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第一章 ~伝説の魔剣~
第13話 フィリート・オルタナ
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フェリスはしばらくキョロキョロと周りを見渡し、クレアがどこかにいないか探していた。
闘技場の出入り口、観客席、はたまた吹き抜けになっている天井。が、どこにもいない。
そうして、近くに姿が見えないことを確信すると闘技場の真ん中に腰を下ろし、クレアに与えられたヒントについて考え始めた。あぐらを組み、腕を組み、頭を垂れる姿は端から見るとまるで寝ているように見える。
現在闘技場内に見える人数はフェリスを合わせて二人。もう一人は火属性魔剣技を得意とする中等部生である。彼も本戦出場者なので熱心に特訓しているのだが、正直ど真ん中に座っているフェリスが邪魔だと思っているに違いない。彼のひそめられた片眉が雄弁にそう語っている。
しかし、彼はフェリスに声をかける素振りを全く見せない。というのも、実はクレアから何があっても彼の邪魔をするなとの脅h・・・お告げを承っているのだ。彼曰くその時のクレアからは物言わせぬ謎の迫力があったとか。「ち、ちびってなんかいない!」と尋ねてもいないことを必至に主張していたのでそんなことはないのだろう。
そうして、20分くらい経った頃だろうか。フェリスが急に立ち上がり、そして駆けだした。
「そうか。師匠に「言い」さえすればいいのか……だから姿をくらませたと……。ってことは課題っていうのは師匠を見つけ出すこと? 案外簡単じゃないか」
そう言ってフェリスの向かった先は学内に存在するクレアの個室。いつも通り薄暗く、女性特有の甘い香りが部屋いっぱいに漂っている。その鼻腔をくすぐる良い匂いに多少の罪悪感と恥じらいを覚えたが、頭の中を横切る邪な感情を振り払うように部屋の隅々まで探す。
だが、現実はそんなに甘くない。欲望の一つや二つを抑えたところで幸運の女神は微笑んではくれないのだ。
「ここじゃないのか……いつも通り呑気にソファーで寝てると思ったのに」
フェリスの言葉から数秒後、フェリス以外誰もいないはずの部屋に殺気が充満しだす。
そして、襲い来る……死の予感……。
その感覚に、フェリスは堪らず駆けだした。部屋のドアも閉めず。
部屋から走り去るフェリスの背後。そこをよく見ると空間に歪みが生じている。人の形に沿って歪んでいるようであるが……。
「(あいつあとで絶対に泣かす。)」
あの殺気の正体がまさかクレアによるものだとは思いもしないだろう。その背後にぴったりとついて行く歪んだ空間がクレア本人であるということは最早言うまでも無かった。
「いないじゃん・・・」
フェリスはクレアの職員部屋や棟内、さらには自分の家までも捜索したが、一向にその影すら掴めない状況に少しずつ焦りを感じ始めていた。
他にクレアのいそうな場所はどこがあるか。自分をどこに連れて行こうとしているのか。これに気づけることで何かが変わるのか。
思考の方向を「クレアの居場所」から「自分に来させたい場所」へとシフトチェンジする。
しかし、考えど考えど答えは出てこない。
「父上に聞いてみよ」
屁理屈であるが、「誰かの力を借りてはいけない」という指示は受けていない。クレアも少し前に「他人に頼ることも自分のためになる。だから困ったらいつでも頼れ」といっていたのできっとこれでいいのだろう。
オルタナ家は人導士国家ガレンドでは珍しい二階建てとなっており、フェリスの部屋はその二階の一番奥。つまり階段を上ってつきあたりの部屋だ。
フェリスの父は一階の書斎を住処としているため、話を聞くために階下へ降りた。
トントン
「あいてるよ」
「入るね」
ガチャっとドアが開き、立派な模様が描かれた椅子に腰掛けているフェリスの父――フィリート・オルタナが椅子ごと回転し、フェリスの方を向いた。大凡10歳児の父には見えないほど若々しく見えるその端正な顔に丸眼鏡というアンバランスな組み合わせなものの、フェリス同様の落ち着いた雰囲気のせいでどこか神秘的な佇まいに見える。
「どうしたんだい? 珍しいじゃないか。フェリスが僕の書斎に来るなんて」
「あー、ちょっと聞きたいことがあって……」
「僕にかい?」
「うん、実はクレアのことについて色々聞きたくて」
「クレア……? クレアなら君の……。ああ、そういうことか。なるほどね分かったよ」
フィリートの言葉にフェリスは違和感を感じたが今はそれどころではない。一刻も早くクレアを探し出さねばならないのだ。
「そうだな~、まずクレアの何を聞きたい?」
「居場所が知りたいんだけど、わかる?」
「クレアの居場所かぁ……クレアはそうだな、この家は一つの居場所だろうね」
「いや、そういう居場所じゃなくて今いる場所だよ。クレアが今どこにいるか知ってるかなって思って」
「……フェリス。お前もまだまだだな。父さんのように周りをよく見なければ平和を維持することなんて出来ないよ?」
「え、いきなりどうしたのさ父上。クレアの居場所ってその話と関係あるの?」
「あぁ、大いに関係あるさ。むしろそれが答えと言っても良いほどにね」
フィリートは優しい口調でそう言い、書斎を照らす蝋燭の灯りを見つめている。そして「まぁ、僕もそんなにいえた口ではないがね」とフェリスに向かって微笑んだ。
「目標に向かって頑張るのもいいけど、そういうときこそ立ち止まって周りをよくみることが大切かもね? 僕からはそれだけしか言えないことが残念だけど」
申し訳なさそうに頭をかりかりと掻くフィリートは、どこか嬉しそうだった。我が子の成長を感じ取ったのか、それともクレアとフェリスの掛け合いを思い出したからか。
「ん~、よく分からなかったけど周りを見ることが大切なんだよね。わかった。ちょっと落ち着いてみる」
「あぁ、それが一番の近道さ。それはそうとフェリス、何故クレアを探しているんだい?」
「クレアを探し出すことが僕の課題なんだよ。期限は明日の午後六時まで。こんなことで強くなれるのかも不安だし……まあクレアが強くなれるっていうか従ってるけど……」
「ははは、クレアも人が悪いね。まあ、頑張ってくれフェリス。僕の跡継ぎは君しかいないから」
「勿論わかってるよ父上。そのために強くなってるんだから。じゃ、ありがと」
「あぁ、無理はしないようにね」
頭を下げてお礼を言い、フェリスは書斎から出て行った。フィリートも何事もなかったかのように椅子を元の位置まで回転させる。
「ふふふ、まさかね……君が私と同じ事をするなんてね……ね? クレア」
フィリートはいきなり虚空に向かって呟き始めた。すると、フィリートの背後にまたも歪んだ空間が現れる。
「もう、からかうのはやめて下さいよ」
歪んだ空間が人の形を成し、スラーっとした黒髪の女性が姿を現した。
――誰であろう、クレアである。
「昔からそうやってすぐからかうんですから……」
「ははは、君は昔から攻撃力はあったが防御力が皆無だからね。からかうとすぐ赤くなるし面白いんだよ」
「全く……フェリスは本当にあなたの息子ですよ……。親子揃って私をからかうんですから」
「ん? フェリスも君にそういう態度を取るのかい?」
「そうですよ。この間なんてひどく罵られて……新たな扉を開いてしまいそうになったんですから」
もう開いている。時既に遅し。
「そうかそうか、あの子も私に似てやんちゃなんだろうね。……妻の方に似れば心優しい子になったはずなんだがなぁ」
「……あの子も十分優しいですよ。だからこそ申し訳ないこともさせてしまって」
「その件に関してはしょうがないよ。フェリスも良い経験が出来ただろう。まぁ正直君のあの策には少し驚いたがね」
「すいません……」
「いやいや、別に怒ってる訳じゃない。君には感謝してるからね。…・・・だから、これからもフェリスを頼んだよ」
「それはもちろん。立派な騎士にして見せますとも」
「それなら安心だ。悪いね、呼び止めてしまって。フェリスの後ろにずっと張り付いているつもりかい?」
「まあ、そのつもりです。ですから今日はしばらくこの家でもうろちょろすると思いますがご容赦下さい」
「なに、君のことはもう家族の一員として見ているつもりだよ。いい加減口調も崩してくれて構わないんだけど」
「……いえ、それは流石に憚られると言いますか……」
「気が向いたときで構わないよ。でも、僕たちはいつでも歓迎しているからね。もちろんフェリスもだ」
「……ありがとうございます。それでは……」
「あぁ、長々とすまないね。頼んだよ」
フィリートがそう言うと、クレアは再び歪んだ空間となり始め、やがて消えた。そして書斎の扉が開かれ、「失礼します」という声。本当に一人になったフィリートはこう思う。
いつの日か、みんなで笑える日がくればいいな、と。
闘技場の出入り口、観客席、はたまた吹き抜けになっている天井。が、どこにもいない。
そうして、近くに姿が見えないことを確信すると闘技場の真ん中に腰を下ろし、クレアに与えられたヒントについて考え始めた。あぐらを組み、腕を組み、頭を垂れる姿は端から見るとまるで寝ているように見える。
現在闘技場内に見える人数はフェリスを合わせて二人。もう一人は火属性魔剣技を得意とする中等部生である。彼も本戦出場者なので熱心に特訓しているのだが、正直ど真ん中に座っているフェリスが邪魔だと思っているに違いない。彼のひそめられた片眉が雄弁にそう語っている。
しかし、彼はフェリスに声をかける素振りを全く見せない。というのも、実はクレアから何があっても彼の邪魔をするなとの脅h・・・お告げを承っているのだ。彼曰くその時のクレアからは物言わせぬ謎の迫力があったとか。「ち、ちびってなんかいない!」と尋ねてもいないことを必至に主張していたのでそんなことはないのだろう。
そうして、20分くらい経った頃だろうか。フェリスが急に立ち上がり、そして駆けだした。
「そうか。師匠に「言い」さえすればいいのか……だから姿をくらませたと……。ってことは課題っていうのは師匠を見つけ出すこと? 案外簡単じゃないか」
そう言ってフェリスの向かった先は学内に存在するクレアの個室。いつも通り薄暗く、女性特有の甘い香りが部屋いっぱいに漂っている。その鼻腔をくすぐる良い匂いに多少の罪悪感と恥じらいを覚えたが、頭の中を横切る邪な感情を振り払うように部屋の隅々まで探す。
だが、現実はそんなに甘くない。欲望の一つや二つを抑えたところで幸運の女神は微笑んではくれないのだ。
「ここじゃないのか……いつも通り呑気にソファーで寝てると思ったのに」
フェリスの言葉から数秒後、フェリス以外誰もいないはずの部屋に殺気が充満しだす。
そして、襲い来る……死の予感……。
その感覚に、フェリスは堪らず駆けだした。部屋のドアも閉めず。
部屋から走り去るフェリスの背後。そこをよく見ると空間に歪みが生じている。人の形に沿って歪んでいるようであるが……。
「(あいつあとで絶対に泣かす。)」
あの殺気の正体がまさかクレアによるものだとは思いもしないだろう。その背後にぴったりとついて行く歪んだ空間がクレア本人であるということは最早言うまでも無かった。
「いないじゃん・・・」
フェリスはクレアの職員部屋や棟内、さらには自分の家までも捜索したが、一向にその影すら掴めない状況に少しずつ焦りを感じ始めていた。
他にクレアのいそうな場所はどこがあるか。自分をどこに連れて行こうとしているのか。これに気づけることで何かが変わるのか。
思考の方向を「クレアの居場所」から「自分に来させたい場所」へとシフトチェンジする。
しかし、考えど考えど答えは出てこない。
「父上に聞いてみよ」
屁理屈であるが、「誰かの力を借りてはいけない」という指示は受けていない。クレアも少し前に「他人に頼ることも自分のためになる。だから困ったらいつでも頼れ」といっていたのできっとこれでいいのだろう。
オルタナ家は人導士国家ガレンドでは珍しい二階建てとなっており、フェリスの部屋はその二階の一番奥。つまり階段を上ってつきあたりの部屋だ。
フェリスの父は一階の書斎を住処としているため、話を聞くために階下へ降りた。
トントン
「あいてるよ」
「入るね」
ガチャっとドアが開き、立派な模様が描かれた椅子に腰掛けているフェリスの父――フィリート・オルタナが椅子ごと回転し、フェリスの方を向いた。大凡10歳児の父には見えないほど若々しく見えるその端正な顔に丸眼鏡というアンバランスな組み合わせなものの、フェリス同様の落ち着いた雰囲気のせいでどこか神秘的な佇まいに見える。
「どうしたんだい? 珍しいじゃないか。フェリスが僕の書斎に来るなんて」
「あー、ちょっと聞きたいことがあって……」
「僕にかい?」
「うん、実はクレアのことについて色々聞きたくて」
「クレア……? クレアなら君の……。ああ、そういうことか。なるほどね分かったよ」
フィリートの言葉にフェリスは違和感を感じたが今はそれどころではない。一刻も早くクレアを探し出さねばならないのだ。
「そうだな~、まずクレアの何を聞きたい?」
「居場所が知りたいんだけど、わかる?」
「クレアの居場所かぁ……クレアはそうだな、この家は一つの居場所だろうね」
「いや、そういう居場所じゃなくて今いる場所だよ。クレアが今どこにいるか知ってるかなって思って」
「……フェリス。お前もまだまだだな。父さんのように周りをよく見なければ平和を維持することなんて出来ないよ?」
「え、いきなりどうしたのさ父上。クレアの居場所ってその話と関係あるの?」
「あぁ、大いに関係あるさ。むしろそれが答えと言っても良いほどにね」
フィリートは優しい口調でそう言い、書斎を照らす蝋燭の灯りを見つめている。そして「まぁ、僕もそんなにいえた口ではないがね」とフェリスに向かって微笑んだ。
「目標に向かって頑張るのもいいけど、そういうときこそ立ち止まって周りをよくみることが大切かもね? 僕からはそれだけしか言えないことが残念だけど」
申し訳なさそうに頭をかりかりと掻くフィリートは、どこか嬉しそうだった。我が子の成長を感じ取ったのか、それともクレアとフェリスの掛け合いを思い出したからか。
「ん~、よく分からなかったけど周りを見ることが大切なんだよね。わかった。ちょっと落ち着いてみる」
「あぁ、それが一番の近道さ。それはそうとフェリス、何故クレアを探しているんだい?」
「クレアを探し出すことが僕の課題なんだよ。期限は明日の午後六時まで。こんなことで強くなれるのかも不安だし……まあクレアが強くなれるっていうか従ってるけど……」
「ははは、クレアも人が悪いね。まあ、頑張ってくれフェリス。僕の跡継ぎは君しかいないから」
「勿論わかってるよ父上。そのために強くなってるんだから。じゃ、ありがと」
「あぁ、無理はしないようにね」
頭を下げてお礼を言い、フェリスは書斎から出て行った。フィリートも何事もなかったかのように椅子を元の位置まで回転させる。
「ふふふ、まさかね……君が私と同じ事をするなんてね……ね? クレア」
フィリートはいきなり虚空に向かって呟き始めた。すると、フィリートの背後にまたも歪んだ空間が現れる。
「もう、からかうのはやめて下さいよ」
歪んだ空間が人の形を成し、スラーっとした黒髪の女性が姿を現した。
――誰であろう、クレアである。
「昔からそうやってすぐからかうんですから……」
「ははは、君は昔から攻撃力はあったが防御力が皆無だからね。からかうとすぐ赤くなるし面白いんだよ」
「全く……フェリスは本当にあなたの息子ですよ……。親子揃って私をからかうんですから」
「ん? フェリスも君にそういう態度を取るのかい?」
「そうですよ。この間なんてひどく罵られて……新たな扉を開いてしまいそうになったんですから」
もう開いている。時既に遅し。
「そうかそうか、あの子も私に似てやんちゃなんだろうね。……妻の方に似れば心優しい子になったはずなんだがなぁ」
「……あの子も十分優しいですよ。だからこそ申し訳ないこともさせてしまって」
「その件に関してはしょうがないよ。フェリスも良い経験が出来ただろう。まぁ正直君のあの策には少し驚いたがね」
「すいません……」
「いやいや、別に怒ってる訳じゃない。君には感謝してるからね。…・・・だから、これからもフェリスを頼んだよ」
「それはもちろん。立派な騎士にして見せますとも」
「それなら安心だ。悪いね、呼び止めてしまって。フェリスの後ろにずっと張り付いているつもりかい?」
「まあ、そのつもりです。ですから今日はしばらくこの家でもうろちょろすると思いますがご容赦下さい」
「なに、君のことはもう家族の一員として見ているつもりだよ。いい加減口調も崩してくれて構わないんだけど」
「……いえ、それは流石に憚られると言いますか……」
「気が向いたときで構わないよ。でも、僕たちはいつでも歓迎しているからね。もちろんフェリスもだ」
「……ありがとうございます。それでは……」
「あぁ、長々とすまないね。頼んだよ」
フィリートがそう言うと、クレアは再び歪んだ空間となり始め、やがて消えた。そして書斎の扉が開かれ、「失礼します」という声。本当に一人になったフィリートはこう思う。
いつの日か、みんなで笑える日がくればいいな、と。
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