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消えゆく光
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「きのう ちゃんと眠れたー? あたし何だか興奮しちゃって少ししか寝れなかった」
あくびを噛みながら、雛形が赤い絨毯に足を置く。
「しっかりと寝たでしゅよ。今日は会場造りの最終日。気合、十分でしゅ」
時代劇の町娘のコスプレをした相羽が、下駄を脱いで、足袋になって、Vの字に広がるロビーを小股で歩く。
「会場作りはヤリッぱなしの散らかりっぱなし。あんなんで本当に今日の昼までに会場は完成するのかねー。海老原、お前のスケジュール管理はどうなっているんだー?」
ペンキの着いたつなぎ服姿の早川が、横にいる海老原の腹の肉をつつく。
ムッとした海老原が手帳を取り出しながら、
「大丈夫だよ。今日は昨日までに作った部材を舞台に運んで組み立てるだけだから。主に力仕事になるけど」
ぞろぞろとロビーから会場へと入って行くみんな、それに遅れてやって来てしきりに後ろを気にする金田。
「おっかしいなー、なんで玄関の戸が開いてるんだー? せっかく校長室から鍵を持って来たのに」
あちこちのカーテンのすき間から、光のすじが幾つか会場へ射し込み、その光の中でゆっくりと埃が動いていた。その埃を乱す形でみんな自分の持ち場へ向かって行く。
「うん? あそこに誰かいるぞ」
「あれ? 九条? おーい、九条がいるぞー」
「本当だー、こんな朝早くからどうしたのー?」
会場に一人佇む九条の背中が見え、彼は舞台に向かって仁王立ちになっているのだが、そんな彼の姿にみんな幽霊でも見たかのように騒ぎ出す。
声を掛けられ、ギョッとした顔を見せる九条。
「ちょっと待ってー! 何コレー!」
「ギャー、あたしたちの衣装がめちゃくちゃになってる!」
「お、おい、背景のセットがボッコボコやで!」
会場のあちこちから緊急を要する悲鳴が上がった。
見ると八木が小刻みに震えながらシャンデリアを見上げている。
「な、なんだよ、コレ、一体、どうなっているんだよ」
金田もショックのあまり持って来た工具箱を床へ落とす。
彼らの視線の先には、精巧に造られたクリスタルの中に、乱暴にイスが投げ込まれ、突き刺さり、左に大きく傾いたシャンデリアの姿があった。
「じゅ、十億もするシャンデリアが、そんな」
あまりに無残な姿に成り果てたシャンデリアに、雛形もヘナヘナと床に腰を落とす。
引き裂かれた舞台衣装を胸に、クラスの女子たちがわーと泣き始める。
「ひどい、ひどいよコレー、みーんな、着れないじゃん」
「せっかく作ったのに、どうして、ねえ誰がこんなひどい事したの」
一人、二人と九条の背中に詰め寄って行くクラスメート。
「おい、なんでお前がここにいる」
久遠の鋭い視線が九条の背中に突き刺さる。
「これは一体どういう事だ、説明しろよ」
早川が九条の肩に手を置くと、九条はすぐさまその手を払い、
「知らねーよ」
「とぼけないで! シャンデリア・ナイトの会場がこんな滅茶苦茶になってんのよ⁉ そこにあんたが一人ぽつんと立っている。事情を知らないわけないでしょ!」
マリンが九条の前に立って床を踏み鳴らす。
「…………………」
舌打ちをして、決まり悪そうにみんなから目をそらす九条。
海老原が頭を掻きむしりながら、手帳を床へ投げ捨てる。
「あーこれじゃもう本番までに舞台の準備は間に合わない。無理だ。リボルチオーネ高校のシンボルでもあるシャンデリアがこんな姿になって、もう終わりだ」
「チクショー! 全部ダメダ、ドレモミンナ壊サレテイル!」
ガーッとアメリアが穴の開いたべニア板を放り投げる。
ゆっくりと金田が歩いて来て、怒りのこもった手を九条の肩に置く。その手を振り払おうと九条が肩を動かすも、執念深い金田の手はその肩をつかんで放さない。
「おい九条、これは、どういう事だ」
会場の隅にへたり込んで、しくしくと女子が泣いている。
「…………………」
「答えろよ。こんなむごい事、誰がやった」
そのまま九条と金田はお互い手をつかみ合う。
「っせーんだよ、せっかく俺が忠告してやったのに、何やってんだよ」
金田が真剣な目をして九条の目の奥を見る。
「もう一度聞く。これは、お前が関わっている事なのか?」
ブチ切れした顔をして九条が金田に顔を近づける。
「だったら、どうだってんだよ!」
「許せねーんだよこの野郎!」
金田は九条につかみ掛かり、そのまま相手を押し倒す。
会場に大きな悲鳴が上がった。
「やめろ金田! 冷静になれ! まずは九条から情報を聞き出すんだ!」
久遠が金田を羽交い絞めにする。
「っせー この野郎! こいつは俺たちの努力を踏みにじった! 絶対に許せねー!」
八木も金田の腰にしがみつき、
「ダメ金田くん! 冷静になって! 九条くん一人じゃここまで出来ない!」
九条は膝をついて立ち上がり、フラフラと金田に近づいて来て、
「これでシャンデリア・ナイトは絶対に開催できなくなった。あきらめろ金田、これはこれで 良かったんだ」
「良いわけねーだろこの野郎!」
みんなの制止を振り切って、金田が九条の体に飛びつく。
「ダメー! 傷害事件を起こしたら、元も子もないって!」
雛形やマリンも必死になって金田の体に飛びつく。
「金田! 今は俺たちが何をしなければならないのかそれを考えろ! 仲間割れをしている場合じゃない!」
眼鏡をズラしながら久遠が必死に二人を引き離す。
「仲間割れだと久遠! っざけんな、こんなやつは仲間じゃねー!」
その時すばやく体を入れ替えて、そのまま二人の間に入る八木、そして次の瞬間思いっきり金田の頬を引っ叩く。
「いま、なんて言った⁉ あなたいまなんて言った⁉ どんな事があっても、仲間を見捨てないんじゃなかったの!」
見ると八木が物凄い剣幕で金田を張り倒した所だった。
そのあまりの強烈なビンタの音に、争いが一瞬で収まる。
九条は乱れた服を整え、両手で髪を掻き上げ、大きな背中を見せる。
「フン、仲間割れか、世話ねーぜ」
そしてズボンのポケットに手を入れて、ボロボロになった会場の中を歩いて行く。
「九条くん 待って、あなたにも話がある!」
八木があわてて振り返り、遠ざかる背中に声をかけたが、人の制止も聞かずに九条は会場を後にする。
八木は両手に握りこぶしを作り、急いで九条の後を追う。
「お おい。どこへ行くんだよ!」
早川が女子をなだめながら、遠くへ叫ぶような大声を出す。
会場の出口の所で足を止め、八木が真剣な横顔を見せて、
「私、これから九条くんを説得して来る」
みんなの眉根が寄る。
「説得って……あれだけ説得して来たのに、無駄じゃない?」
八木は覚悟を決めた顔して、無理矢理みんなに笑顔を見せて、
「大丈夫。私が、話をつけて来るから」
そう言って八木は一人九条の後を追って行く。
パンパンと服についた埃を払い、みんな口々に不満をもらす中、
「おい金田、お前いつまでそこで寝てんだよ。委員長として、この状況を校長に報告するとかなんとかしたらどうだ」
久遠が金田の肩に手を掛けると、ぐらっと 白目をむいた顔が現れる。
「わっ、こいつ、泡ふいて気絶している!」
「うそーっ!」とみんな金田の周りに集まって来る。
頬に手形をつけた金田がヒクヒクと痙攣していた。
「しょ、傷害事件でしゅ!」
「ものすごい音だったもんねー。一発失神ノックアウト」
雛形が金田の体勢を楽にさせていると、マリンは壊された会場を見渡して、不満げに腰に手を当てる。
「にしてもさー、なんでうちらのために闘ってくれた金田が張り倒されなきゃいけないわけー? 相手が違うんじゃなーい?」
誰もいない学校の屋上、その緑色のフェンスに寄り掛かり、うなだれ座り込んでいる九条の姿。
『これはガキの遊びじゃねえんだ、復讐なんだよ』
『キレイ事じゃねえ。最後の最後で俺ぁド派手にやらしてもらう』
ガシャンと右腕でフェンスを殴り、
「なんて事をしてくれたんだ、晃」
そのまま頭を掻きむしり、乱れた髪が彼の横顔を隠す。
晴れ渡る青空の中、一機の飛行機が音もなく動いていた。
その時階段の方から声が聞こえて来た。
「修二郎くん、ここにいたんだ」
聞き慣れた八木の声に、「しつけーな、俺は何も」と九条が顔を上げた時、その表情が一瞬で変わる。
「く、倉木……アイス」
倉木は風に髪をなびかせながら、しみじみとした感じで学校の屋上を歩いて来る。
「学校に来るのはホント久しぶり、何年ぶりかしら」
五年ぶりに母校を訪れる人気アイドルの顔がそこにあった。
あくびを噛みながら、雛形が赤い絨毯に足を置く。
「しっかりと寝たでしゅよ。今日は会場造りの最終日。気合、十分でしゅ」
時代劇の町娘のコスプレをした相羽が、下駄を脱いで、足袋になって、Vの字に広がるロビーを小股で歩く。
「会場作りはヤリッぱなしの散らかりっぱなし。あんなんで本当に今日の昼までに会場は完成するのかねー。海老原、お前のスケジュール管理はどうなっているんだー?」
ペンキの着いたつなぎ服姿の早川が、横にいる海老原の腹の肉をつつく。
ムッとした海老原が手帳を取り出しながら、
「大丈夫だよ。今日は昨日までに作った部材を舞台に運んで組み立てるだけだから。主に力仕事になるけど」
ぞろぞろとロビーから会場へと入って行くみんな、それに遅れてやって来てしきりに後ろを気にする金田。
「おっかしいなー、なんで玄関の戸が開いてるんだー? せっかく校長室から鍵を持って来たのに」
あちこちのカーテンのすき間から、光のすじが幾つか会場へ射し込み、その光の中でゆっくりと埃が動いていた。その埃を乱す形でみんな自分の持ち場へ向かって行く。
「うん? あそこに誰かいるぞ」
「あれ? 九条? おーい、九条がいるぞー」
「本当だー、こんな朝早くからどうしたのー?」
会場に一人佇む九条の背中が見え、彼は舞台に向かって仁王立ちになっているのだが、そんな彼の姿にみんな幽霊でも見たかのように騒ぎ出す。
声を掛けられ、ギョッとした顔を見せる九条。
「ちょっと待ってー! 何コレー!」
「ギャー、あたしたちの衣装がめちゃくちゃになってる!」
「お、おい、背景のセットがボッコボコやで!」
会場のあちこちから緊急を要する悲鳴が上がった。
見ると八木が小刻みに震えながらシャンデリアを見上げている。
「な、なんだよ、コレ、一体、どうなっているんだよ」
金田もショックのあまり持って来た工具箱を床へ落とす。
彼らの視線の先には、精巧に造られたクリスタルの中に、乱暴にイスが投げ込まれ、突き刺さり、左に大きく傾いたシャンデリアの姿があった。
「じゅ、十億もするシャンデリアが、そんな」
あまりに無残な姿に成り果てたシャンデリアに、雛形もヘナヘナと床に腰を落とす。
引き裂かれた舞台衣装を胸に、クラスの女子たちがわーと泣き始める。
「ひどい、ひどいよコレー、みーんな、着れないじゃん」
「せっかく作ったのに、どうして、ねえ誰がこんなひどい事したの」
一人、二人と九条の背中に詰め寄って行くクラスメート。
「おい、なんでお前がここにいる」
久遠の鋭い視線が九条の背中に突き刺さる。
「これは一体どういう事だ、説明しろよ」
早川が九条の肩に手を置くと、九条はすぐさまその手を払い、
「知らねーよ」
「とぼけないで! シャンデリア・ナイトの会場がこんな滅茶苦茶になってんのよ⁉ そこにあんたが一人ぽつんと立っている。事情を知らないわけないでしょ!」
マリンが九条の前に立って床を踏み鳴らす。
「…………………」
舌打ちをして、決まり悪そうにみんなから目をそらす九条。
海老原が頭を掻きむしりながら、手帳を床へ投げ捨てる。
「あーこれじゃもう本番までに舞台の準備は間に合わない。無理だ。リボルチオーネ高校のシンボルでもあるシャンデリアがこんな姿になって、もう終わりだ」
「チクショー! 全部ダメダ、ドレモミンナ壊サレテイル!」
ガーッとアメリアが穴の開いたべニア板を放り投げる。
ゆっくりと金田が歩いて来て、怒りのこもった手を九条の肩に置く。その手を振り払おうと九条が肩を動かすも、執念深い金田の手はその肩をつかんで放さない。
「おい九条、これは、どういう事だ」
会場の隅にへたり込んで、しくしくと女子が泣いている。
「…………………」
「答えろよ。こんなむごい事、誰がやった」
そのまま九条と金田はお互い手をつかみ合う。
「っせーんだよ、せっかく俺が忠告してやったのに、何やってんだよ」
金田が真剣な目をして九条の目の奥を見る。
「もう一度聞く。これは、お前が関わっている事なのか?」
ブチ切れした顔をして九条が金田に顔を近づける。
「だったら、どうだってんだよ!」
「許せねーんだよこの野郎!」
金田は九条につかみ掛かり、そのまま相手を押し倒す。
会場に大きな悲鳴が上がった。
「やめろ金田! 冷静になれ! まずは九条から情報を聞き出すんだ!」
久遠が金田を羽交い絞めにする。
「っせー この野郎! こいつは俺たちの努力を踏みにじった! 絶対に許せねー!」
八木も金田の腰にしがみつき、
「ダメ金田くん! 冷静になって! 九条くん一人じゃここまで出来ない!」
九条は膝をついて立ち上がり、フラフラと金田に近づいて来て、
「これでシャンデリア・ナイトは絶対に開催できなくなった。あきらめろ金田、これはこれで 良かったんだ」
「良いわけねーだろこの野郎!」
みんなの制止を振り切って、金田が九条の体に飛びつく。
「ダメー! 傷害事件を起こしたら、元も子もないって!」
雛形やマリンも必死になって金田の体に飛びつく。
「金田! 今は俺たちが何をしなければならないのかそれを考えろ! 仲間割れをしている場合じゃない!」
眼鏡をズラしながら久遠が必死に二人を引き離す。
「仲間割れだと久遠! っざけんな、こんなやつは仲間じゃねー!」
その時すばやく体を入れ替えて、そのまま二人の間に入る八木、そして次の瞬間思いっきり金田の頬を引っ叩く。
「いま、なんて言った⁉ あなたいまなんて言った⁉ どんな事があっても、仲間を見捨てないんじゃなかったの!」
見ると八木が物凄い剣幕で金田を張り倒した所だった。
そのあまりの強烈なビンタの音に、争いが一瞬で収まる。
九条は乱れた服を整え、両手で髪を掻き上げ、大きな背中を見せる。
「フン、仲間割れか、世話ねーぜ」
そしてズボンのポケットに手を入れて、ボロボロになった会場の中を歩いて行く。
「九条くん 待って、あなたにも話がある!」
八木があわてて振り返り、遠ざかる背中に声をかけたが、人の制止も聞かずに九条は会場を後にする。
八木は両手に握りこぶしを作り、急いで九条の後を追う。
「お おい。どこへ行くんだよ!」
早川が女子をなだめながら、遠くへ叫ぶような大声を出す。
会場の出口の所で足を止め、八木が真剣な横顔を見せて、
「私、これから九条くんを説得して来る」
みんなの眉根が寄る。
「説得って……あれだけ説得して来たのに、無駄じゃない?」
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「大丈夫。私が、話をつけて来るから」
そう言って八木は一人九条の後を追って行く。
パンパンと服についた埃を払い、みんな口々に不満をもらす中、
「おい金田、お前いつまでそこで寝てんだよ。委員長として、この状況を校長に報告するとかなんとかしたらどうだ」
久遠が金田の肩に手を掛けると、ぐらっと 白目をむいた顔が現れる。
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「うそーっ!」とみんな金田の周りに集まって来る。
頬に手形をつけた金田がヒクヒクと痙攣していた。
「しょ、傷害事件でしゅ!」
「ものすごい音だったもんねー。一発失神ノックアウト」
雛形が金田の体勢を楽にさせていると、マリンは壊された会場を見渡して、不満げに腰に手を当てる。
「にしてもさー、なんでうちらのために闘ってくれた金田が張り倒されなきゃいけないわけー? 相手が違うんじゃなーい?」
誰もいない学校の屋上、その緑色のフェンスに寄り掛かり、うなだれ座り込んでいる九条の姿。
『これはガキの遊びじゃねえんだ、復讐なんだよ』
『キレイ事じゃねえ。最後の最後で俺ぁド派手にやらしてもらう』
ガシャンと右腕でフェンスを殴り、
「なんて事をしてくれたんだ、晃」
そのまま頭を掻きむしり、乱れた髪が彼の横顔を隠す。
晴れ渡る青空の中、一機の飛行機が音もなく動いていた。
その時階段の方から声が聞こえて来た。
「修二郎くん、ここにいたんだ」
聞き慣れた八木の声に、「しつけーな、俺は何も」と九条が顔を上げた時、その表情が一瞬で変わる。
「く、倉木……アイス」
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