのぼると王家の血筋に連なる高貴な家柄を持つ。
その領地は広大で王家の次ぐとまで言われ、父エドガーの手腕もあり、家産も豊富に蓄えられていた。
ただ、父エドガーの跡を継ぐ予定の異母兄であるフェルディナンドは問題児であった。
公爵家の嫡男としてすでに成人し、父の領地の一部を貰って、ファークライト子爵を与えられ、国政にも関与している。
父の威光を背景に国庫横領、賄賂、女性問題と色々と起こし、そのたびに父が頭を下げて問題をおさめてきていたのだ。
もちろん、異母兄とはいえ兄であるフェルディナンドの行状は、王立貴族学院に通っていたコーデリアのもとにも届き、親しくない級友からは冷笑と軽蔑を含んだ悪口が囁かれたこともあった。
元より異母兄フェルディナンドとは反りが合わなかったコーデリアであったが、問題児である異母兄が偉大なる父エドガーの跡を継いでレンフォード公爵家当主という重圧に耐えられるかと危惧をしていた。
けれど、父の子で領地を継げるのは、問題児のフェルディナンドだけである。
女性であるコーデリアは国法により相続権を与えられていない存在であったからだ。
昔から反りの合わないフェルディナンドがレンフォード公爵家を継ぎ、コーデリアは自分が無事に過ごせるのかという危惧が湧き上がってくるのを感じてもいる。
異母兄の素行の悪さが許された背景には、宰相として長らく国の発展に寄与した父エドガーという後盾があればこそであり、その後盾が消えた兄が今まで通りの行いをすれば、すぐに首と胴が切り離されてしまうはずだ。
かといってフェルディナンドを唯一諫められた父エドガーはすでに亡くなっている。
もちろん嫌っているコーデリアの言葉になど、異母兄フェルディナンドは耳を貸すわけがない。
そんなコーデリアの不安を無視するように、父エドガーの葬儀は国葬に次ぐ盛大さを持って執り行われていく。
街中に花をまき散らし、食い物が振る舞われ、音曲は絶えることなくかき鳴らされるお祭りのように騒々しい葬儀。
派手好きなフェルディナンドの意向を取り入れた葬儀は、死者を静かに弔うといった雰囲気を台無しにする奇抜な葬儀であった。
その奇抜な葬儀もやがて終りを告げ、父の遺骸はレンフォード公爵家の墓地に納められコーデリアの目の前で土を被ることとなった。
一ヵ月後、父の葬儀を終え、王都の王立貴族学院を卒業したコーデリアは寄宿舎を去り、実家のあるレンフォード公爵領に屋敷を与えられることとなった。
すでに兄フェルディナンドは異例の速さで父の爵位であるレンフォード公爵位を襲名しており、フェルディナンド・レンフォードと名乗っていた。
そして、つい先ごろ王都にて立太子されたグスタフ王太子の側近となっている。
その領地は広大で王家の次ぐとまで言われ、父エドガーの手腕もあり、家産も豊富に蓄えられていた。
ただ、父エドガーの跡を継ぐ予定の異母兄であるフェルディナンドは問題児であった。
公爵家の嫡男としてすでに成人し、父の領地の一部を貰って、ファークライト子爵を与えられ、国政にも関与している。
父の威光を背景に国庫横領、賄賂、女性問題と色々と起こし、そのたびに父が頭を下げて問題をおさめてきていたのだ。
もちろん、異母兄とはいえ兄であるフェルディナンドの行状は、王立貴族学院に通っていたコーデリアのもとにも届き、親しくない級友からは冷笑と軽蔑を含んだ悪口が囁かれたこともあった。
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けれど、父の子で領地を継げるのは、問題児のフェルディナンドだけである。
女性であるコーデリアは国法により相続権を与えられていない存在であったからだ。
昔から反りの合わないフェルディナンドがレンフォード公爵家を継ぎ、コーデリアは自分が無事に過ごせるのかという危惧が湧き上がってくるのを感じてもいる。
異母兄の素行の悪さが許された背景には、宰相として長らく国の発展に寄与した父エドガーという後盾があればこそであり、その後盾が消えた兄が今まで通りの行いをすれば、すぐに首と胴が切り離されてしまうはずだ。
かといってフェルディナンドを唯一諫められた父エドガーはすでに亡くなっている。
もちろん嫌っているコーデリアの言葉になど、異母兄フェルディナンドは耳を貸すわけがない。
そんなコーデリアの不安を無視するように、父エドガーの葬儀は国葬に次ぐ盛大さを持って執り行われていく。
街中に花をまき散らし、食い物が振る舞われ、音曲は絶えることなくかき鳴らされるお祭りのように騒々しい葬儀。
派手好きなフェルディナンドの意向を取り入れた葬儀は、死者を静かに弔うといった雰囲気を台無しにする奇抜な葬儀であった。
その奇抜な葬儀もやがて終りを告げ、父の遺骸はレンフォード公爵家の墓地に納められコーデリアの目の前で土を被ることとなった。
一ヵ月後、父の葬儀を終え、王都の王立貴族学院を卒業したコーデリアは寄宿舎を去り、実家のあるレンフォード公爵領に屋敷を与えられることとなった。
すでに兄フェルディナンドは異例の速さで父の爵位であるレンフォード公爵位を襲名しており、フェルディナンド・レンフォードと名乗っていた。
そして、つい先ごろ王都にて立太子されたグスタフ王太子の側近となっている。
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